計算づく

　徳川家広氏によると、普天間基地移転問題を巡る鳩山首相の言動は、日米安保破棄を狙った巧妙な計算に基づくものだという（「新潮45」６月号１７８ｐ）。アメリカに嫌われることを、（故意ではないように見せかけて）あえて行ってうんざりさせ、アメリカ側から破棄を申し入れさせるよう意図しているのだという。
　確かに、首相のドタバタぶりは「愚を装うハムレット」のようでもあり、裏があるように思える。スタンフォード大学時代の専攻がオペレーションズ・リサーチだったとあってはなおさらだ。
　「海兵隊は抑止力」という発言も実は強烈な皮肉なのかもしれない。沖縄在留海兵隊の目標はイラク・アフガンであり、台湾有事の抑止など目的としていないからである。

風評被害

裁判員裁判一年（PINEさんのブログ）
　裁判員裁判を担当したがために、全国ネットのテレビで、裁判員から「●●弁護士はおかしなことばかり主張してました」などと発言されようものなら、その弁護士は仕事がなくなってしまうかもしれない。風評被害のようなものである。
　上のブログで指摘されているように、どんなに不合理に思える主張でも、被告人がそう言っている以上、原則としてそれにそった主張をしなければならない。たとえ光市の母子殺害事件における被告人の主張のような、世間の批判を浴びるようなものであっても。
　

脱苦原理（その２）

自我論集
　「この原則（快感原則）は、不在の快を求めようと欲望するのではなく、現在すでに存在する不快を少なくしようとして働くものである」（ｐ１８）
　「快感原則」は外にある快楽を追求するものなどという解釈は誤りだ。
　だとすると、「（借金の取り立てが）止まります！」という某大手法律事務所のキャッチコピーは、まさしく「快感原則」（脱苦原則）をストレートに活かしたものだったのだ。

感染力

【主張】口蹄疫被害　種牛も汚染された不手際
　連日ニュースを騒がせているが、都会の人には今いちピンとこないのが口蹄疫。その理由は、一般人に現場のイメージがつかめないからだと思う。
　殺処分された家畜を埋める作業でもＶＴＲで流せば悲惨さが分かるだろうが、あまりにショッキングなためかテレビでは見たことがない（週刊誌には載っている）。り患した牛の映像も出てこない。
　やっぱりイメージをつかむことは大事だ（悪いイメージを与えるのを宮崎県や畜産農家が回避しようとしているのか）。

人間出来てる

　将棋の順位戦Ａ級は、１０人中７人が「羽生世代」（３５～４０歳）であり、この世代の強さは圧倒的である。その筆頭が羽生善治名人である。
　強い棋士には変人が多いが、羽生名人の場合、あまりそのようなエピソードは聞かない（もっとも、独身時代、髪の毛に寝癖がついているのはよく見た）。さまざまなイベントにも意欲的に出ているし、失言・放言等も指摘されない。
　結局、人間ができているということなのだろう。

シェア型事務所

　先日、弁護士協同組合がつくった「即独支援」のための事務所内覧会があった。バーディーはスケジュールが合わずいけなかったが、賃料が月１０万円というのが大きな魅力である。
　事務所は「シェア型」、つまり、会議室・コピー機などは共用というもの。だが、ここが最大のネックではないかと思われる。なぜなら、お客さんとの打ち合わせに会議室を使う場合には予約制・早い者勝ちとなるのだろうが、結構時間がバッティングすることが多いのだ。ボス１人・イソ１人の事務所ですらそうなのだから、シェア型ならなおさらそうだろう。

兄弟ですけど・・・

最高裁判事、大阪高裁長官の大谷剛彦氏が内定
　有名な話だが、大谷判事のお兄さんはジャーナリストの大谷昭宏さん。
　それにしても、正反対の性格・体格だ（これは弟さんも認めているけれど）。

神武以来の

将棋の加藤九段に野良猫への餌やり禁止命令
　「神武以来の天才」と呼ばれていた加藤 一二三九段は、棋界では変人として知られている。
　対戦中に相手の後ろに回って覗き込むようにしたり、持ち時間が少なくなってくると、相手がトイレに立った隙に記録係に頼んで残り時間を１秒刻みで読ませて相手にストレスを与えたり・・・。エピソードは尽きない。
　神武以来の天才は、そのうち神武以来の●●と呼ばれるようになるかもしれない。

リニューアル

大変お待たせいたしました！　4/1（木）リニューアルオープン!!
　２月で閉店した「キャロルハウス」が４月から復活していた。一安心だが、従前にキープしておいたボトルはどうなるのかね。
ＫＥＮＴＯ’Ｓ（新宿）
　「キャロルハウス」はかつては「オールディーズの店」と称していたくらいだから古い曲が多いが、こちらはやや新し目の曲（とはいっても、８０年代まで）が比較的多い。
　

問題の所在

NHKの特集（PINEさんんのブログ）
　テレビをあまり見ないせいか、こうした話題に疎くなってしまっていたが、ＮＨＫでも法曹問題を特集で取り上げるのだ。
　今日は「危機に瀕するロースクール」だそうだが、予想通り、「合格者数が少ない」ことを問題とするのか、それとも教育体制の不備を問題とするのか、ちょっと興味深い。