季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

バリ舞踊

2007-12-08 23:17:20 | 暮らし Daily life
友人がバリ舞踊の先生をしています。
公演の知らせを貰ったので観に行きました。

       

作品のうちいくつかは観たことがあるものでした。
今回は話の説明があったので、わかりやすかった。

踊りの一つに「テヌン」と言うのがあって、それは機織りの踊り。
綿から糸を紡ぎ、布を織り上げるまでの美しい女性の仕草をおどりにしているそうです。
バリ島は美しい織物でたいへん有名ですが、その仕草が踊りにまでなっているなんて。
振り付けになっていても、どんな作業かよく分かり、なんだか親近感が持てました。

これまで公演は何回か観ていますが、バリ舞踊ではどんな小さな身体の動きも意識されていてそれがとてもうつくしくしなやかで力強い。
目の動きだけでも、さまよっている事がまずない。
踊りが始まると舞台の空気の質が変わる。空気の粒子が全部止まっているかのように。

私達と演者の間には透明の膜が張られていて向こう側はあっちの世界。どの一瞬も美しく、まさに動く彫刻です。

今回はグンデルワヤンという楽器の演奏もありました。
鉄琴のようなものですが、もっと音色が深く響きます。
4人での演奏。

始めは演奏の様子を見たり、音を意識して聴いたりしてたのですが
そのうちそんな事はどうでもよくなって、音の世界の中に意識が泳ぐ感じで
気持ちがよくなってきました。
まるで温泉に入ってでもいるかのよう。
マッサージを受けているよう。
身体だけじゃなくて、脳や気持ちの凝り固まった部分が解きほぐされていくような感覚になりました。
これはいいわ。

友人の日々の精進の賜物。
そのすばらしさを受け取る。

Comments (3)
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しめ縄の下ごしらえ

2007-12-08 22:38:48 | 手仕事 Handicraft
12月は新年に向けての手仕事が増えます。
一大イベントは「しめ縄作り」。

ハンドワーククラブでもブリージング・グレイスでもするので
今日はまとめて下ごしらえ。

藁の束をあけたところ。

          

一束を開いたところ。根元の所はずいぶん汚れて見えます。
この外側の汚れた所を一本ずつ丁寧に取っていく。藁ゴミ取り。


          

左が取ったもの、右がゴミ達。フワフワで乾燥していてカマドの炊きつけに良さそう。(家にはカマドはないので、使えませんが。)
見違えるほどきれいになって、気持ちがいい。

       

それを一人分ずつ括っておきます。
ハンドワーククラブではしめ縄はクリスマス会の時にするので
いつもよりたくさんの人数。
だから出来るだけ下ごしらえをしておきます。今回は40組作っておきました。


          

一つ綯ってしめ縄の台をこしらえてみました。これに飾りを付けます。
この藁は長くてしっかりとしていて青みも残っていてきれいな縄が綯えます。

       

この下ごしらえをしながら、「これって羊の原毛を洗ったりほぐしたりする作業に似ている。」と、思いました。
無心に一つ一つひたすら片付けていく。
そしてずんずん変化していく。

本当はここが手仕事の「おいしいところ」。
だからブリージング・グレースでは、みんなにやってもらいます。

毛糸も縄も出来上がりは二重らせん。私の好きなもの。
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