安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

上諏訪温泉「朱白」で昼食 (長野県諏訪市)

2016-09-19 10:37:20 | お出かけ・その他

このところ週末は天気が今一つで、山へ行く予定を入れられないのと、敬老の日も近いので、日帰りで温泉へ行くことになり、上諏訪温泉の宿「朱白」(すはく)へ行ってきました。こちらの、お昼の会席コースは、休憩時間が11時から15時までの4時間、料理は部屋出し、入浴にはタオルとバスタオルが貸し出されるなど、ゆっくり過ごせそうでした。

通されたのは、食事処に隣接して設けられた広い部屋で、窓からは諏訪湖が望めます。食事は、料理ごとに部屋へ運んでくれ、手作り感もあって、どれも美味しかった。一品の量はそう多くありませんが、終わってみれば満腹でした。お風呂は、屋内、露天とも広々とし、清潔感があり、心地よく入浴できました。上諏訪温泉は何度も利用していますが、「朱白」さんもよい宿です。

 

   

朱白の玄関。撮らなかったので、ホームページから借りました。

   

部屋の窓から撮った諏訪湖の様子。

   

湖岸をランニングする人など、たくさんの人が寛いでいました。

(昼 食)

   

「朱白膳」というコースの名称がつけられていました。鍋は、信州米豚と信州きのこのみぞれ鍋。

   

お造り。「信州サーモン、信濃雪鱒、牡丹海老」。信州サーモンと信濃雪鱒は、長野県産の淡水魚ですが、美味しくてびっくりしました。

   

焼物。「国産和牛野菜巻き 自家製林檎だれ 野菜を添えて」。林檎だれが少し甘かったのですが、巻きものはよかった。

   

蒸し物。「茶碗蒸し 餡を掛けて」 珍しくおいしい茶碗蒸しでした。

   

揚物。「枝豆翡翠揚げ、海老銀杏串」。料理に工夫が感じられました。

   

食事。信州の赤だし。

   

香の物。「三種盛」。僕は漬物はほとんど食べないのですが、これは薄味でなかなかよく、御飯が進みました。今では季節にかかわらず野沢菜も楽しめます。

このほかにも、前菜と水菓子が出ました。昼食なので、たいしたことはないだろうという先入観があったのですが、そういうことは全くなく、かなり満足しました。

(お風呂)

   

男湯の入り口。中の着替えの部屋も広いです。

   

広々とした浴槽。外には、露天風呂があって、諏訪湖が一望できます。暖まるいいお湯でした。

   

天井が高くて、開放感があります。

   

建物の6階にお風呂があります。これは、エントランスで、写真左にエレベーターがあり、湯上がりに寛げるようにベンチもあります。そこに腰を掛けて撮りました。

【双泉の宿 朱白(すはく)】

住所:長野県諏訪市湖岸通り3-2-2
電話:0266-52-2660
ホームページ:suhaku.com

双泉の宿 朱白は、アルピコグループ(旧松本電鉄グループ)に属しています。


ジャッキー・マクリーン JACKIE'S BAG

2016-09-18 10:00:53 | アルト・サックス

先日、松川村(長野県北安曇郡)のジャズ喫茶「M-Gate」に寄りました。マスターの腰痛治療のために、8月末まで2か月間ほど休業していたので、顔を合わせるのは久しぶりです。今回は、開店していることを電話で確認してからお邪魔しました。マスターの池原さんは、入院していたので体力が回復していないと言いながらも、しっかりとコーヒーを淹れてくれました。ずっと元気で続けていただきたいものです。「Appointment in Ghana」の入っているアルバムをかけてもらいました。

JACKIE McLEAN (ジャッキー・マクリーン)
JACKIE'S BAG (BLUE NOTE 1959年、1960年録音)

   

先日、松本市で行われた藤井学グループのライブで、マクリーン作の「Appointment in Ghana」が演奏され、まさかライブで聴けるとは思わなかったので喜びました。この曲が収録されている「Jackie's Bag」は、2つのセッションが収録されていて、録音年月日は1年8ヶ月近く間が空いています。自宅でもレコードで聴いてみました。

1959年1月18日の録音では、全てマクリーンのオリジナルの「Quadrangle」、「Blues Inn」、「Fidel」が、ドナルド・バード(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)というメンバーで演奏されています。

1960年9月1日の録音では、マクリーン作「Appointment in Ghana」と「A Ballad for Doll」、ティナ・ブルックス作「Isle of Java」が、ブルー・ミッチェル(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、ティナ・ブルックス(ts)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)というメンバーで演奏されています。こちらは、もともとがティナ・ブルックス(ts)のセッションで、残りのトラックはブルックスの「Back to The Tracks」に収録されています。

ちょっと新しめの強力ハードバップが楽しめます。レコードのA面には1959年の録音が収録され、特に「Blues Inn」は、タイトルどおりのブルージーさで、マクリーン(as)、バード(tp)と快心のソロが続きます。残念なのは、3曲ともに、体調の関係か、ソニー・クラーク(p)に元気がないことです。B面の1960年録音は、先進的なテーマから始まる「Appointment in Ghana」が強烈に印象に残り、各人のソロも絶好調で、ことにブルー・ミッチェル(tp)のソロは、輝かしくて新しさも感じさせます。B面の3曲は、いま聴いても新鮮です。

【営業を再開したM-Gate(長野県北安曇郡松川村)】

住所:長野県北安曇郡松川村85-28
電話:0261-62-2384

   

   

   

いつもは、スピーカーから離れて座るのですが、今日はすぐ近くに座りました。間近で見ると迫力のあるスピーカーです。

   

   

   

「Jackie's Bag」を、Libertyレーベルのレコードでかけてくれました。


藤井 学クインテット・コンサート (9月10日 松本市音楽文化ホール)

2016-09-16 21:03:00 | 演奏会・ライブ

信州ジャズ民という団体の主催で、松本市音楽文化ホール(ザ・ハーモニー・ホール)で9月10日(土)にジャズライブがあったので、聴いてきました。藤井学(ds)をリーダーとするクインテットの演奏ですが、椎名豊がピアノなので、彼のプレイを楽しみにして出かけて行きました。

   

(メンバー)

奥村昌(tp,flh)、近藤和彦(as,ss)、椎名豊(p)、中村薫平(b)、藤井学(ds、リーダー)。

(曲 目)

(第1セット)

Because I Love You (トム・ハレル作曲)
Dell Sasser (サム・ジョーンズ作曲)
Sandino (チャーリー・ヘイデン作曲)
Come Sunday (デューク・エリントン作曲)
Appointment in Ghana (ジャッキー・マクリーン作曲) 

(第2セット)

The Shade Of The Cedar Tree (クリスチャン・マクブライト作曲)
When Love is New (シダー・ウォルトン作曲)
Mood Indigo (デューク・エリントン作曲)
Firm Roots (シダー・ウォルトン作曲)
Fungii Mama (ブルー・ミッチェル作曲)

今日のために第一線級のメンバーを集め、曲も管楽器の二人には無理をいって、いろいろなものをそろえたと、リーダーの藤井さんが話していましたが、まさにそのとおりで、充実した楽しいコンサートでした。サム・ジョーンズの{Dell Sasser」、マクリーンの「Appointment in Ghana」、ミッチェルの「Fungii Mama」を実演で聴けるとは!、驚きかつ嬉しくなりました。

ボサノヴァ編曲の「Sandino」では、奥村晶のフリューゲルホルンが美しくしなやかで素晴らしかった。「Come Sunday」は、近藤和彦(as)の編曲で、スイートな音色の彼のプレイは、スイング風のところもあって気に入りました。「Appoinntment in Ghana」では、奥村晶のトランペットが、ウディ・ショーを髣髴とさせ、椎名豊のトレモロやトリルを使ったリズミカルなソロもよく、興奮させられました。

「The Shade of The Cedar Tree」は、藤井学のドラムスにのって、全員よくスイングした気持ちのいい演奏。「Mood Indigo」は、近藤和彦のプレイをはじめグルーヴィーさが出ていました。アンコールのカリプソリズムによる、「Funji Mama」は、派手なプレイで、奥村晶のトランペット、そして椎名豊のピアノが縦横無尽なうえにメロディアスで、スカッとした気分にしてくれました。

会場の小ホールは定員180人のところに8割くらいのお客様でした。歓声や拍手も結構あって、それぞれ楽しまれていたようです。帰りがけに、椎名豊さんの最新録音CDを買い求め、サインをもらいました。昔聴いたときは、力いっぱいピアノを弾きまくっていて、単調になるようなところもありましたが、今日のプレイは、落ち着きが出て、多彩になっていて、見事なものでした。

   
椎名豊の最新CD「フューチャー・スイング」 (Scene-a Music)


かかし (ラーメン 長野県安曇野市)

2016-09-15 21:17:37 | グルメ

ラーメンは、それぞれ好みがありますが、安曇野市でラーメン店というと、「かかし」を挙げる人が多いように思います。スープが澄んでいてあっさり系なのにコクがあること、麺が細いこと、塩や醤油など味もいいので、僕もたまにですが寄ります。

メニューは、ラーメン中心ですが、パンケーキなど喫茶店系や洋食系のものもあります。店内は広々としていて、テーブルをはじめ清潔感があるのがよいです。場所がわかりやすく、高速道安曇野インターからも近く、駐車場も広いので、出かけやすいお店です。

   

目立ちやすい看板。

   

お店の外観。カフェ風です。

   

カウンターから厨房。

   

店内の様子。スマホによる撮影です。

   

塩ラーメン、味玉、サラダ(平日のみ)を頼みました。メニューの種類が多くて驚きます。

   

塩ラーメン。醤油ラーメンもそうですが、ことにスープが美味しいです。

   

醤油ラーメン。別の日に食べたもので、スマホによる撮影です。

【かかし】

住所:長野県安曇野市豊科182-8
電話:0263-87-6578
営業:11:00~14:00 17:30~22:00  定休日:火曜


フェルディナンド・ポヴェル BEBOPPIN'

2016-09-14 20:48:55 | テナー・サックス

先日、木曽駒ケ岳へ登りました。山はもちろんよかったのですが、季節的に少ない花の中に、エーデルワイスの仲間である「ヒメウスユキソウ」(木曽駒ケ岳の固有種)を見ることができました。ことに、中岳の巻き道沿いの岩場に咲いていたものは、花の色合いもよくて、一目惚れでした。登山の楽しみはいろいろですが、こういう花に出会うと、また行きたいという気持ちになります。「I Fall in Love Too Easily」(惚れっぽいわたし)という曲が入っているアルバム。

FERDINANDO POVEL (フェルディナンド・ポヴェル)
BEBOPPIN' (LIMETREE 1983年録音)

   

オランダのフェルディナンド・ポヴェル(ts)は、ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)のアルバムに参加していたので知りましたが、ハードバップのど真ん中をいくような演奏をしているので、好きになったミュージシャンです。ハンク・モブレイやプレスティッジ時代のジョン・コルトレーンを思い浮かべるようなプレイぶりです。

メンバーは、フェルディナンド・ポヴェル(ts)、フラン・エルゼン(p)、ヴィム・オヴァーガウ(g)、ヴィクトール・カイハトゥ(b)、ルード・ブロンク(ds)。いずれもオランダのミュージシャンですが、ポヴェル以外だと、ギターのヴィム・オヴァーガウが、リタ・ライス(vo)のサイドメンを務めるなど、名前を見かけます。

曲は、マイルス・デイヴィス作「Deception」、メンバーのフラン・エルゼン作「Beboppin'」、セロニアス・モンク作「Off Minor」、あとはスタンダードで「Ghost of a Chance」、「I'm Old Fashioned」、「I Fall in Love Easily」、「Nobody Else But Me」の全7曲。有名曲が多いですが、スタンダード曲のバラードをどう演奏しているか興味が湧きます。

フェルディナンド・ポヴェル(ts)の中庸を行くスタイルで、穏やかなハードバップを堪能できます。ポヴェルの音色とフレージングは、バラードにおいて初期のコルトレーンを髣髴とさせるもので、特に「I Fall in Love Too Easiy」は、初めの一音からグッときます。ポヴェルに続く、オーヴァーガウ(g)、エルゼン(p)のソロもよく、これが最も印象に残りました。他にも、バラードの「Ghost of A Chance」や、テナーとギターがユニゾンで旋律を綴っていく「Deception」あたりもよかった。 

【木曽駒ケ岳のエーデルワイス(ヒメウスユキソウ)】

2016年9月2日撮影。木曽駒ケ岳登山(3)の記事掲載の写真と重複するものもあります。