安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

松本市梓川のジャズ喫茶「アンの家」で「Easy Living」聴き比べ、メラで季節のスープカレー。

2024-03-16 19:30:00 | ジャズ喫茶

先日、安曇野市で用事が早く終わったので、松本市梓川のジャズ喫茶「アンの家」とスープカリーの「メラ」へ。平日の夕方で、アンの家のお客は僕だけだったので、持ち込んだレコードなどで試聴会。

ドナルド・バード(tp)のアルバム「Paris '58」収録の「Easy Living」が良かったので、同曲を別の演奏者の演奏でも楽しみました。いい気分のまま、近くの「メラ」で夕食。ちょっぴり札幌気分に。

【アンの家】

住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:水曜日~日曜日 13時~19時。定休日:月曜日・火曜日

アンの家外観。土蔵を改装してジャズ喫茶として営業されています。

店内。アルテックのスピーカーが存在感あります。

ドナルド・バード「Paris '58」から「Easy Living」の入っているB面をかけてもらいました。ダグ・ワトキンスのベースがぶんぶんうなっていて、大型スピーカーによる再生は迫力あります。

リー・モーガン(tp)「EXPOOBIDENT」(Vee Jay)収録の「Easy Living」を。

二人のトランペット奏者の演奏を聴いていたら、ワーデル・グレイ(ts)の演奏する「Easy Living」を聴きたくなり、マスターからお店のアルバムをかけてもらいました。最高です。

アンの家では、不定期ですが、ライブも開催しています。4月20日(土)には、佐藤洋祐(as)と松下聖哉(p,vo)によるライブが予定されています。

紅茶のマルコポーロをいただきました。

 

【MERA(メラ)】

住所:長野県松本市梓川倭555-1 YAMATO第一ビル
電話:0263-30-8570
ホームページ:スープカリーの店 MERA - 新村/スープカレー | 食べログ (tabelog.com)

入口

カウンター席に着席。

メニューの一部。チキンが人気があるようです。

   

この張り紙をみたら、ロースカツとアスパラガスを食べたくなり、春限定の「春の野菜と手仕込み国産豚ロースカツのスープカリー」を注文。

ごはんは、小盛りの150gにしてもらいました。

「春の野菜と手仕込み国産豚ロースカツのスープカリー」

ロースカツは、薄くカットされたもので、スープカレーに合います。

カボチャ、じゃがいも、ニンジン、タマネギ。「菜の花」が春らしさを演出。

アスパラガス。長いものが2本入っています。

新タマネギ。みずみずしくて良かった。

スープは、一番辛くないのもにしました。若干トロッとしていて、野菜の甘みが出ていて美味しい。また寄りたいお店です。


長野駅近くの「天ぷら ながの」で、「天ぷら定食しなの+玉子天」の夕食。

2024-03-15 19:30:00 | グルメ

長野市に所用があり、ついでに長野駅そばの「天ぷら しなの」で、「天ぷら定食しなの」と玉子天をいただきました。長野市内には、天ぷら専門店はほとんどありませんが、こちらは気軽に入れて使い易い。

定食のしなのは、信州産の食材を用いた定食で、野菜、信州サーモン、信州産のお肉からなっています。お肉も悪くありませんが、アスパラガスと長芋の天ぷらが図抜けて美味しかった。

外観

定食のメニュー。信州サーモンを食べたかったので、「天ぷら定食しなの」を注文。あわせて「玉子天」も注文。

単品のメニューなど。夕方からのお得セットで生ビールセットもあります。

天ぷら単品のところを拡大。

全てカウンター席で、気軽に入れます。

入口に向かって撮影。

ごはん、味噌汁、小鉢、天つゆがまずきました。

小鉢。

味噌汁。出汁が美味しい。

まずは、野菜1としてアスパラガス、信州サーモン、信州福味鶏ムネ。アスパラが絶品。

信州サーモンを箸で取り分けたところ。まさにサーモンという感じの断面です。

続いて、野菜2として松代の長芋と豚肉。

この長芋の天ぷらはすごく美味しい。

信州ポーク。塩で食べました。

玉子天。

ごはんの上に乗せて、天つゆを少しかけました。

舞茸と信州福味鶏モモ。

中野産の舞茸です。舞茸は、群馬県の飲食店で多く使われているメージがあるのですが、生産量(令和3年)を見ると、新潟県がトップで、以下、静岡県、福岡県、長野県、北海道、群馬県の順です。

信州福味鶏モモ。

【天ぷら ながの】

住所:長野県長野市鶴賀南千歳町857 松屋ビル 1F
ホームページ:天ぷら ながの - 長野(長野電鉄)/天ぷら | 食べログ (tabelog.com)


ドナルド・バード「Paris '58」、長野駅「Beck's Coffee Shop」で槍ヶ岳を見ながらモーニング。

2024-03-14 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

先日、長野駅の「BECK'S COFFEE SHOP」にモーニングで入りました。朝で条件が良かったのか、窓から北アルプス「槍ヶ岳」が見えて、テンションが上がりました。テンションが上がるレコード。

DONALD BYRD & BOBBY JASPER (ドナルド・バード、ボビー・ジャスパー)
Paris '58 (SAM 1958年録音)

   

ドナルド・バード(tp, 1932~2013年)は、1956年ジョージ・ウォーリントンのバンドでデビュー、57年には、ジジ・グライスとジャズ・ラボを結成、翌年の58年7月から12月にかけて欧州楽旅を行っています。その際に、フランスのラジオ番組「ジャズ・オー・シャンゼリゼ」のために録音を行い、未発表になっていました。昨年(2023年)、フランスのSAMレコードが、その録音を発売。

メンバーは、ドナルド・バード(tp)、ボビー・ジャスパー(fl, ts)、ウォルター・デイヴィス Jr.(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・テイラー(ds)。フランスの、Jacques Hess(b)、ダニエル・ユメール(ds)が2曲に参加。このバードの楽旅でパリで録音されたものでは、「Byrd in Paris」(原盤は、仏ブランズウィック)がありますが、本作とは全くの別録音です。

曲目は、次のとおり。

1  Splendid (Walter Davis)
Paul’s Pal  (Sonny Rollins)
3  Formidable (Walter Davis)
4  Easy Living (Ralph Rainger,  Leo Robin)
5  After You've Gone (Turner Layton,  Henry Creamer)
6  Flute Bop (Bobby Jaspar)
メンバーのオリジナルが3曲、ソニー・ロリンズ作の「Paul's Pal」、それに、スタンダードが2曲です。クリフォード・ブラウンやリー・モーガンにも録音のある「Easy Living」をやっているのが嬉しい。

本作は、1958年録音の未発表音源を商品化したものですが、バード以下のメンバーや選曲が新鮮で、さらに、パリにおけるスタジオ録音で音質が良く、購入して良かったレコード。ドナルド・バード(tp)が、あたかも泉が湧き出ているかのごとくニュアンスに富んだフレーズを吹いているのに加え、ボビー・ジャスパー(fl, ts)の清涼なフルートも絡んで、サウンドも多彩です。特に、「Easy Living」、「After You've Gone」、「Flute Bop」収録のレコードB面が素晴らしい。

   

ジャケットの裏面。

   

レコードのラベル(A面)

   

レコードのラベル(B面)

(参考)SAMレーベルのホームページから一部の音源を聴くことができます。

Donald Byrd & Bobby Jaspar – Paris ’58 – Sam Records

 

【BECK'S COFFEE SHOP(ベックス・コーヒー・ショップ)長野】

住所:長野県長野市栗田1028 (長野駅改札外)
電話:026-226-4679
ホームページ:ベックスコーヒーショップ (jr-cross.co.jp)

外観

新幹線や在来線の列車案内

店内。窓はほぼ南向きです。

ホットドックと珈琲を注文。

モーニング時間に飲みやすい珈琲です。アメリカンに近いかも。

ホットドッグ。意外にボリュームがあります。

朝陽が当たっている建物は、メトロポリタンホテル長野。電車が入ってきています。

多分、「特急しなの」の車両が入ってきました。ふと、上を見上げると、北アルプスがみえています。槍ヶ岳が見えていて、それだけでテンションあがりました(笑)。

切り取って拡大したので、ぼけていますが、左から大天井岳(2,922m)、槍ヶ岳(3,180m)、右の端の方に燕岳(2,763m)。


村上春樹著「デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界」(文藝春秋)を読み、そこに登場したアルバムを聴きました。

2024-03-13 19:30:00 | 読書

今年(2024年)の2月に発行された、村上春樹著「デヴィット・ストーン・マーティンの素晴らしい世界」(文藝春秋刊)を読みました。

   

表紙

   

カバー裏面

(帯に記載された本書の紹介)

チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ビリー・ホリデイ、スタン・ゲッツ・・・ジャズの⻩⾦時代に数多くのジャケット・デザインを⼿がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン。彼がデザインしたレコードを敬愛し蒐集してきた村上さんが、所有する盤すべてをオールカラーで紹介。
⼿にとって⾒ているだけで素敵な⾳楽が聞こえてくる、極上のジャズ・エッセイ。

(感想など)

村上さんは、『ノーマン・グランツが制作した古い・・レーベルのレコードを、長年かけて集めているうちに自然に、彼(デヴィッド・スターン・マーテイン)のデザインした音盤が手元に溜まってしまった。』と、記していて、音楽を聴きたいから古いレコードを集めたという姿勢が素晴らしい。

とはいっても、彼の描いたジャケットは観ているだけで良く、この本の印刷の色合いも優れていて眺めているだけでも楽しめます。掲載されたアルバムについては、聴いたことのあるものもあり、著者の文章に共感したり、疑問をもったりと、読み進むのが至福の時間でした。

チャーリー・パーカーやスタン・ゲッツ、ビリー・ホリデイに関する記述が特に印象に残りました。クラリネットのアーティー・ショウについて、『ショウの評価は日本ではあまり高くないが、このあたりの演奏はもっと聴かれてもいい』と記されていて、僕も同様に思っているので、共感しきりです。

【文芸春秋社のこの本の紹介ページ】

『デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界』村上春樹 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS (bunshun.jp)

 

(本文に掲載されているジャケットから)

   

チャーリー・パーカー「South of The Border」(10インチ Clef)。『闘牛士姿のパーカーも鮮烈だ』と、著者は記しています。

   

フリップ・フィリップス「Swingin' with Flip」(Clef)。『ダンスをする男女の大胆なポーズのジャケット画によって、このレコードは有名になった。』と、著者は記しています。

   

オスカー・ピーターソン「Plays Cole Porter」(Clef)など、ソングライターの曲集。『ピーターソンは、ソングライターの曲集を二度出しているが、これは最初のモノラル盤(クレフ)の方』、『すべてDSMが描くピーターソンの同じ後ろ姿』と記しています。10枚出ているのですが、村上さんは9枚持っているそうです。僕は二度目のステレオ日本盤を2~3枚持っているだけです。

   

バディ・リッチ「Buddy and Sweets」(Norgran)。『嬉々としてドラムを叩き回るリッチの姿が生き生きと描かれている(真っ赤なシャツに、真っ赤なライド・シンバルがかっこいい)。』と記しています。

(この本に掲載されているアルバムを聴きました)

読んでいるうちにレコードを聴きたくなり、掲載されているアルバムを聴いてみました。もっとも、オリジナル盤は所持していないので、全て日本盤です。

長野市宅で聴いているところ。長野市では、CDを聴くことがほとんどですが、久しぶりにレコードを取り出しました。

スタン・ゲッツ(ts)「West Coast Jazz」(Norgran)。ゲッツがロサンジェルスで、現地ミュージシャンと録音したもの。デヴィット・ストーン・マーティン(DMS)の絵が素晴らしく、演奏もおおらかで明るさがあって好きなアルバムです。

   

レコードのラベル。ラベルも復刻されていて、DSMの描いたトランぺッターのロゴが入っています。これもかっこいいです。

スタン・ゲッツ(ts)、ライオネル・ハンプトン(vib)「Hamp and Getz」(Verve)。テナーサックスとヴィブラフォーンが熱い演奏を繰り広げています。

アーティー・ショウ(cl)「artie shaw and his Gramercy Five」(Verve)。村上春樹さんは、アーティー・ショウを評価していて、嬉しくなったので、取り出しました。

なお、このアルバムについては、拙ブログで2016年に取り上げたので、興味のある方はご覧ください。

アーティー・ショウ I CAN'T GET STARTED  - 安曇野ジャズファンの雑記帳 (goo.ne.jp)


安曇野市穂高有明の「Cafe Teremok(カフェ・テレモーク)」で、ロシア料理のランチ。

2024-03-12 19:30:00 | グルメ

10日(日)の昼食にパスタを食べたいと、穂高有明のキッチンヤマナミを訪れたのですが、臨時休業。仕方ないので、付近を回って、洋食系統のお店を探したところ、ロシア料理を提供してくれるCafe Teremok(カフェ・テレモーク)に遭遇し、入店。

こちらは、昨年(2023年)10月にオープンしたそうです。ランチメニューから、ビーフストロガノフセットを注文。接客してくれた女性は、ロシア出身の方だと思いますが、日本語が堪能で驚きました。ロシアンティーやスイーツも良さそうです。

看板。有明山通り沿いにあり、この看板が目に留まりました。

外観

お店の入口。テラス席が見えています。

店内。掃除が行き届いているのか、清々とした店内でした。

店内。薪が置いてあります。昔のロシアをイメージするような絵が飾ってあります。

座った席から厨房方向を撮影。

薪ストーヴ。座った席の正面にあって、温かそうでした。

メニューの一部。

ビーフストロガノフセット。

ボルシチ。ビーツがたっぷり入った本格派ボルシチです。

アップ。よく煮込んであり、さらさらといただけました。

ビーフストロガノフ。牛肉や玉ねぎなどが煮込まれて入っています。白っぽく見えるのは、サワークリームが入っているからです。日本の洋食店だと、デミグラスソースを使うところが多く、黒っぽく見えます。周りは、ジャガイモのピューレ。

ビーフストロガノフのアップ。周りは、ジャガイモのピューレで、ストロガノフと合わせ美味しい。ライスも頼めます。

ヴィネグレートサラダ。茹で野菜サラダで、ロシア料理です。ビーツが使われているのが特徴でしょうか。

セットの飲み物は珈琲にしました。香りがたっていました。

窓にはロシアのエンブレムでしょうか。次回、訪れた時にどんなものか訊いてみたい。ランチもよかったですが、ロシアンティーとプリンあたりをいただきに、お茶に寄ってみたい。

【cafe Teremok(カフェ・テレモーク)】

住所:長野県安曇野市穂高有明7350-39
電話:0263-50-5109
ホームページ:Cafe Teremok | カフェ・テレモーク – 安曇野市穂高有明にある森に囲まれたカフェ