新潮45 2017年1月号 江藤淳は甦る(十八)
「大学院の教室に西脇教授がやってきて、そこに江藤の姿を見かけると、『あ、今日は江頭君がいるから、休講』と宣して帰ってしまう」(269ページ)
江藤淳の指導教官である西脇順三郎は、江藤(本名は江頭)のことを蛇蝎のように嫌っていたという。
単に嫌うだけならいいが、上の記事のように、姿を見ただけで休講を宣するというのは、今日であればアカハラといわれても仕方ないだろう。
文学者の世界もかなり陰湿なようである。
「大学院の教室に西脇教授がやってきて、そこに江藤の姿を見かけると、『あ、今日は江頭君がいるから、休講』と宣して帰ってしまう」(269ページ)
江藤淳の指導教官である西脇順三郎は、江藤(本名は江頭)のことを蛇蝎のように嫌っていたという。
単に嫌うだけならいいが、上の記事のように、姿を見ただけで休講を宣するというのは、今日であればアカハラといわれても仕方ないだろう。
文学者の世界もかなり陰湿なようである。