Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

政治も法もない社会

2011年01月11日 07時59分40秒 | Weblog
調査官による調査報告書をどう読むか
 「本当は、Aという理由で結論をだしているが、それを表面に出すのはまずい、という場合、あたりさわりのないBという理由を書き、結論を導いているのではないか、と思われるケースがあるように感ずることがある。もし、この推測が事実だとすると、本音でない部分について、いくら反論しても、徒労におわる。」
というのは、おそらく推測ではなく事実である。何しろ、結論を決めれば、それに整合するように事実を変えてしまう人もいるのだから。
 さて、裁判所ですらこのような、「論拠」を背後に隠し、偽の論拠とそれに基づく結論だけを示すような論証、つまり、「反論不可能」な論証を組み立てる社会に問題はないのだろうか?
 「ローマ法案内」の著者」木庭教授は、「政治」の特質として「自由で独立な主体による議論」、「論拠に基づく結論」、「論拠自体は批判に対して開かれていること」などを挙げたうえで、「日本には政治も法もない」ことを看破し、実力による支配が台頭する危険性を指摘していた。誤解をおそれずに言うと、日本と中国に大差はないのである。
 
コメント
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