季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

和の階段

2008-10-06 20:38:25 | 手仕事 Handicraft
京都に行ったのはもう一つ目的があった。
知り合いの知り合いに当たる人が開いている展覧会を観に「高台寺」に行くのだ。
その方は武市斉考と言う名で、50歳になってから画家として世に出た方らしい。

高台寺は初めて行く。
祇園でバスを降りて歩いて行く。

入ってみるとお庭が美しいお寺だった。
水墨画を観る。
墨だけじゃなくて色や金彩も使っている。
月の光に照らされた桜の影が浮かび上がる。幽玄の世界。

観終わったら庭を散策する。
ここは豊臣秀吉の妻ねねの住んでいたところらしい。
茶道の専門家も連れて移り住んだと言う通り、茶屋がいくつもある。
どれもこじんまりとしていて気持ちのいい感じだ。

この階段の石の四角さがとても美しい。
下からこの各ピロティーに至るまでの段数がだんだん増えていて、下から見ると
屋根が龍の背に見えるようになっている。

         
     
日本の美しい家屋。土と紙と木で出来ている。
階段まで本物の木だ。
所々皮付きの桜があって、それが雨に濡れてとても美しい。

       

この桜の樹皮の色、好きだなあ。こんな素敵な階段、始めてみた。

       

庭の草木の一つ一つ、石の一つ一つに幽玄の世界が表わされている。
空間そのもの、草木の一本一本が茶の湯の精神だ。(たぶん)

       

帰り道、ふと舞妓さんを見かけたり、
レストランの隣にお坊さんが座っていたり
外人と日本人カップルが小さな子どもを連れて「ベジタリアン フェスタ」に来ていたりと、京都ならではの風景を肌で感じる事ができた。
大阪と近いけどやっぱり京都は違うところだ。

結局一日雨。
それでもハイキングに向けて完全装備の私たち。
ゴアテックスのトレッキングシューズは石畳でも滑らないし、もちろん足は濡れない。
速乾性の上着やパンツは濡れにくく、濡れてもすぐに乾く。
快適な移動が出来た。
アウトドア向けの製品に守られて、楽しく一日が過ごせた。
雨でハイキングには行けなかったけど、得したかも!
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