銀行・証券の「ノルマ廃止」を信用するな
「大筋の問題としてノルマ廃止は有効に機能しない可能性が大きいのではないか。金融商品の販売による手数料が金融機関にとって収益源であることは間違いないのだから、個人営業を担当する社員はやはり手数料を稼ごうとするだろうし、営業担当者を評価する上司は、働きぶりを総合的に評価する中で手数料の稼ぎぶりを評価に組み込むだろう。つまり、大っぴらな「ノルマ」が、表面に出ない「忖度」に変わるだけなのではないか。」
銀行・証券の「ノルマ廃止」も額面通りに受け取ることは出来ないようで、「営業」をかけられる側としては、慎重な対応が必要と思われる。
上の記事では、おそらく株式や投資信託などが念頭に置かれていると思われるが、融資となると事情は別である。
融資の場合、利息は確かに収益源だが、他方で貸し倒れリスクもある。
融資のボリュームを拡大しても、現状では利ザヤはあまり望めないし、貸し倒れが増えればスルガ銀行のようになってしまう。
だから、銀行としては、収益維持を図るため、投資信託などの方にシフトして、融資の方は抑制しているのではないかと思われる。
実際、企業倒産の減少も、どうやら下げ止まりつつあるようである。
「大筋の問題としてノルマ廃止は有効に機能しない可能性が大きいのではないか。金融商品の販売による手数料が金融機関にとって収益源であることは間違いないのだから、個人営業を担当する社員はやはり手数料を稼ごうとするだろうし、営業担当者を評価する上司は、働きぶりを総合的に評価する中で手数料の稼ぎぶりを評価に組み込むだろう。つまり、大っぴらな「ノルマ」が、表面に出ない「忖度」に変わるだけなのではないか。」
銀行・証券の「ノルマ廃止」も額面通りに受け取ることは出来ないようで、「営業」をかけられる側としては、慎重な対応が必要と思われる。
上の記事では、おそらく株式や投資信託などが念頭に置かれていると思われるが、融資となると事情は別である。
融資の場合、利息は確かに収益源だが、他方で貸し倒れリスクもある。
融資のボリュームを拡大しても、現状では利ザヤはあまり望めないし、貸し倒れが増えればスルガ銀行のようになってしまう。
だから、銀行としては、収益維持を図るため、投資信託などの方にシフトして、融資の方は抑制しているのではないかと思われる。
実際、企業倒産の減少も、どうやら下げ止まりつつあるようである。