日大「悪質タックル」は「傷害罪が成立する可能性」 元アメフト部の弁護士が解説
「――今回の反則の映像を見て、どういう印象を持ちましたか
非常に悪質、あり得ないタックルという印象を持ちました。パスを投げ終わった後のQBへの接触はかなり重い反則です。止まれずにぶつかった場合でも取られますが、自分からタックルに行くことなど通常あり得ません。ディフェンスも重い反則と分かっているから、QBがボールを離したら、ぶつからないための訓練をしています。それが投げ終わったQBを追いかけて、2、3秒後にタックルというのが、明らかに故意があります。」
本件では、「故意」の有無が最大のポイントだと思われるが、元アメフト部の弁護士は、明らかに故意があると指摘する。
また、監督が「(相手チームの)QBを壊してこい」と指示したという報道があり、これが事実であるとすれば、監督と選手との共犯による傷害罪が成立しそうである。
ちなみに、「故意なければ犯罪なし」というのは心身二元論から導かれる原則で、ローマ法では、「過失犯」というものはなかったそうである(「新版 ローマ法案内」p25)。
それにしても、「壊してこい」という言葉は恐ろしい。
多くの人が、他人の「身」はもちろんのこと、他人の「心」を傷つけないように配慮して暮らしているというのに。
「――今回の反則の映像を見て、どういう印象を持ちましたか
非常に悪質、あり得ないタックルという印象を持ちました。パスを投げ終わった後のQBへの接触はかなり重い反則です。止まれずにぶつかった場合でも取られますが、自分からタックルに行くことなど通常あり得ません。ディフェンスも重い反則と分かっているから、QBがボールを離したら、ぶつからないための訓練をしています。それが投げ終わったQBを追いかけて、2、3秒後にタックルというのが、明らかに故意があります。」
本件では、「故意」の有無が最大のポイントだと思われるが、元アメフト部の弁護士は、明らかに故意があると指摘する。
また、監督が「(相手チームの)QBを壊してこい」と指示したという報道があり、これが事実であるとすれば、監督と選手との共犯による傷害罪が成立しそうである。
ちなみに、「故意なければ犯罪なし」というのは心身二元論から導かれる原則で、ローマ法では、「過失犯」というものはなかったそうである(「新版 ローマ法案内」p25)。
それにしても、「壊してこい」という言葉は恐ろしい。
多くの人が、他人の「身」はもちろんのこと、他人の「心」を傷つけないように配慮して暮らしているというのに。