安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

東京 旧岩崎邸と屋形船

2016-07-19 20:49:14 | お出かけ・その他

先週、所用があって東京へ行ったのですが、昼間の空いた時間に旧岩崎邸を見学し、夕食は隅田川から東京湾に出ている屋形船でいただきました。初めて屋形船に乗りましたが、設備がよく、食事も揚げたての天ぷらが出てくるなど、想像以上でした。芸者さんが踊りなどを見せてくれ、江戸情緒も感じられて、さすがに東京です。

(重要文化財 旧岩崎邸)

   

明治29年に建築されたもの。三菱第三代社長の岩崎久彌の本邸として造られたもので、往時は1万5000坪の敷地に、20棟の建物があったとこのことです。現在は3分の1の敷地となり、現存するのは、洋館、撞球室、和館大広間の3棟です。

   

   

   

   

和館(和室)もあります。完成当時は建坪550坪だったとのことです。

   

【旧岩崎邸庭園】

住所:東京都台東区池之端1-3-45
電話:03-3823-8340
ホームページ:公園へ行こう(東京都公園協会)

(屋形船)

   

   

発着場は桜橋です。

   

3人の芸者さんも一緒に。この時期は、屋形船に呼ばれることも多いそうです。

   

お台場レインボーブリッジ

   

   

屋形船の数は見えるだけで4~5艇が運行されていました。天気は雨です。

   

   

戻ってきて、船着き場に到着。2時間半のコースでした。

【屋形船 たかはし丸】

会社ホームページ:takahasimaru


イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)のCD

2016-07-18 20:41:09 | クラシック

先日、ベルリン交響楽団の松本公演に行きましたが、ブラームスのヴァイオリン協奏曲のソリストがイリヤ・カーラーで、オーケストラはしょぼかったのですが、彼の演奏には感銘を受けました。カーラーの録音は、廉価盤レーベルのナクソスにたくさんあり、僕は当時安かったナクソスレーベルのCDを買ってはクラシックを聴いていたので、カーラーの名前も自然と覚えました。

最初に購入したのは、パガニーニの協奏曲です。ヴァイオリンの音色がよく、リズムが弾み愉悦感がこみあげてくる楽しい演奏にすっかりはまりました。他の人のCDを聴いているわけではないので比較はできませんが、歌いまくっている演奏に、ヴァイオリンのコンチェルトはカーラーのものを集めることにしました。また、パガニーニのカプリースもよかったので、他のものも購入してきました。

そこで今までに集めたのが下記のアルバムです。

   

パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番」。伴奏は、スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮ポーランド国立放送交響楽団。

   

パガニーニ「24のカプリース」

   

グラズノフ「ヴァイオリン協奏曲」・ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」。伴奏は、カミラ・コルチンスキー指揮ポーランド国立放送交響楽団。グラズノフの協奏曲は、カーラーの演奏のせいもあって、名曲に思えます。

   

シューマン「ヴァイオリンソナタ」。僕はシューマンの曲をそもそも好んでいます。カーラーによる演奏がよくて、シューマンの感情の起伏まで伝わってきそうです。

    

ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」・シューマン「ヴァイオリン協奏曲」。伴奏は、ピエタリ・インキネン指揮ボーンマス交響楽団。ブラームスも悪くないですが、とりわけシューマンの協奏曲が魅力的です。

   

ブラームス「ヴァイオリンソナタ」

   

チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲他」。伴奏は、ドミトリ・ヤブロンスキー指揮ロシア・フィルハーモニー。

   

イザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ」

   

シマノフスキー「ヴァイオリン協奏曲第1番・第2番」。伴奏は、アントニ・ヴィト指揮ワルシャワ・フィルハーモニー。カーラーとヴィトという最高の組み合わせです。

   

カルロヴィッツ「ヴァイオリン協奏曲他」。伴奏は、アントニ・ヴィト指揮ワルシャワ・フィルハーモニー。珍しい曲ですが、カーラーとヴィトの組み合わせで聴くことができます。

次にイリヤ・カーラーの演奏するコンチェルトを聴く機会があれば、是非いいオーケストラの伴奏で聴いてみたいものです。

【イリヤ・カーラー略歴 コンサートのチラシから】

イリヤ・カーラーはパガニーニ(1981)、シベリウス(1985)、チャイコフスキー(1986)国際コンクールすべてに優勝している。ワシントンポスト紙は、‘すべての面において完璧なアーティストで比類なきヴァイオリニスト’と絶賛し、ロンドンのグラモフォン誌は‘私たちの耳を虜にする魔術師’と評している。1963年モスクワ生まれ。レオニード・コーガンとヴィクトル・トレチャコフに師事。レニングラード・フィル、モスクワ・フィル、ドレスデン・フィル、ベルリン放送交響楽団、ボルティモア交響楽団、モントリオール交響楽団など世界的なオーケストラと共演し、世界各地でリサイタルを行なう。また、毎年欧米の主要な音楽祭に招かれ高名な音楽家と共演している。数多くのCDの中では、パガニーニ・カプリース全曲が「至高の演奏であり、ヴァイオリニストの頂点を極めた20世紀の巨匠・ハイフェッツを彷彿させる。」と絶賛され、伝説的な名盤として知られる。

【NAXOSレーベル イリヤ・カーラーの略歴とアルバムのホームページ】

略歴(英文)とアルバム(日本文)ページへのリンク


ジョニー・グリフィン DO NOTHING 'TIL YOU HEAR FROM ME

2016-07-17 13:00:30 | テナー・サックス

電車での出張の帰りに長野駅前で夕飯を食べようと「油や」に入りました。「油や」は老舗の蕎麦屋さんで、長野市内では知られています。暑いので、冷たいものにしようと「戸隠おろしそば」を注文。蕎麦に冷たいつゆがかかって、そこに大根おろしなどがのっている冷し中華の蕎麦版といったところです。夏向きの食べやすい美味しい蕎麦でした。本来熱い演奏をするミュージシャンですが、クールで落ち着いた演奏もあります。

JOHNNY GRIFFIN (ジョニー・グリフィン)
DO NOTHING 'TIL YOU HEAR FROM ME (Riverside 1963年録音)

   

ジョニー・グリフィン(ts)は、スピードに満ちた豪快なプレイで知られています。ブルーノートレーベルの諸作などにおけるそういった演奏も面白いのですが、僕は、彼がミディアムテンポ以下でじっくりと吹いた曲が好きです。例えば、愛聴盤の「The Kerry Dancers」(Riverside)中の「Hush-a-bye」を挙げることができます。この「Do Nothing 'Til Hear From Me」中にも、同傾向のプレイが含まれています

メンバーは、ジョニー・グリフィン(ts)、バディ・モンゴメリー(vib,p)、モンク・モンゴメリー(b)アーサー・テイラー(ds)。バディとモンクのモンゴメリー兄弟がサイドメンに起用されているのが、興味を惹きます。バディ・モンゴメリーは、あまり話題になりませんが、モンゴメリーブラザーズなどでの録音を聴くと優れたミュージシャンで、ここでは抒情的なプレイも行っています。

曲は、スタンダードとジョニー・グリフィンのオリジナルです。「Do Nothing 'Til You Hear From Me」、「The Midnight Sun Will Never Set」、「That's All」、「Wonder Why」と、グリフィン作「Slow Burn」と「Heads Up」の全6曲。やはりというべきか、グリフィンの自作2曲は早いテンポの活発なハードバップで、ドラムスとの交換も入ります。

グリフィンの豪快さと繊細な面が同時に味わえます。タイトル曲の「Do Nothing 'Til You Hear From Me」は、テイラーのドラムスに乗って太い音色でリズミカルな吹奏をしています。バディ・モンゴメリーがヴァイブを弾いている「The Midnight Sun Will Never Set」はバラードで、グリフィンが装飾をところどころ入れながらメロディアスなソロをとっています。「That's All」も遅いテンポで、曲想とともにグリフィンのプレイに哀愁が感じられて、彼の別の面が出ています。バディ・モンゴメリーのピアノソロが繊細です。

 【油や】 

所在地:長野県長野市末広町1355-5 ウェストプラザ長野
電話:026-224-2288
ホームページ:Aburaya

   

   

   


乗鞍岳登山 (長野県松本市、岐阜県高山市) (2)

2016-07-15 20:06:30 | 登山・ハイキング

乗鞍岳登山の続きです。千町登山道を上って、頂上小屋の近くに出てから下りてきました。

(復 路 千町登山道)

   

これから戻る登山道です。真正面は剣ヶ峰です。少し行って右手に行きます。

   

   

途中、見上げるとこんな感じでした。

   

花を撮影しながらゆっくりと登っていきました。

   

ペンキのマーキングに従って登っていきます。余裕で立っているのはWさんです。

   

ほぼ元のところに出ました。

(復 路 頂上小屋~畳平)

   

頂上小屋。

   

   

繭玉岳山頂。

   

肩ノ小屋にむかって下山しているところです。立ち止まってライチョウを探したのですが、出会いませんでした。

   

   

剣が峰口に到着。

   

肩ノ小屋からしばらく歩いたところの景色です。青い空に白い雲が鮮やかです。

   

道に沿ってどんどん下りてきています。

   

畳平の景色を背景にコマクサを撮影しました。無事畳平に到着です。

(温 泉)

   

乗鞍観光センターのすぐそばにある、松本市営のゆけむり館です。白骨温泉と同じ白濁したお湯で、露天風呂もあります。

   

ゆけむり館のレストランで、二人ともソフトクリームを買って食べました。湯上りに最高です。

(であった花)

   

ハクサンイチゲ

   

   

   

   

   

コマクサ

   

   

   

色とりどりで、お花畑といっていいかもしれません。千町登山道沿いです。

   

   

   

コイワカガミ。

(であった鳥)

イワヒバリ。ライチョウは鳴き声を聞きましたが、姿は発見できませんでした。

   

   

    


乗鞍岳登山 (長野県松本市、岐阜県高山市) (1)

2016-07-14 23:05:17 | 登山・ハイキング

7月10日(日)は、晴時々曇りという予報だったので、Wさんと一緒に乗鞍岳(3,026m)に行ってきました。日本百名山の一つで、頂上近くの畳平までバスで行けるので、たいへん人気のある山です。僕は、かつて仕事の関連で、畳平まではよく行きましたが、山頂(剣ヶ峰)へ上るのは初めてです。

乗鞍観光センターを午前8時のバスに乗車し、9時に畳平に到着。Wさんは観光案内所で登山ルートの確認を行い、通常は誰も行かない「千町登山道」に連れて行ってくれました。天候ももってくれて、乗鞍岳から望む山岳景色の素晴らしさや高山植物の多彩さに感激し、楽しい一日になりました。ゆっくり登山で、歩行時間は3時間50分ほどでした。

【行 程】

安曇野市自宅発 6:00 (途中で、昼食など買い物)
乗鞍観光センター駐車場着 7:40
畳平行きバス乗車 8:00
畳平到着 9:00

畳平登山口出発 9:15
肩ノ小屋 9:51~9:56 (休憩)
繭玉岳 10:40 
剣ヶ峰(山頂) 10:55~11:00 (神社参拝と撮影)
千町登山道分岐 11:05 

千町登山道(千町尾根ルート)わきで昼食休憩 11:15~12:00

下山出発 12:01
千町登山道分岐 12:19
繭玉岳 12:33
肩ノ小屋 13:13
畳平着 13:52

畳平バス乗車 14:10
乗鞍観光センター着 15:00
ゆけむり館 入浴・休憩 15:10~15:50
安曇野市自宅着 17:30

 (往 路、畳平~剣ヶ峰)

   

畳平のバス駐車場。ぞくぞくとバスから降りてきます。

   

はじめは平らな道を歩き、左に折れ、正面に見える富士見岳(2817m)の中腹を右に歩いていきます。

   

畳平にある「鶴ヶ池」。

   

肩ノ小屋までは、車道を歩いて行きました。道の脇には花など高山植物があって、写真を撮りながら歩きました。

   

道の右手に「不消ヶ池」が見えます。まだ雪が残っていました。、

   

真ん中奥に、最高峰の「剣ヶ峰」が見えます。

   

   

肩ノ小屋の手前。左下には大雪渓があり、雪が少なくなっていましたが、多数のスキーヤーでにぎわっていました。右奥は、東大宇宙線研究所です。

   

肩ノ小屋。

   

肩ノ小屋の裏手には、剣ヶ峰口があり、ここから本格的な登山道になります。既に3000m近いので、ハイマツの背も低く、登山道の左右はあたかも草原のように見えます。

   

石がたくさんあって、黒い噴石も含まれていて、火山であることをうかがわせる登山道です。

   

途中からの歩いてきた方向の眺め。肩ノ小屋とともに、コロナ観測所が摩利支天岳の山頂付近に見えます。

   

北アルプス方面の眺め。穂高岳、槍ヶ岳が見えます。実際にはかなり雄大です。

   

尾根の手前。

   

尾根へ出ました。

   

   

尾根を行くと、この標識が出てきます。どちらに行ってもいいようですが、左は頂上小屋経由になります。右手に進んだため、下りてくる登山者が大半で、上るのに時間がかかりました。

   

剣ヶ峰の頂上に、乗鞍神社の建物と鳥居が見えます。

   

剣ヶ峰の西方向にある「権現池」が見えました。

   

山頂から振り返っています。真ん中右あたりに見える建物が頂上小屋です。

   

剣ヶ峰標柱。標高3,026m地点です。

   

山頂のお宮です。

   

登山者で混雑していました。

   

お宮の裏側には、長野県側の祠があります。   

(往 路 千町登山道)

   

山頂手前は混雑しています。写真の右下のほうに千町登山道が続いています。

     

乗鞍岳剣ヶ峰から右手を下りてきて、山頂直下の頂上小屋の手前(上りだと小屋を過ぎて)に、ペンキで書いた千町登山道の案内があり、ガレ場に下りていく道があります。

   

石が浮いていたりして足場があまりよくなく、また、登山道はペンキのマーキングで示され間違いやすいので、僕は一人ではとても行く気にはなれません。

   

乗鞍岳剣ヶ峰から少し下ると、岐阜県と環境省の道標が立ち、日影平13.9km、乗鞍岳0.1kmとあります。全長が14kmもあり、途中道がはっきりしないところもあるようで、千町登山道はほとんど人が通らないようです。Wさんは、その昔全体を歩いたことがあるようです。

   

鞍部まで下りていくことにしました。周囲には花が咲いていました。

   

鞍部から撮った権現池の写真です。

   

この千町登山道は、正面に見える大日岳(立ち入り禁止)の麓を左に巻いて続いていました。

   

鞍部の登山道の横で昼食休憩。お湯を沸かしてもらってコーヒーもいただきました。剣ヶ峰からほんの少し行っただけですが、喧騒と離れて、僕ら以外には誰もいない静かな山のひと時を堪能しました。

(2)に続きます。(2)では、千町登山道の上り返し、下山の様子、出会った花と鳥、温泉について記します。