サン=テグジュペリは、「生きるとは、ゆっくり生まれることだ」という名言を残した。だが、どう考えても、生きるとは、「ゆっくり死ぬこと」に過ぎないように思われる(もっとも、サン=テグジュペリの言葉は、このような見解に対するアンチ・テーゼだったのかもしれない)。ただ、誕生の瞬間と死の瞬間だけが、「ゆっくり」ではない、つまり、不連続な出来事であるように見えるだけである。
だが、ここでもっと視野を広げて考えてみると、人間の死に向かう道は、それころ受精の瞬間から始まっているのだし、精子や卵子の生成メカニズムも、誕生の瞬間から定まっているといえなくもない。要するに、出生も死も、決して「不連続な瞬間」ではないということである。
だが、ここでもっと視野を広げて考えてみると、人間の死に向かう道は、それころ受精の瞬間から始まっているのだし、精子や卵子の生成メカニズムも、誕生の瞬間から定まっているといえなくもない。要するに、出生も死も、決して「不連続な瞬間」ではないということである。