若者よ、挫折力を鍛えよ:冨山和彦(経営共創基盤CEO)
先日、サンデーモーニングで、「いまどきの若者は草食系だ」という論調の特集をしていた。
おおむね批判的だった中で、天野祐吉だけが「堅実なのはいいこと。いいところも見ていこう」とピンボケの発言をしていた。「堅実」と「無気力」は違う。
バブル崩壊後の悲惨な日本経済を見て育った若者は、起業や独立などを無謀とみており、大企業に就職したがるわけだ。それゆえ、上の記事が指摘しているように、就活は「一度もぐりこめれば終身雇用、年功制、豊かな企業年金が既得権として保障される豊かな会社(≒ムラ)」の奪い合いと化している。もちろん、ここで「カイシャ」は「イエ」と等置すべきである。
だけど、居心地のいい「イエ」を維持するために、お父さん(=経営陣)が血のにじむような努力をしていることを理解しているのだろうか?
先日、サンデーモーニングで、「いまどきの若者は草食系だ」という論調の特集をしていた。
おおむね批判的だった中で、天野祐吉だけが「堅実なのはいいこと。いいところも見ていこう」とピンボケの発言をしていた。「堅実」と「無気力」は違う。
バブル崩壊後の悲惨な日本経済を見て育った若者は、起業や独立などを無謀とみており、大企業に就職したがるわけだ。それゆえ、上の記事が指摘しているように、就活は「一度もぐりこめれば終身雇用、年功制、豊かな企業年金が既得権として保障される豊かな会社(≒ムラ)」の奪い合いと化している。もちろん、ここで「カイシャ」は「イエ」と等置すべきである。
だけど、居心地のいい「イエ」を維持するために、お父さん(=経営陣)が血のにじむような努力をしていることを理解しているのだろうか?