武士道の名著-日本人の精神史(中公文庫)
「甲陽軍艦」(小幡景憲)から「武士道」(新渡戸稲造)に至るまでの12冊の著作を通じ、武士道の精神と系譜をあらわしたもの。
岩波文庫の「復刊フェア」で「言志四録」(佐藤一斎)が出たばかりでもあり、買いそろえるなら今がお薦めかもしれない。
さて、組織人としての心構え(とりわけ君に対する「忠」)を強調する武士道だが、唯一、個人主義の現代でも親和的な思想家がいる。それは、宮本武蔵である。おそらく彼は、「異質な分子」である。
もっとも、著者によると、一般的な宮本武蔵のイメージは、吉川英治の著作によってゆがめられているというのだが・・・。
「甲陽軍艦」(小幡景憲)から「武士道」(新渡戸稲造)に至るまでの12冊の著作を通じ、武士道の精神と系譜をあらわしたもの。
岩波文庫の「復刊フェア」で「言志四録」(佐藤一斎)が出たばかりでもあり、買いそろえるなら今がお薦めかもしれない。
さて、組織人としての心構え(とりわけ君に対する「忠」)を強調する武士道だが、唯一、個人主義の現代でも親和的な思想家がいる。それは、宮本武蔵である。おそらく彼は、「異質な分子」である。
もっとも、著者によると、一般的な宮本武蔵のイメージは、吉川英治の著作によってゆがめられているというのだが・・・。