安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アンドレア・モティス EMOTIONAL DANCE

2017-05-25 20:03:32 | ヴォーカル(A~D)

先日、長野駅前で午後6時30分開始という飲会がありましたが、開始まで1時間ほど待ち時間があったので、久しぶりに南千歳公園の横にある喫茶店「幸」(ゆき)に入りました。紅茶を主体にした長野では珍しいお店です。窓からは公園の景色が見渡せ、レトロな店内はのんびりとした時間が過ぎていくようでした。聴いているとほのぼのとして幸せな気分になれるようなアルバムです。

ANDREA MOTIS (アンドレア・モティス)
EMOTIONAL DANCE (impulse 2016年録音)

   

アンドレア・モティス(vo, tp)のアルバムが、初めてインパルスレーベルから出されました。彼女は、1995年スペインのバルセロナ生まれで、14歳の時にアルバムデビューを果たしていますが、拙ブログでは、スコット・ハミルトンと共演した「Live at Jamboree」を取り上げたことがあります。今回、新作が出たので、購入して聴いてみました。

メンバーは、アンドレア・モティス(vo,tp)、ジョアン・チャモロ(b,ts,vo)、イグナシ・テラザ(p)、ジョセップ・トレイバー(g)、エスティーヴィ・ピィ(ds)に、曲によりペリコ・サンビート(ss.as)、ジョエル・フレーム(ts)、ウォーレン・ウルフ(vib)、ギル・ゴールドスタイン(acc)などが参加していて、スペイン、アメリカのミュージシャンが動員されています。

曲は、スタンダード、ボサノヴァ、モティスの自作3曲など15曲。「He's Funny That Away」、「I Don't Tell Them Why」、「Matilda」、「Dhega de Saudade」(想いあふれて)、「If You Give Them More Than You Can」、「Never Will I Mary」、「Emotional Dance」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「La Gavina」、「Baby Girl」、「Save The Orangutan」、「I Remember You」、「Senor Blues」、「Louisiana O Els Camps De Coto」、「Carinhoso」(日本盤のみ収録)。自作曲や珍しい曲が多く、カタルーニャ語でも歌っているので、ライナーノートに歌詞とその日本語訳が載っている日本盤CDを購入しました。

アンドレア・モティスが、歌にトランペットにと、その魅力を発揮したアルバム。「He's Funny That Away」や「Never Will I Mary」といったスタンダードを聴くと、ビヴァリー・ケニーが想起され、可憐さや初々しさがあります。哀愁が漂うボサノヴァの「Dhega de Saudade」や「Emotional Dance」、ギター伴奏で歌われる「Carinhoso」など選曲も多彩です。また、彼女のトランペットは、スイートな音色でウェストコースト風でもあり、ほのぼのとして暖かな音楽が聴けます。イグナシ・テラザ(p)など共演陣もツボを得た演奏ぶりで、彼女を盛り立てています。

【アンドレア・モティス・ホームページ】

ホームページ:andreamotis.com (英語版)

アルバム紹介やスペインやイギリスで公演を重ねている様子がわかります。彼女は4月下旬に、東京のブルーノートへ出演しました。

【喫茶店 幸(ゆき)】

この建物の2階が、喫茶店「幸」です。

店内

窓からは南千歳公園が見えます。

レモンティーを注文。

南千歳公園。

通称「鳩ポッポ公園」。


虫倉山登山(標高1,378m 長野市中条)(3)【やきもち家、イワカガミ・ヤマシャクヤクなど花】

2017-05-24 20:03:34 | 登山・ハイキング

虫倉山登山の続きです。行程を再掲します。

【行 程】

(登山口まで) 長野市自宅 7:00 ~ 不動滝登山口駐車場 8:05 (途中、コンビニで買物)

(登山上り)  不動滝見学 8:15ー8:20 ~ 不動滝登山口発 8:23 ~ 金倉沢 8:58 ~ 天神城コース出合い9:07 ~ 空平あずま屋 9:16ー9:22(展望タイム) ~ 虫倉山頂 9:46ー 10:35 (おやつ休憩)

(登山下り)  虫倉山山頂 10:36 ~ 虫倉神社奥の院 11:35 ~ 不動滝登山口駐車場 11:55 

(温泉、帰宅) 駐車場発 12:05 ~ やきもち家(入浴、蕎麦) 12:25ー13:45 ~ 安曇野市自宅 15:00

 【やきもち家】

住所:長野県長野市中条日下野5286
電話:026-267-2641
ホームページ:yakimochiya.jp

宿泊施設、食堂、温泉が揃っています。

廊下伝いに温泉に行けます。温泉は僕ら二人の貸切で、露天風呂もありゆっくりできました。源泉は、梅木鉱泉という名前で、おやき家ができる前には、梅木鉱泉保養センターがありました。

昔の民家を移築した施設で、囲炉裏があります。畳の部屋で食事にしました。

蕎麦。柔らかめで、どなたにも食べやすい。本来この施設は、「灰焼きおやき」や「ぶっこみ」(煮込みうどんの一種)がメインですが、手打ち蕎麦もあります。

天麩羅。コシアブラ、タラの芽といった山菜に、エビも2本のって豪華でした。

【出会った花】

たくさんの花を見ることができました。特に、ヤマシャクヤクの花は出会うこと自体が難しいので、今日は幸運でした。イワカガミノの群落にも感激。

ヤマブキ

ヒトリシズカ群落

ヒトリシズカ

チゴユリ

ラショウモンカズラ群落。あちこちにありました。

ラショウモンカズラ

スミレ。登山道沿いにあちこちに咲いていて目を楽しませてくれました。

フデリンドウ

山頂近くにありました。

ツツジ。ところどころに咲いていました。

イワカガミ群落

イワカガミ

ヤマシャクヤク(開花前のものです)。

ヤマシャクヤク。

ムラサキケマン

ヤマワサビ。


虫倉山登山(標高1,378m 長野市中条)(2)【復路(さるすべりコース)、北ア・戸隠連峰展望】

2017-05-23 20:07:51 | 登山・ハイキング

虫倉山登山の続きです。行程を再掲します。

【行 程】

(登山口まで) 長野市自宅 7:00 ~ 不動滝登山口駐車場 8:05 (途中、コンビニで買物)

(登山上り)  不動滝見学 8:15ー8:20 ~ 不動滝登山口発 8:23 ~ 金倉沢 8:58 ~ 天神城コース出合い9:07 ~ 空平あずま屋 9:16ー9:22(展望タイム) ~ 虫倉山頂 9:46ー 10:35 (おやつ休憩)

(登山下り)  虫倉山山頂 10:36 ~ 虫倉神社奥の院 11:35 ~ 不動滝登山口駐車場 11:55 

(温泉、帰宅) 駐車場発 12:05 ~ やきもち家(入浴、蕎麦) 12:25ー13:45 ~ 安曇野市自宅 15:00

【復路(さるすべりコース)下山】 

「一服むしくら」でおやつ休憩したあと、山頂に戻ったら登ってきた人でいっぱいでした。長野県の人が多いとは思いますが、この山は人気があるようです。

山頂からは「さるすべりコース」で下ります。

尾根道を下りていきます。

左右はそう広くありません。進行左手は崖です。

急なところにはクサリが設置されていますが、新しいもので信頼がおけるものでした。

クサリは滑り止めとしても設置されているようです。登山道は、砂礫状のところもあり、滑らないように注意しました。

しばらく進むと緩やかになりました。

新緑に太陽の光が当たって、黄金色に輝く光景にしばし見とれました。

虫倉神社奥の院手前に最後のくさり場がありました。岩の高さは4~5mだと思いますが、Wさんのアドバイスにより、すんなり通過。上から撮っていますが、鎖が見えなくなる真ん中あたりから崖です。

虫倉神社奥の院後方の岩。下からの写真です。

虫倉神社奥の院。お参りしました。

不動滝コースと虫倉神社の分岐。右に折れて不動滝の駐車場を目指します。

沢が崩壊したらしく、岩のすぐ横を道が通っていました。安全のために鎖も設置されています。

崩落したところには、木道が作られていました。ここを通過するとすぐに不動滝コース登山口の駐車場です。

  【空平あずまやからの北アルプス展望】

空平あずまやからの北アルプス。

多分、鹿島槍ヶ岳。

五竜岳。

唐松岳、不帰の嶮。

白馬三山。(左から、白馬遣ヶ岳、杓子岳、白馬岳)

左に白馬岳。

白馬遣ヶ岳と杓子岳。

【虫倉山山頂から戸隠連峰】

戸隠連山、右に高妻山。

左端に乙妻山、右に白く見えるのは妙高山でしょうか?

高妻山、乙妻山の拡大。

戸隠拡大。

【虫倉山山頂から北アルプス】

真ん中くらいに蓮華岳、右端に爺ヶ岳。

白馬三山から連なる北アルプスの山。

唐松岳、不帰の嶮。

鹿島槍ヶ岳。

 

真ん中に五竜岳。

爺ヶ岳

【虫倉山山頂から東南方面】

(3)へ続く。(3)では、立ち寄った温泉と出会った花について記します。


虫倉山登山(標高1,378m 長野市中条)(1)【不動滝見学、往路(不動滝コース)】

2017-05-22 20:01:30 | 登山・ハイキング

5月20日(土)に、長野市中条(旧中条村)にある里山の虫倉山(むしくらやま 標高1,378m)にWさんと登りました。往路は不動滝コースを上り、復路はさるすべりコースを下る周回ルートで歩きました。歩く時間は短かったものの、変化に富んだ飽きないルートでした。

天候に恵まれ北アルプスや戸隠連峰が展望でき、様々な花にも出会うことができ、楽しい山行になりました。歩行時間は、上り1時間20分、下り1時間20分で、合計2時間40分程でした。花の写真を撮りながらのゆっくりとしたペースです。

【行 程】

(登山口まで) 長野市自宅 7:00 ~ 不動滝登山口駐車場 8:05 (途中、コンビニで買物)

(登山上り)  不動滝見学 8:15ー8:20 ~ 不動滝登山口発 8:23 ~ 金倉沢 8:58 ~ 天神城コース出合い9:07 ~ 空平あずま屋 9:16ー9:22(展望タイム) ~ 虫倉山頂 9:46ー 10:35 (おやつ休憩)

(登山下り)  虫倉山山頂 10:36 ~ 虫倉神社奥の院 11:35 ~ 不動滝登山口駐車場 11:55 

(温泉、帰宅) 駐車場発 12:05 ~ やきもち家(入浴、蕎麦) 12:25ー13:45 ~ 安曇野市自宅 15:00

【駐車場~不動滝】

太田地区にある水車小屋。前が三叉路になっていて、左手に折れて、不動滝登山口の駐車場に向います。ここから2kmくらい。

不動滝の前を過ぎて車道の行き止まりに設けられた駐車場。トイレがあります。東京や群馬県ナンバーの車が停まっていました。

駐車場から歩いて不動滝の見学に。

【不動滝コース登山口~虫倉山山頂】

不動滝の横にある不動滝コースの入口。

はじめはスギ林の中を行きます。

左手に沢を見ながら上がっていきます。

サンショウウオが棲んでいるようです。

整備がよくされている道です。

左に折れて沢を渡ります。

不動滝の上のようですが、沢に水量はあまりありません。

不動滝コースは、傾斜はだいたい緩やかです。

新緑の色といっていいのでしょうか。気持ちのよい景色が広がります。木も広葉樹になってきています。

岩が顔を出してているところもあり、岩山であることがわかります。

展望はあまりない登山道ですが、木々の間から中条方面が望めます。

金倉沢の標識。

金倉沢には、小さな岩が押し出してきています。

そろそろ尾根が近づいてきたようです。

天神城コースとの出会い(分岐)。

虫倉山への標識。ここから尾根道を少しアップダンしながら進みました。

空平あずま屋です。長野県神城断層地震(2014年11月22日)のためだと思いますが、崩壊していました。この場所から、北アルプスがよく見えるので、しばし展望タイムで休憩。

あずま屋からほぼ平らな道を進みます。

尾根は狭そうなところもありますが、左右に木もある、歩きやすい道です。

ここを少し行けば山頂です。

山頂。

神城断層地震で山頂の東側が崩壊しているので、山頂の東寄りは立入禁止になっています。

立入禁止の標示のところから崩落地を撮りました。危険なので、近づかない方がよさそうです。

【いっぷく虫倉で休憩】

山頂が狭くなった代わりかもしれませんが、不動滝コースを少し戻ると、「いっぷく虫倉」という平らな休憩適地が設けられていました。

平らになっていて、丸太に腰かけて休めるようになっています。

「一服むしくら」という看板まで立っています。後ろには、北アルプスも望めます。

今日は、僕がコンロを、Wさんが水を運んできたので、お湯を沸かしコーヒーをいただきました。お茶うけは大福餅です。

(2)へ続きます。(2)では、山頂からの展望、復路(さるすべりコース)の様子を記す予定です。


ジャッキー・マクリーン LIVE AT MONTMARTRE

2017-05-21 09:54:13 | アルト・サックス

JR長野駅の近くに「カフェ・モンマルトル」というお店があります。カレーとナンが美味しいらしく、人気店なので、ランチの時間はかなり混んでいます。僕は入ったことがありませんが、通勤途中にお店の外観を撮ってみました。「カフェ・モンマルトル」という店名は、コペンハーゲンのジャズクラブの名前からか、あるいは、パリのモンマルトルという地名に因んだものか、どちらかだろうと想像しました。マクリーンのモンマルトルライブを聴いてみます。

JACIE MCLEAN (ジャッキー・マクリーン)
LIVE AT MONTMARTRE (SteepleChase 1972年録音)

   

(株)ディスク・ユニオンからSteepleChaseレーベルのアルバムが100枚復刻発売されます。既に第1期分25枚は発売され、興味を惹くものが結構あります。その中にも含まれているマクリーンのこれは、SteepleChaseの記念すべき第1作です。僕は国内盤のレコードで聴いていますが、メンバーがよく、彼のアルトサックスの鳴りもよいので、聴くたびに、こんなライブを一度でいいから聴いてみたいという気持ちにさせられます。

メンバーは、ジャッキー・マクリーン(as)、ケニー・ドリュー(p)、ボー・スティーフ(b)、アレックス・リール(ds)。1967年にブルーノートへ「Demon's Dance」を録音して以降、録音がなかったマクリーンですが、この1972年8月に録音されたスティープルチェイス盤で復活します。このアルバムは、ジャズ喫茶でも好評をもって迎えられましたし、多くの方が持っていると思います。

曲は、チャーリー・チャップリン作「Smile」、ジャッキー・マクリーン作「Das Dat」、チャーリー・パーカー作「Parker's Mood」、マクリーン作「Closing」の4曲。レコードなので、4曲ですが、CDには、パーカー作「Confirmation」が追加で入っています。「Smile」は、スタンダード曲といってよいですが、最近もライブハウスで聴いていると、取りあげるミュージシャンがいます。

ジャッキー・マクリーン(as)は、大好きなミュージシャンです。このアルバムは、ブルーノートの後期の先鋭化した演奏からハードバップマクリーンに回帰した内容です。選曲もよくて、「Smile」や「Das Dat」のアナログA面は、とりわけよく聴きました。マクリーンのサウンド、フレーズには力強さと甘さが感じられて、聴くたびにジャズの楽しさやマクリーンの個性を強く感じさせてくれます。ケニー・ドリューのピアノも黒っぽさを帯びていて文句なしで、スティーフ(b)、リール(ds)も負けじとガンガンきています。

 【長野市 カフェ・モンマルトル】

住所:長野県長野市南長野北石堂町1379
電話:026-223-6836

二線路通り沿いに入り口があります。

看板にピアノとピアニストのイラストが入っていますが、夜はピアノの生演奏が入るようです。

右手に折れて少し進むとそこがお店です。

デジカメの縦横比が、違っていたらしく、横長の絵になってしまいました。これでもいいのですが、次の記事から戻します。