「新潮45」7月号に、翻訳家の徳川家広さんが「英米関係の破綻と中国」という題でコラムを書いている。
徳川さんは、金融危機で「アジア通貨危機の際の韓国よりも、危ない状態にある」イギリスが中国にすりよって財政危機を克服しようと企図していることを指摘している。これで、ミリバンド外相の「チベットは中国の領土」発言と、ブラウン首相の「中国はIMFへの拠出金を増やせ」発言がほぼ同時である理由が説明できる。
他方で、オバマ政権は「タックスヘイブンつぶし」に熱心であり、このため、多くのタックスヘイブンを領有するイギリスとの間に隙間風が吹いているという。
確かに面白い話である。それにしても、徳川さんの着眼点は優れている。
徳川さんは、金融危機で「アジア通貨危機の際の韓国よりも、危ない状態にある」イギリスが中国にすりよって財政危機を克服しようと企図していることを指摘している。これで、ミリバンド外相の「チベットは中国の領土」発言と、ブラウン首相の「中国はIMFへの拠出金を増やせ」発言がほぼ同時である理由が説明できる。
他方で、オバマ政権は「タックスヘイブンつぶし」に熱心であり、このため、多くのタックスヘイブンを領有するイギリスとの間に隙間風が吹いているという。
確かに面白い話である。それにしても、徳川さんの着眼点は優れている。