醜悪な山本太郎議員の直訴-田中正造との比較から
記事も指摘するとおり、「山のような問題をはらむ」行動だった。
主に皇室の政治利用と社会儀礼上の無礼さが問題とされているが、田中正造の場合はどうだったか。
まず、天皇親政の明治憲法下にあっては、天皇が政治的決定権を有しているというフィクションが一応存在したから、「政治利用」という論点はないと考えてよい。そうすると、山本議員の行為との共通性は、「無礼」ないし「不敬」ということだが、田中正造の「不敬」は不問に付されたらしい。ならば、山本議員の行為が、田中正造のそれと比べて極めて「無礼」というのは難しいと思える。
結局、2者の大きな違いは、田中正造の行為の動機が純粋であったと歴史によって判断されたのに対し、山本議員の行為についてはそうではなく売名行為的な要素が濃厚であると判断されたという点にあるのだろう。
記事も指摘するとおり、「山のような問題をはらむ」行動だった。
主に皇室の政治利用と社会儀礼上の無礼さが問題とされているが、田中正造の場合はどうだったか。
まず、天皇親政の明治憲法下にあっては、天皇が政治的決定権を有しているというフィクションが一応存在したから、「政治利用」という論点はないと考えてよい。そうすると、山本議員の行為との共通性は、「無礼」ないし「不敬」ということだが、田中正造の「不敬」は不問に付されたらしい。ならば、山本議員の行為が、田中正造のそれと比べて極めて「無礼」というのは難しいと思える。
結局、2者の大きな違いは、田中正造の行為の動機が純粋であったと歴史によって判断されたのに対し、山本議員の行為についてはそうではなく売名行為的な要素が濃厚であると判断されたという点にあるのだろう。