季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

奈良たんぽぽフェルト展へ向けて

2012-10-24 20:24:26 | ハンドワーククラブ HandworkClub
奈良たんぽぽの家へ。

たんぽぽは遠いので早起きして弁当を作って出かける。それでもなんだか今日は地下鉄で事故があったらしく遅れた。それでも朝のミーティングには間に合ってよかった。

学園前からバスでいつも通るこの喫茶店。ドリアン好きの私としてはとってもとっても気になるんですけど。

       

メンバーのフェルト作品がどんどん形になって来ています。チラシもできました。
ここからご覧ください。11月2日から17日、たんぽぽの家、HANAギャラリーにて開催しています。日・月曜日は休みなのでご注意ください。
3日のワークショップは障碍者の人向けです。毎水曜日にはメンバーが作業しているところを観られます。
作品だけではなくて、メンバーの作業風景の映像もあります。

今日は印鑑ケースを形にして行った。
後は作品のタイトルを考えたり。

メンバーの一人が新しく出来るコットンハウスに移り住むことになったので、今こちらに泊まる練習をしているらしい。私より年上だけど今まで殆ど家から離れた事がないからすごい試みなんだと思う。
障碍者の親は誰しもこう考えると思う、「私が先に死んだらこの子はどうなるのか?」または「自立させることが大切なんじゃないか?」それで出来たのがコットンハウス。親御さんたちの愛と努力の結晶。
ここに住む人たちは自分の部屋を持って、自分でヘルパーさんを頼んで出来ない事をしてもらって自分で生活しています。

敷地内のハナミズキが今度は葉っぱも素敵な赤色になってきた。ここ数日ぐっと気温が下がったからね。

       

HANAランチはいつも通りと言うかいつも以上の美味しさ。

       

特にこのフライが素晴らしい!オクラを豚の薄切りで巻いてそれに衣を付けて揚げてるんだけど、衣の味が絶妙!フライでも天ぷらでもなく例えればフリッター。でも味がしっかり。
あんまり私が美味しいと言うので、スタッフの人が「作り方、聞いたら教えてくれますよ!」って言ったので、食べ終わって食器を返す時に聞きました。そしたらレシピを見せてくれて教えてくれた。覚えているうちに書き取りました。すごいな、衣にビールと味噌が入ってるらしい。

       

あっという間に一日が過ぎて帰る時間に。
この前話してて一人の女の子が「西ノ京まで帰りは歩いてる」と言うので「一緒に歩いて帰りたい!」と言ったら「いいよ!」と言ってくれたので一緒に歩く。
彼女は運動も兼ねて歩いているそうだ。雨の日以外、夏も冬も。結構遠い、20分以上は歩かないと着かない。
それでも奈良の街を歩いて昼間の月を観たりコスモスを観たりしてる間に着いた。今は良い季節なので良い散歩になった。彼女に礼を言う。

西ノ京駅の近くには薬師寺がある。子どもの頃からまたは学生の時は毎月、大人になっても節目節目でお参りを欠かしていない。
行ってみたら今はいろいろ作業中でした。
発掘もやっている。

       

東塔がすっぽりと覆われて解体修復中。回廊に修復箇所の写真があったけど、長年耐えて来た構造がかなり危なくなっているのがわかる。

       

もちろん薬師三尊も良いけれど、私が一番頼りにしているのはここの聖観世音菩薩。
薬師三尊より少し硬めのシルエット、そして周りに四天王はいるけど孤高な感じでいつも困った時や苦しい時にこの姿をじっと見ていると心が凪いで来る。

       

回廊を周って門から入った左が西塔。夕暮れ前で太陽をバックに。

           

真正面には金堂。私が子供の時は古かったのでこんなに豪華絢爛ではなかった。でもこれも好き。どんなに時代考証を重ねてどんな苦労をして作り上げて来たか知っているから。柱一本の木を見つけるだけでも日本では見つからなくて台湾に行ったりして、それでもいいのかどうか考えたりして紆余曲折の連続だったらしい。

薬師三尊像ではいつも月光菩薩を観る時間が一番長いと思う。
殆ど同じなんだけど日光より穏やかに見えるのは気のせいか?
体のバランスや曲線、髪や装飾品の美しさなど観ても観ても飽きると言う事がない。何十年観てもだ。
今日は衣の裾の曲線が薄く柔らかで実際は硬いと知っていても、柔らかく風に動いているようだと思って感心して観ていました。

       


金堂を出ると講堂。ここも長い間(私の知っているうちで)昔のままだったけど新しくきれいになりました。
ここの仏像も薬師三尊と瓜二つだけど本尊は弥勒菩薩、日光と月光菩薩も違う役目のものです。
何より最近置かれた「仏陀の弟子シリーズ」は見る価値があります。
それぞれの人柄を知っていたら尚の事良いんだろうけど、私はそれはあんまり知らない。
それぞれの逸話を元にうまく表現されていると思います。これは仏像のようにデフォルメされているのではなくて、どちらかと言うと銅像っぽい。実物に忠実にでも抽象的にも意味づけされている。
このシリーズだけの説明の冊子があったら読みたいと思ったけれどなかった。また話などあったら聞いてみたい。(ここは講話が聴けるのでも有名なお寺です)

       

講話と写経は一回出て少し行ったところにある向かいの玄奘三蔵院の手前の建物で行われています。
また早めに来てどちらも受けてみたい。

玄奘三蔵院は比較的新しく玄奘三蔵の舎利(骨)が納められています。そう思うだけで手を合わせるのに敬虔な気持ちになります。
うしろの建物では平山郁夫氏による天竺(ガンダーラ)へのお経を頂きに行く旅の絵があります。右から中国、真ん中が須弥山(エベレスト山脈)そして左が天竺になっています。その上にラピスラズリで書かれた紺碧の空が広がっていて月も輝いています。
これを右から左へ歩いて見て行くとその行程がどんなに険しくつらいものだったか感じられるような気がします。それでも須弥山の空は私がエベレストに実際に登った先輩から聞いたように私たちがいつも見ている空より濃く深く広く、その美しさにも心打たれます。

拝観は5時までなので結構な駆け足でしたが、一通りお参り出来てなんだかすっきりした気分。
良かった。
近鉄電車に揺られながら帰りました。
今日は羊の毛刈りの師匠の教えも守ってエスカレーターを一回も使わなかったし、たくさん歩いたので電車ではうとうとでした。(難波の近鉄から地下鉄までは結構な数の階段がありますよ。)

もうすぐフェルト展が始まる、彼らの4年間の軌跡を是非いろんな人に見て貰いたいです。

      
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