エナの帽子

フェルトメーキング。
エナの帽子。
娘さんの情報ではエナは年を取りすぎて（９０歳は越えてる）耳が遠く、補聴器を買いに街に行くのもおっくうらしい。体も弱いので彼女のうちに泊まるのは無理そう。
さっき意を決してエナのうちに電話したらちゃんとバティック工房のマネージャーさんが出た。音声が悪くてあまり聞き取れないけど彼女がいるんだったら大丈夫。
とにかく帽子を作って持って行こうと作ることにした。

自分で作品を作るのってホントに久しぶり。去年は息子が受験で余裕がなかったしキッチンも使えなかったので（勉強するから）ほとんどしてなかった。
そうするとちょっと躊躇する自分がいる。
自分で自分をサポートする。いつも仕事でやってるみたいに。
「一緒に作るから大丈夫ですよ。」安心する自分がいる。一つ一つの過程を吟味しながら進める。

ブルーロータスの花の試作、２作目は左。うっふっふ！うまい具合。ちゃんと蓮（睡蓮？）に見える。でもちょっと大きい気もする。
もう一回一回り小さく作るか、考え中。

　　　　　　　

ロイヤルブルーと紫のグラデーション。それに差し色で緑やピンクやオレンジ。
水面と夕暮れ、または朝焼け。または広く広がるヤシの木の森。

　　　　　　　

エナは特別な髪型をしている、頭のてっぺんで髷みたいに髪を結って留めている。それで特別のデザインにした。髪型に合わせて帽子も伸び縮みするように。それでシフォンを使った。

　　　　　　　

白い紐と白い糸は仮止め。
仕上げを急がず、ゆっくりとしっかりと仕上げよう。

３年前のエナとの会話やエナの様子を想いながら作った。
たった一週間って言っても、その人のうちに滞在して毎日一緒にご飯を食べて何時間も会話していたのでとにかく濃い。彼女の生い立ちや人生観などいろいろ聞いたうえでの作品。
良いのが出来るといいなあ。そしてちゃんと行けて渡せて喜んでもらえたらもっと良いなあと思う。
今のところは順調。大丈夫。