Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

陸上勤務と海上勤務

2009年10月19日 08時14分07秒 | Weblog
「司法官僚 裁判所の権力者たち」はなかなかよい本である。
 その中に、「陸上勤務」「海上勤務」という言葉が出てくる(67p)。なんだか自衛官のようだが、裁判官のうち、いわゆるエリートとされる事務総局(かつては司法省)在籍の人(司法官僚)と、全国を流れ歩いている人とをさす。裁判官の中には、厳然たる身分制が存在するのである。
 ところで、司法官僚を要請するため、最高裁は長らく、比較的若いうちに「局付」(事務総局勤務)に引き上げて純粋培養する方式をとってきたが、近年はこれに変化がみられるという。すなわち、若いうちに官庁に出向させて経験をつませた上で、事務総局に引き上げる傾向が強まっている。
 これは、民間企業でもとられる手法で、官庁に数年出向させることによって能力を高めることを狙っている。キャリアの公務員と同様の条件で、毎日睡眠時間3時間前後で仕事をすれば、能力も向上するだろう。
 ということもあってか、「局付」に引き上げられる裁判官は、東大法学部卒、しかも、筑波大付属駒場高校、栄光学園などといった、高級官僚を多数輩出している高校の出身者が多いようである(98~101p)。
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