Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

悪循環

2008年12月07日 18時21分49秒 | Weblog
 職業柄、バーディーは犯罪者の心理に深い関心がある。最近の刑事弁護は振込詐欺(知能犯)一色といった感じだが、殺人などの粗暴犯の心理についても、十分理解をしておく必要がある。
 そこでお勧めなのが、
異常快楽殺人
である。殺害した人間の数が400人、360人などというメガトン級の凶悪犯のストーリーが綴られている。中には、「サイコ」や「羊たちの沈黙」のモデルも登場する。
 さて、異常快楽殺人犯が生まれる原因は、おそらく、「幼いころの(性的)虐待」(308p)にあるのだろう。この本の至るところに、被害を受けた幼児が長じて今度は加害者になる悪循環を見ることができる。
 フロイトによれば、幼児体験は人生に決定的な影響を及ぼす(「ロリータ」を読んでみるとよい)。問題は、被虐体験がどうして加害衝動に転化するのかということである。ここにおそらく、犯罪心理の最大の謎があると思う。
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どこかで聞いた話

2008年12月07日 14時38分21秒 | Weblog
<ビッグ3>短期融資での救済に合意 1.4兆円で調整
 金融機関以外の企業が、国に対して公的資金の注入ないし融資を申請するという話は、どこかで聞いた話だ。
 バーディーは、長いこと、日本において、アメリカの軍産複合体に相当するものはゼネコンだと思っていたのだが、今回の件で、アメリカの自動車産業こそ日本のゼネコンのカウンターパートであることに気付いた。
 政治力だけで生き延びたゼネコンが、経済に悪影響を与えることは歴史の教えるところ。ビッグ3が政治力で延命できたとしても、魅力的な商品を生産できないのであれば、いずれアメリカ経済の足かせとなることは必至だろう。
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キューブリック、キューブリック

2008年12月07日 09時56分50秒 | Weblog
 久しぶりにフルメタル・ジャケットを観たら、実に面白い。こんな映画を作る人は、最近いなくなった。
 スタンリー・キューブリック作品を初めて観たのは、おそらくテレビで放映されたこの映画だったと思う。だが、小学生くらいだった?こともあり、よくストーリーを理解していなかった。次に観たのは中学生くらいのときで、2001年宇宙の旅だったはず。時計じかけのオレンジシャイニング博士の異常な愛情を観たのは大学に入ってからである。
 こうしてみると、彼の作品には、(最後のやつは別として)ハズレがない。どれも映画史上語り継がれる名作ばかり。原作よりよくできたものも多いだろう。
 キューブリックが生き返って、新作を作ってくれないものだろうか。
 
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