季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

ARTS & CRAFTS

2008-10-05 18:23:08 | 手仕事 Handicraft
息子のクラブの家族参加行事、ハイキングが雨で取りやめになった。
私と夫は雨でも大丈夫なように身なりもお昼ご飯も用意をして集合場所に行ったので、そこで中止のことを聞いてがっかり。
このままうちに帰るのも勿体ないと言うことになった。

かねてから行きたいと思っていたに美術館があるというと、一緒に行ってくれるとのこと。京都に行く事にした。

それは国立近代美術館。今「ARTS & CRAFTS」と言うのをやっています。

「ウィリアム・モリスから民芸まで」と言うのがテーマで
イギリスで起こった「アーツ &クラフツ」(手仕事の良さを見直し、自然や伝統から美を再発見し、シンプルなライフスタイルを提案する。)の広がりを、イギリス、ウィーンを中心とするヨーロッパ、そして日本の民芸運動まで紹介しています。

それはそれは、私にとって興味深いテーマ。
建物も生活環境もアートである。という概念に則ったイギリスの邸宅の様子。
植物や動物が折りこまれているから草の壁紙。
いかにもすわり心地の良さそうな椅子。
スプーンや鍋、チェストや花瓶も。
特にウィーンの作品群は特に好きなので
引き込まれるようにじっと見る。

柳宗悦らが昭和初期に建てた「三国荘」の内部の再現もあった。
これを見て、まず思いついたのは「美味しんぼ」という漫画に出てくる海原雄山の家。

濃いな!
こんなに何もかも、どんな小さな物まで職人の心意気がふんだんに詰まったものを置くと、そう感じずにはいられない。

私の中ではちょうどいい「濃さ」と言う物が大体あって
(例えばお米だったら七分搗きがいいとか)
もうちょっとファクトリーメイドのもので薄められていた方が、私が住むんだったら心地よいなあ。
(まあ、それでも私の格好も部屋も、子ども達からしたら「濃い」らしいから、人の事は言えない。いつも参観の時は「普通のお母さんの格好で来て!」と頼まれるくらいだ。)

それでもやっぱり「アーツ & クラフツ」の精神は私には興味深いし、学ぶところが大きい。
人の手の暖かさの薄い生活に慣れた私たちが、再びそれを取り入れることはやっぱり大事だと思う。

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