安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

乗鞍高原「湯けむり館、乗鞍岳遠景、番所大滝」 (長野県松本市)

2016-06-10 21:44:35 | お出かけ・その他

先日の雨飾山登山では、帰りを急いだために温泉に入れず残念な思いがしていました。そこで、その代わりというわけで、先週の日曜日に乗鞍高原の日帰り温泉へ行ってきました。ここは、安曇野市の自宅から車で1時間強で着くので、本格的温泉に入りにいくにはいい場所です。乗鞍岳や観光センターの様子を見たり、初めて番所大滝にもよってみました。

   

   

湯けむり館。前の方は、レストランが入っていて、後方の建物がお風呂になります。露天風呂もあり、乳白色の温泉が楽しめます。

   

浴槽などは撮影禁止なので、パンフレットをコピーして掲げました。天気がよいと、乗鞍岳が望めます。

【湯けむり館】

住所:長野県松本市安曇乗鞍高原
電話:0263-93-2589
ホームページ:norikura.co.jp

   

乗鞍観光センター。オープンしていました。

   

観光センターの駐車場。春山スキーバスが運行されているので、スキー客などそれに乗る人の車がほとんどのようです。全線開通して、畳平まで行くバスは、7月1日からの運行です。今年は、大雪渓の雪が少なくて、下の方までは滑れないようです。また、既に岐阜県側は開通していて、畳平までバスが運行されています。登山するなら岐阜県側から入るようにとのことです。駐車場にいた、案内係の女性にいろいろと尋ねたら、気持ちよく答えてくれました。

   

観光センター付近から撮った乗鞍岳。

   

乗鞍岳拡大。雪が少ないです。

(番所大滝) 

番所大滝(ばんどころおおたき)は、小大野川にある滝で、幅15m、高さ40m。標高1,248mのところにあり、乗鞍高原へ向かう道路沿いに駐車場があり、そこから遊歩道を歩いて観に行けます。

   

   

東屋が整備されています。

   

   

岩肌がゴツゴツしていて、豪壮な流れっぷりでした。

   

   

   

渓谷は、かなり深くてそれだけでも見ごたえがあります。


アート・ファーマー FARMER'S MARKET

2016-06-08 22:10:49 | トランペット・トロンボーン

JR長野駅前に、JA長野の農産物直売所「旬彩工房Vivid(ヴィヴィッド)」が4月下旬にオープンしました。パン屋さんだった場所で、繁華街だけに何ができるか工事を注目していたのですが、農産物直売所でした。オープンからひと月ほど経ちましたが、とれたての野菜や農産物の加工品とともに、リンゴを使ったソフトクリームもあり、賑わっています。今回取り上げるのは、「Farmer's Market」(直訳すると、「お百姓さんの市場」でしょうか。)です。

ART FARMER (アート・ファーマー)
FARMER'S MARKET (NEW JAZZ 1956年録音)

   

アート・ファーマー(tp)は、後年は、フリューゲルホーンを用いて、リリカルで味わい深い作品を多数発表していますが、キャリアの初期はバリバリのトランぺッターでした。1956年8月にホレス・シルヴァー・グループに参加し、1958年まで在籍しています。1956年11月に、同僚のハンク・モブレイ(ts)の参加を得て録音したのがこのアルバムで、力強いハードバップが演奏されています。

メンバーは、アート・ファーマー(tp)、ハンク・モブレイ(ts)、ケニー・ドリュー(p)、アディソン・ファーマー(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。ファーマーとともにモブレイのプレイが聴けるのが嬉しいところですが、ケニー・ドリューが2曲提供していて、プレイも注目されます。

曲は、ケニー・ドリュー作「With Prestige」と「Ad-Dis-Un」、アート・ファーマー作「Farmer's Market」、ジジ・グライス作「Reminiscing」、アーサー・シュワルツ作でスタンダード化している「By Myself」、ハンク・モブレイ作「Walkin' with Hank」の6曲。1曲を除きジャズメンのオリジナルですが、「Farmer's Market」や「Reminiscing」あたりは比較的馴染まれている曲だと思います。

ソロをリレーしていく力強い演奏ですが、ファーマーだけに抒情的な面もあって、まとまりのあるアルバムです。ファーマー(tp)とモブレイ(ts)に加えドリュー(p)が黒っぽく迫る「Ad-dis-um」やテンポの速い「Farmer's Market」がちょっとホレス・シルヴァー・グループを思い起こさせるような熱演。ファーマーがワンホーンでプレイするバラード「Reminiscing」は抒情的で優し気なファーマーのプレイが聴け、「By Myself」も、ミュートのファーマーに加えドリューも抑制された繊細なソロをとっています。

【JAながの農産物直売所 旬彩工房Vivid】 

所在地:長野県長野市南千歳1-27-2 沢屋ビル1階
電話:026-262-1666
営業:10:00~18:00 年中無休

   

   

   


雨飾山登山 (長野県北安曇郡小谷村、新潟県糸魚川市) (2)

2016-06-07 20:07:28 | 登山・ハイキング

(2)では、山頂付近からの景色と出会った花などをまとめました。

   

山頂(北峰)

   

山頂(南峰)

   

北アルプス全体。真ん中に、白馬岳。

   

全体からすると右手の方になります。朝日岳。

   

左から 杓子岳、白馬岳。

   

左側に槍ヶ岳も見えます。右端は鹿島槍ヶ岳。

   

真ん中左に唐松岳。左に五竜岳。

   

白馬岳。拡大してみました。

   

真ん中に唐松岳。

(北アルプス以外の方向)

   

笹平から。左から焼山。ちょこっと顔を出しているのが火打山。中央は金山。

   

笹平からおそらく高妻山。

   

焼山。最も遠くに見えるのは、火打山。

(出会った花)

雨飾山は、この時期でも、花の種類、量ともにたくさんあって、びっくりしました。

   

イワカガミ。いたるところで見ることができました。

   

オオカメノキ(スイカズラ科)でしょうか。

   

サンカヨウ。

   

   

シラネアオイ。登山道の脇をはじめたくさん見ることができました。

   

ハクサンイチゲ。笹平に群生していてお花畑になっていました。

   

この黄色い花も笹平にありました。

   


雨飾山登山 (長野県北安曇郡小谷村、新潟県糸魚川市) (1)

2016-06-06 18:43:32 | 登山・ハイキング

5月28日に雨飾山(長野県北安曇郡小谷村、新潟県糸魚川市 標高 1,963m)へ行きました。日本百名山の一つで、人気の山だけに、長野市を午前4時に出発しましたが、シーズンはじめということもあってか、駐車場にはいくらか余裕がありました。雪渓に雪が残っているということなので、軽アイゼンを持って行ったのですが、使う必要はなくて、今年は雪は少ないようです。

登り始めは、天気が今一つで、山頂の眺望もダメかと思って登っていたのですが、早い時間に着いたためガスも上がってきていなくて、比較的明瞭に白馬岳などの北アルプスが見え、感激しました。歩行時間は、6時間30分程度で、ほぼ予定したとおりでした。事情により、下山後すぐに長野市に戻ったので、温泉に寄れなかったのが残念です。今回も、Sさん、Aさんと一緒の登山でお世話になりました。

【行 程】

長野市発 3:50
登山口駐車場(キャンプ場駐車場)着 5:23

登山口出発 5:41
1/11の標識 5:47
2/11の標識 5:55
6/11の標識 7:04
荒菅沢をわたったところで休憩 7:10~7:23
7/11の標識 7:37
8/11の標識 8:01
9/11の標識 8:27
笹平 8:33
雨飾山山頂 9:10

山頂休憩・食事 9:10~10:10

山頂下山出発 10:11
登山口着 13:10

【往 路】

   

キャンプ場の駐車場。朝5時30分ですが、全国から車が集まっていました。

   

登山口は、右手になります。

   

しばらくは平らなところを気分よく歩きました。

   

11の道標があり、目安になります。

   

水芭蕉が咲いていました。

   

2番目の道標。ここを過ぎると上りになります。

   

   

周りはブナの林なので、根っこが登山道に出ています。

   

3番目の道標。ブナの木に釘で打ち付けてあります。他に方法があれば、打ち付けるのはやめた方がいい気がします。

   

ブナ平。

   

ブナの林。ここには映っていませんが、大木がたくさんありました。

   

雪が残っているところもあり、道がぬかるんでいます。スパッツをつけて正解でした。

   

6番目の道標

   
荒菅沢から見た雨飾山。

   
荒菅沢を渡ったところ。ここで休憩にしました。

   

上りが続きます。

   

7番目の道標。

   

8盤目の道標

   

尾根に出てきて展望が開けます。

   

急な上りですが、上りきると笹平です。

   

はしご場が2か所あります。前後の登山道が滑りやすいので細心の注意が必要です。

   

笹平にでました。雨飾山の頂上が見えます。

   

笹平の道標。山頂まで40分とあります。平らなところは多いものの、まだ結構歩きます。

   

新潟県側からのルートの合流点。

   

登山道から見た荒菅沢へ続く沢です。深田久弥さんは、荒菅沢からここへ直に登ってきたらしいです。急なのにすごい。

   

10番目。あと少しです。

   

山頂から笹平の眺望。笹平をよく見てみると、登山道にそった笹平の景観が女性の横顔のように見えて、「女神の顔」と呼ばれているようです。人も歩いていなくて、これだけきれいに見えるのは滅多にないようです。本日のハイライトの一つになりました。

   

山頂到着。

   

霞んでいますが、北アルプスを入れて撮ってみました。

(2)では、山頂からの景色や出会った花を掲載します。


ミルト・ジャクソン AIN'T BUT A FEW OF US LEFT

2016-06-05 09:30:42 | ヴァイブ、オルガン他

ネマガリダケ(チシマザサ)をもらったといって、奥さんが「ネマガリダケの味噌汁」を作ってくれたので、朝食に食べました。細いネマガリダケとサバの缶詰を煮て味噌で味付けをした素朴なもので、いわば長野県の北信地域のソウルフードです。朝食はパンにしているので、パンと一緒に食べましたが、なかなかいい味わいでした。ソウルフルな演奏を。

MILT JACKSON (ミルト・ジャクソン)
AIN'T BUT A FEW OF US LEFT (PABLO 1981年録音)

   

ソウルフルとくると、ミルト・ジャクソン(vib)の名前が反射的に出てきます。選曲やミルト・ジャクソンの演奏に外れはないし、共演者もいいので、自然と彼のアルバムに手がのびることになって、拙ブログにも何枚も登場しています。これは、過去のジャズジャイアントに思いをはせたタイトルと選曲ですが、内容は活気のあるアルバムです。

メンバーは、ミルト・ジャクソン(vib)、オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、グラディ・テイト(ds)。メンバーをみただけで、音が聴こえてきそうです。ジャクソンとピーターソンの組み合わせは、他にも作品がありますが、いずれも名人芸ぶりが発揮された楽しいものになっています。この作品は録音もよく、レイ・ブラウン(b)の演奏が鮮明に録音されています。

曲は、ミルト・ジャクソン自作の「Ain't But a Few of Us Left」、コールマン・ホーキンス作「Stuffy」、スタンダードの「A Time For Love」、「Body and Soul」(身も心も)、「If I Sould Lose You」、そして、エリントン作「What Am I Here For」の6曲。ジャクソンの自作以外は、有名曲で、それぞれ名演や名唱が残されています。「A Time For Love」は、ヴァイブとピアノのデュオで演じられます。

ブルージーでスイングした演奏で、思わず体が揺れてきます。猛烈にスイングする「Stuffy」では、先発のミルト(vib)のソロがかっこよく、レイ・ブラウン(b)も長いソロをとっていて目を見張りました。バラードの「A Time for Love」では、ミルト・ジャクソンの引きずるようなフレーズが美しい。僕の大好きな曲「If I Should Lose You」は、ミルトとピーターソン(p)のデュオで静かに出て、インテンポになりベースとドラムスが入ってきて次第に盛り上がり、ヴァイブとピアノの掛け合いも素晴らしい。隠れ名盤に挙げたくなるようなアルバム。

【朝 食】

   

美味しくいただきました。パン、ネマガリダケの味噌汁、キューリと蒸し鶏、メロン、お茶。

   

ネマガリダケの味噌汁です。ネマガリダケを山から採ってきて食べるのは、長野県内でも北部の方です。