10年近く前、ある大手事務所のパートナーが、「弁護士事務所の大型化は、クライアントにおいて大規模事件のニーズが高まっていることの反映である」と述べていた。確かに、海外企業との合併や(JALなどの)大企業の再生事件などは、数十名規模の事務所でも手に余ることがあるから、数百名規模の陣容をそなえる必要があるのだろう。
だが、従来型の「ひとり事務所」は、そのような「集団芸」は想定していないから、例えば、中規模企業の破産の依頼があると、ちょっとしたパニックになることがある。実際私も、事務員さんが朝から夕まで債権者からの電話対応に追われた事件を目の当たりにしたことがある。はっきり言えば、そのような事件は受任すべきではなかったのだ。
「集団芸」ができない事務所は、ある程度、仕事を選ばなければいけないと思われる。
だが、従来型の「ひとり事務所」は、そのような「集団芸」は想定していないから、例えば、中規模企業の破産の依頼があると、ちょっとしたパニックになることがある。実際私も、事務員さんが朝から夕まで債権者からの電話対応に追われた事件を目の当たりにしたことがある。はっきり言えば、そのような事件は受任すべきではなかったのだ。
「集団芸」ができない事務所は、ある程度、仕事を選ばなければいけないと思われる。