安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

荒武裕一朗(p)カルテット・ライブ (6月12日 長野市芸術館)

2021-06-15 19:23:17 | ジャズライブ

長野市芸術館ジャズ・フェスティバル2021が開催され、その中に荒武裕一郎カルテットの公演があったので、聴きに行きました。

 

   

(出 演)

荒武裕一郎(p)
富樫マコト(b)
本田珠也(ds)
山田丈造(tp)

(曲 目)

1  You're My Everythig (Harry Warren)
2  Talking Junction (荒川裕一郎)
3  You don't Know What Love is (Gene DePaul)
4  Sea Road (本田竹広)

(感 想)

最初の「You're My Everything」は、荒武裕一朗(p)がノンビートでイントロをつけ、ベース、ドラムスがそこに加わり、山田丈造(tp)がテーマをとりましたが、スイングするカルテットの演奏は最初から快調。

荒武裕一郎作「Talking Junction」は、ブルージーな曲で、こういう曲を書いているのかと感心し、3曲目のバラード「You Don't Know What Love is」の山田丈造(tp)のソロは、孤独や寂しさを表現した泣きのトランペットでちょっとチェット・ベイカーを思わせました。

4曲目の「Sea Road」で、本田珠也(ds)が長いソロをとりましたが、ブラシにしても切れがよく、気持ちのよいリズムを送り出していました。僕は山田丈造(tp)の演奏するハードバップ系統の曲が好きなので、今日は嬉しいコンサートでした。ブッキングしてくれた、「バックドロップ」(長野市)のマスターに感謝。

(演奏光景)

荒武裕一朗(p)

山田丈造(tp)、本田珠也(ds)。

本田珠也(ds)

(メンバーのスケジュールなどがわかるホームページへのリンク)

荒武裕一郎ホームページYuichiro Aratake Web site | ジャズピアニスト荒武裕一朗のWEBサイト (oops.jp)

本田珠也ホームページDOWN TO EARTH (tamayahonda.blogspot.com)

山田丈造ホームページ山田丈造オフィシャルサイト|xxxxxxxxxxxxxx (rapa.jp)

なお、コンサートの後半は、吾妻光良 & The Swinging Boppersの出演。デューク・エリントン・ナンバーの「Things Ain't What They Used to Be」(昔は良かったね)でスタートする楽しいステージでした。


水野美術館「眺める日本画」展へ出かけました。(6月12日 長野市)

2021-06-14 19:32:21 | お出かけ・その他

長野市の日本画専門の美術館「水野美術館」の展示が、6月12日から新しいものになったので出かけてきました。

   

チラシの表紙。上の絵は、奥田元栄「上高地」。

今回は、「眺める日本画」と題して、玉堂のみた建物・元栄が描く風景を中心とした展示です。いずれも収蔵品の中からですが、河合玉堂のものは点数が多く、また、奥田元栄のものは画面が大きいものが多く、見応えがある展示でした。

中でも、奥田元栄作「秋渓淙々」は、横幅4mの大きさで、すぐ近くで見ることができ、迫力があり、一時その場所にいるかのような気分になりました。また、同じく元栄作「上高地」も、おなじみの梓川と穂高連峰を描いているのですが、デフォルメされていて、しっとりとした美しさが出ていて見とれました。

(以下チラシからです。)

河合玉堂「春秋山水」

左から、池田輝方「木挽町芝居茶屋」、池田薫園「灯ともし頃」、奥田元栄「多摩月照」、奥田元栄「秋渓淙々」。

左から、横山大観「蓬莱神山」、真道黎明「春秋花鳥図屏風」

(水野美術館)

住所:長野県長野市若里6-2-20
電話::026-229-6333
ホームページ:水野美術館 (mizuno-museum.jp)

今回のポスターが貼ってあります。

アプローチ

花は終盤で名残でしょう。

ツツジでよいのでしょうか。

庭。庭師の方が作業を行っていました。


ビンセント・ハーリングの新作「PREACHING TO THE CHOIR」とザ・ブッチャーのハンバーグランチの話題

2021-06-13 19:43:54 | アルト・サックス

最近、歯医者に通っていて、昨日ブリッジを外したので、当面固い飲食物を食べないように言われています。歯科医院からの帰りの昼食も悩みましたが、ザ・ブッチャーのハンバーグランチにしました。柔らかくてちょうどよかった。柔軟なプレイです。

VINCENT HERRING (ビンセント・ハーリング)
PREACHING TO THE CHOIR (SMOKE SESSIONS 2020年7月,8月,11月録音)

   

ビンセント・ハーリング(as, 1964年生)は、大好きなアルト・サックス奏者で、ライブでも3回聴きました。そのハーリングの待望の新作は、ワンホーンで、サイラス・チェスナット(p)が参加するなど、目を惹くものだったので、国内流通仕様の輸入盤を発売と同時に購入しました。

メンバーは、ビンセント・ハーリング(as)、サイラス・チェスナット(p)、中村恭士(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)。ハーリングは、最初のレコーディングセッション(7/31, 8/1)を終えたあと、コロナの影響によるリウマチ性関節炎の激痛で一時プレイができなくなり、カクテル療法で再起し、2度目のセッション(11月)に臨めたとのことです。強い精神力があったからですが、再起できて、とにかく良かった。

曲は次のとおり。

1  Dudli's Dilenmma (Vincent Herring)
2  Old Devil Moon (Burton Lane)
3  Ojos de Rojo (Cedar Walton)
4  Hello (Lionel Richie)
5  Fried Pies (Wes Montgomery)
6  Minor Swing (Cyrus Chestnut)
7  In a Sentimental Mood (Duke Ellington)
8  Preaching to the Choir (Vincent Herring)
9  Granted (Joe Henderson)
10  You Are the Sunshine of My Life (Stevie Wonder)
ハーリングの自作2曲、チェスナットの自作1曲を含めて、ジャズオリジナルが多い選曲です。「In a Sentimental Mood」や「You Are the Sunshine of My Life」あたりは、スタンダード化しています。

フルに鳴っている素晴らしいサウンドで、ソウルフルに、アグレッシブに、時にリリカルに、ビンセント・ハーリング(as)がプレイしたアルバム。胸のすくようなプレイは、リズム陣も同様で、サイラス・チェスナット(p)の変幻自在なソロも聴きもの。ハーリング自身の2曲や、C・ウォルトン作「Ojos de Rojo」、W・モンゴメリー作「Fried Pies」、D・エリントン作「In a Sentimental Mood」と、思わず身を乗り出して聴き惚れました。特に「In a Sentimental Mood」は、低域から高域まで艶やかな音色で、表情豊かに演奏したバラードの極致。

   

購入したのは、輸入盤の日本流通仕様です。ハーリングに対するインタビューが日本語訳で読めます。

【グリル・ザ・ブッチャー】

住所:長野市南千歳1-22-6 MIDORI長野3F
電話:026-219-6086
ホームページ:グリル ザ ブッチャー NAGANO | ブランド | 王滝グループ (ohtaki-gp.jp)

外観。長野駅ビルMIDORIの3階です。

ハンバーグランチ

野菜サラダもついてくるので、まずそちらをいただきました。

ハンバーグが柔らかくて簡単に切り分けられます。肉汁もでていて、美味しい。

パンも中がしっとりとして柔らかく、ちょうどよかった。

食事のあとは、ザ・ブッチャーと同じビル内にある、タリーズコーヒーによりました。

暑いので、ソフトクリームが乗ったコーヒーフロートにしました。


伊藤文乃(ヴァイオリン)アナリーゼワークショップ(6月10日 上田市サントミューゼ)

2021-06-12 19:30:00 | クラシック演奏会

伊藤文乃さん(群馬交響楽団コンサートマスター)のヴァイオリン・リサイタルが7月2日に上田市のサントミューゼであるのですが、それに先立ち6月10日に、演奏予定の曲の解説を行う、アナリーゼワークショップが開催されたので、出かけました。

アナリーゼワークショップのステージ。

リサイタルのプログラムは、美しきロマン派音楽の世界と題して、ブラームスやシューマン、クララ・シューマンの曲が演奏されます。伊藤さんはブラームスが大好きだそうで、その生涯やクララとの関係などにも言及していました。

アナリーゼとは名付けられていますが、一般聴衆向けなので、曲の簡単な構造や聴きどころの紹介を、実際の演奏を交えて行ってくれました。ピアノの高橋多佳子さんも出演してくれて、話とともに演奏もしてくれ、まるでミニ演奏会のようでした。

ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」について、第1楽章の第1主題や第2主題をはじめ、第3楽章まで、短いですが主要な部分を弾いてくれました。第1楽章の展開部では、本来のピチカートだけでなくボーイングで弾いてみせてくれ、いかにピチカートが効果的か示してくれて、面白かった。

クララ・シューマンの「3つのロマンスより第1番」もとてもよい曲だそうです。来月2日のリサイタルがますます楽しみになりました。

 

   

7月2日のリサイタルのチラシ。チケットは既に購入してあり、6月10日のワークショップにもっていき、提示しました。提示すると、500円の入場料が無料になります。

サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)の看板と建物。

ホームページ:サントミューゼ (santomyuze.com)


上田駅前「中村屋の肉(馬肉)うどん」で夕食 (長野県上田市天神)

2021-06-11 19:38:09 | グルメ

昨日、伊藤文乃(ヴァイオリン)さんのワークショップに出かけたのですが、19時の開演だったので、夕食に中村屋に入りました。中村屋は、明治21年頃創業の老舗で、馬肉を使った肉うどんを提供しています。

昭和30年代(1955~64年)までは、肉といえば「馬肉」を指すのが安曇野市あたりの家庭では普通だったと思います。すき焼きも馬肉だったので、いただいた中村屋の馬肉うどんは、とても懐かしい味がしました。

外観

入口

店内。町の食堂といった雰囲気です。

メニュー。うどんの他に、丼物や馬刺しなどがあります。

馬肉うどんとミニ天丼のセットを注文。

肉うどんのアップ。出汁は、馬肉を長時間煮込んだもので、他のものは使っていないそうです。うどんは、柔らかめです。

馬肉は煮ると固くなるイメージがあるのですが、よく煮込んであるので、柔らかく、適度に歯ごたえもあります。

ミニ天丼。具は、イカと海老です。

小鉢。冷奴で、見ていると、ビールが飲みたくなってきましたが、我慢。

漬物

唐辛子が置いてあります。出汁がやや甘めなので、必要に応じて利用できます。馬肉を久しぶりにいただきましたが、うどんとの相性もよく、また寄りたいと思いながら、会場のサントミューゼに向かいました。

【中村屋】

住所:長野県上田市天神1-6-6
電話:0268-22-2014
ホームページ:中村屋 - 上田/うどん [食べログ] (tabelog.com)