季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

KAPITAL

2009-03-27 20:51:21 | 暮らし Daily life
久しぶりにKAPITALに行った。
ジーンズを中心とする服を売っているお店です。
義弟に教えてもらって数年前に行き始めてからファンに。

そもそもは「ジーンズを買いに行ったら、やたらときついのを勧められてひるんだ。」という話をしたところから。

そりゃびっくりするくらいきつい物を勧められるのだ、最近のジーンズショップでは。
もう息を止めてなんとか体を押し込んでやっとファスナーが上がる、位のきつさだ。
その上、また上がやたら浅い。私は背も高いしお尻も大きいので、浅いジーンズの心もとさと言ったらない。
もちろんしゃがんだり座ったりしたら下半身の血流が止まってしまいそうになるし
これで一日我慢するなんてまさしく拷問に近い。
ヒールの高いパンプスとか冬に短いスカートとか、とかく女性には我慢が強いられる風潮である。
そしてその風潮にまったくなじめない私。嫌な物は嫌です。
我慢したくありません。

そう言ったら義弟はKAPITALというところのジーンズはまた上浅いのは無いし、履き心地がいいですよ。と教えてくれた。
KAPITALは日本の会社。デザインも生地も裁断も縫製もすべて日本でしています。ジーンズのメッカ岡山で。

それで行ってみました。お店の人と話をする。ほんの2・3分。そしたらそのお姉さんがさっと一本のジーンズを持ってきたくれた。
それがサイズも着心地もピッタリ。
まるで、まるで誂えたようなんです。
もうおかしくて笑いが出るほどのピッタリさ。
もちろんしゃがんでも座ってもどこもきつくない。その上見た目がカッコいい。
生地が凝っている。黒っぽく見えるけどインディゴだ。杢の縞になっていてそれがそこはかとなく見えて生地には少しの光沢もある。
どの縫い目も縫い角もしっかりと縫ってあって要所は見えないところまで鋲で留めてある。
ポケットに物を入れることを装丁して立体的に作ってあったりと
手仕事職人はだしのたまらん味わいです。
すっかり気に入って買うことにした。
それから、一年のうち殆どの日をそれを着て過ごす事になった。

それくらい着心地がいい。それにジーンズだけどきっちりしているので、仕事にもお出かけにも心置きなく履いていける。
そしてくたびれない。たぶん履けばはくほど味が出てくる。

もちろんユニ○ロのジーンズが10本ほど買えてしまうお値段だ。
それでもお手ごろジーンズより10倍以上は履くと思うので、損は無いと思う。

そう思ってそれから折りを見つけては少しずつ気に入った物を手に入れている。
商品が素敵なのは言うまでもないけど、そのお姉さんのすごさ。
小さいかわいらしい彼女。いつ行っても私にピッタリの物をスッと出して来てくれる。似合わないものははっきりと言ってくれる。
商品の説明が詳しく的確。あの会社は店に出る前に商品製作の全工程をまず経験するらしいのだ。だから織りや染め、糸の違い、素材の違いなど詳しく説明が出来る。
そして一年に2・3回しか買い物しない私なのに、その人はそれを全部覚えている。
それでそれらとのコーディネートで考えてくれる。
お客さんはたくさんいるのに、その記憶力はたいした物だ。
サイズも見ただけでパッとわかるのもすごい。
本当に頭が良くて仕事が出来るってこういうことなんじゃないかと思うほど。
もうすばらしい店員さんなんです。

その彼女がお店をやめるらしい。残念だ。
人生の新しい船出だ。海外で暮らしてみるらしい。
彼女だったらどこでだってその才能で生きて行けると思う。

彼女がいないのは寂しいけど、また行ってみよう。KAPITAL。
季刊誌が出たばかり、300円とは思えないほどの美しい冊子だ。
寝る前に何度でも見て楽しむ。これで研究してまた私の宝物を増やそう。







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