Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

異質な分子

2014年03月11日 08時00分21秒 | Weblog
武士道の名著-日本人の精神史(中公文庫)
 「甲陽軍艦」(小幡景憲)から「武士道」(新渡戸稲造)に至るまでの12冊の著作を通じ、武士道の精神と系譜をあらわしたもの。
 岩波文庫の「復刊フェア」で「言志四録」(佐藤一斎)が出たばかりでもあり、買いそろえるなら今がお薦めかもしれない。
 さて、組織人としての心構え(とりわけ君に対する「忠」)を強調する武士道だが、唯一、個人主義の現代でも親和的な思想家がいる。それは、宮本武蔵である。おそらく彼は、「異質な分子」である。
 もっとも、著者によると、一般的な宮本武蔵のイメージは、吉川英治の著作によってゆがめられているというのだが・・・。
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条件反射としての「感動」

2014年03月10日 07時42分54秒 | Weblog
佐村河内さんを「告発」した神山典士記者「名誉毀損で訴えるなんてありえない」
 佐村河内氏は、義手の少女がバイオリンを弾く場面は、「人を感動させる」ために仕組んだ設定であることを白状した。「感動しませんか?」という発言が印象的である。
 この人は、一般大衆が、このような場面では条件反射的に「感動」するよう、教育やメディアによって洗脳されていることを前提として、一連の行為を行ってきたのである。そんな状況で「佐村河内はインチキだ!」などと言えば、「障害者差別」として弾劾されることもある程度計算していたのかもしれない。
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資格と言う落とし穴

2014年03月09日 09時09分04秒 | Weblog
資格を取ると貧乏になります
 まだパラパラとしか読んでいないが、学生は必読の本だろう。「とにかくまず就職せよ」という著者の助言は完全に正しい。
 弁護士業界についての記述は、少し気になるところもあるが、おおむね正確で、「イソ弁にすらなれない」あるいは「弁護士登録しない」修習生が多く出ているのは事実である。
 参考になったのは、税理士業界の話。市販のソフトで確定申告も出来てしまうため、仕事が激減しているという。実際、私だって今のところは税理士さんに仕事を頼む必要は感じない。
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りん議が通らない

2014年03月08日 07時46分21秒 | Weblog
 金融機関関係者と交渉していると、「それではりん議がとおりません」というフレーズが免罪符として使われる場面によく出くわす。私も金融機関に勤めていたことがあるので、その辺の事情は分かるのだが、第三者からみると実におかしな話である。
 この言葉は、「私には決定権はありません」といっているようなものであり、こちらからすると、「じゃあ、責任者を出せ」と言いたくなる。
 ついでに言うと、こういう姿勢に終始していると、サラリーマン根性がしみ込んでしまい、いざ自分が責任者になったときに判断する能力がなくなってしまう。一生出世しないと決めた人なら別なのだが・・・。
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巻き返し?

2014年03月07日 07時36分38秒 | Weblog
最高裁長官に寺田逸郎氏内定 初の親子2代長官
 今度の長官は「刑事畑」ではないということで、「民事畑」の巻き返しかとも思われる。
 もっとも、記事にあるように、最高裁長官は「現職長官からの推薦」によって決まるというから、現職長官に近い立場の人なのかもしれない。
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迷走

2014年03月06日 08時09分43秒 | Weblog
司法試験、5年で5回に制限緩和 政府、改正案決定
 これで、既に3回不合格となった人でも受験できる可能性が出てきた。
 気の毒なのは、改正法施行時に既に5年経過した人である。
 これだけ制度が迷走するとなると、最初の設計に問題があったことは否めないだろう。
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自警団

2014年03月05日 08時13分50秒 | Weblog
<ロシア>大統領、クリミアでの軍展開否定「地元の自警団」
 ほう、装甲車に乗った「自警団」がいるわけか。
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19世紀的

2014年03月04日 08時28分33秒 | Weblog
米、ロシアに経済制裁を警告-ケリー国務長官がキエフ訪問へ
 完全に冷戦時代に逆行しているが、興味深かったのはケリー国務長官による「19世紀的行動」という表現である。
 そういえば、1853年にアメリカが浦賀で行った行動は、まさに19世紀的だった。
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遺憾の意

2014年03月03日 07時26分00秒 | Weblog
米、ロシア経済制裁検討 ウクライナで親ロ派デモ拡大 プーチン氏、軍の即時撤収拒否
 ロシアの「新帝国主義」の正体をみた感があるが、アメリカも「遺憾の意」を表明するくらいしか策がないのだから、ロシアのやりたい放題ということなのだろう。
 ロシアは、シリアへの対応をみてオバマ政権をみくびったと思う。上院が「全会一致」で軍事介入を指示したロシアに比べ、アメリカは議会がねじれ状態にあるという弱みもある。
 「議会制民主主義によって支持される新帝国主義」というのは、ソヴィエト時代よりも脅威だと思う。
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裁判官の孤立

2014年03月02日 08時56分36秒 | Weblog
「適正な裁判や当事者の権利は二の次」 元裁判官が最高裁の「人事支配」を厳しく批判
 また瀬木元裁判官の話題である。

 「日本の裁判官たちは、見えない『檻』『収容所』の中に閉じ込められた『制度の囚人達』であるといっても良いと思います。それはある意味で、旧ソ連の全体主義的共産主義体制すら思い起こさせます。
 ・・・日本の裁判官組織は、法律専門家エリートの非常に閉ざされた官僚集団であるために、そのような問題が集約・凝縮されてあらわれていると考えます。その意味で、本書で私が提起した問題には、かなり大きな普遍性があるのではないのかと考えています」

 裁判所がいかに「閉ざされた官僚集団」であるかは、司法修習を経験した人ならだれでも理解できるだろう。そして、閉鎖社会では、この組織が「世界」となり、構成員は組織の評価を規準として行動するようになる。昔から指摘されていることだ。瀬木さんは、「裁判官の孤立」を解決するには、法曹一元しかないと考えているようである。
 さて、「孤立」に影響を与える要因としては、仕事の内容も挙げるべきだろう。私が昔勤めていた会社の業務は、殆どが定型的業務であり、仕事の幅は比較的狭かった。天下り官僚がトップにたっており、その人がもといた役所も、かなりの閉鎖社会と目されているのだが、その人物が「この会社は内向き志向が強い」と指摘していたのが印象的である。これは、中央官庁は、転勤、出向、海外勤務・留学などもあって、仕事の幅が相当広いことに起因していると思う。仕事の中で「収容所」から解放されることもある程度可能なのだろう。
 

 

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