朝日新聞:社長退任へ…誤報問題で引責、今月中旬に発表
京都大学の佐伯啓志先生は、「新潮45」10月号の中で、朝日新聞が「権力者」(=国)を「加害者」に仕立てあげて攻撃するとともに、「被害者」を代弁することによって、いつの間にか自己を「正義」の側に置くという「欺瞞」(自己特権化)を行ってきた点を指摘している。確かに、問題となる事象について、「加害者」(悪)と「被害者」(善)という二元論で片づけてしまうところは一貫しているといえる。
だが、この程度の善悪二元論で割り切れるほど、世界は単純ではない。結局のところ、佐伯先生のいう「進歩的知識人」の世界観はワンパターンで幼稚だということのようである。
京都大学の佐伯啓志先生は、「新潮45」10月号の中で、朝日新聞が「権力者」(=国)を「加害者」に仕立てあげて攻撃するとともに、「被害者」を代弁することによって、いつの間にか自己を「正義」の側に置くという「欺瞞」(自己特権化)を行ってきた点を指摘している。確かに、問題となる事象について、「加害者」(悪)と「被害者」(善)という二元論で片づけてしまうところは一貫しているといえる。
だが、この程度の善悪二元論で割り切れるほど、世界は単純ではない。結局のところ、佐伯先生のいう「進歩的知識人」の世界観はワンパターンで幼稚だということのようである。