Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

洗脳と足の引っ張り合い

2012年02月26日 08時27分56秒 | Weblog
 あるロースクール生に、みんながどういう勉強法をしており、どういう基本書を使用しているかを聞いてみた。
 すると、まず、「予備校の答案練習は、本試験の傾向とズレているので、やる人が少なくなっている」という話があった。次に、使用している基本書については、人さまざまだが、「他人が使用している基本書を批判する傾向」があるらしい。例えば、かつての書記官研修所が出していた「民事訴訟法講義案」を使っていると、先生や他のロースクール生から、「書記官にでもなるのか?」と批判されるそうである。
 こうした傾向は、すくなくとも私が大学生のころ(20年近く前)には見られなかった。
 まず、予備校の答案練習は、早期合格者はみんな受けていた。これを批判して「独学」する人は迷い道に入る可能性が高かったと思われる。また、「他人の基本書批判」などはなかった。どのような基本書を使うかはその人次第という考え方が一般的だった。これは、昔からそうだったと思う。
 ロースクール生がいうところの「最近の傾向」は、答案練習を敵視する文科省とその意を受けた一部の(学者)教員、それに洗脳された一部の学生が、自分の立場を正当化するために、他人を批判しているだけなのではないかと思う。教員にとってみれば、予備校は自分らの敵だし、実務家が書いた基本書も商売敵の商品である。学生にとってみれば、ほかの学生が予備校のトウレンを受けると不安に陥り、足を引っ張りたくなるわけである。
 だが、ほんとのことを言うと、予備校に通っている人は、(すべてではないが)概してよく勉強しているし、ずっと同じ基本書を使っている人の方が早く合格する。ある裁判官いわく「基本書を変えたら、合格が1年遅れると思え」。
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