ハンドワーククラブにて。
ニードルフェルトで「縁起のいい動物」作りに取り組んでいる彼。
カエル、亀、鶴が出来ました。目玉をつけるとかわいくなる。
もう何ヶ月もかかって少しずつ作ってきたルームシューズ。
やっと出来ました。あと片方の底に皮を縫い付けるだけ。
ピンクの花がカワイイ。大胆に見えて実は奥ゆかしく華やかでやさしい。
彼女にとても似合っています。
何より自分の足にピッタリと沿うように仕上げられるのがすばらしい。
妥協しないで粘って仕上げました。
また不思議なものをリクエストされた。
「タイガーマスクの面が作りたい。」
お~っ!私も前から作ってみたいと思ってたんだ。
やりましょう!
でもあんな立体の物。
どうやったらできるのか?パソコンで画像を検索してプリントし、それを見てあれこれと型紙を考えた。
あれは漫画だからこの通り作ると目の位置が人間の目と合わないよ。どうする?
「俺の目の位置にあわせて見られるように作りたい。」
じゃあそうしましょう。
それで出来た型紙。
さあ、どうなるか?!とにかくやってみよう!
丁寧に模様にあわせて羊毛を並べていく。微妙に色が入り組んでいるので集中と忍耐が必要だ。
これを作っているといろんな人が「何作ってるの?」とか「いつ被るん?」とか聞いてきて、どんなシチュエーションを考えても被るのは不自然だよな!って話になった。
「家で被るねん。」「自転車の時被ったら寒ないんちゃうか?」「おー、絶対温かいよな。でも絶対怪しすぎや。」
「もうやっぱり戦うしかないな!」とか。
被る機会が見つけられなくても、好きで作りたくて、それで作っていてこんなに周りの人が楽しいんだったら良いよなあ。
ほんとに楽しみです。どうなるか!
ホワイトデーと言う事で今日もお茶とおかきをよばれる。
みんなでホッとする。美味しい。幸せ
このクリニックに合わなくて出て行く人がたくさんいるって言う話を聴いた。
そうなんだ。そうとは聞いていたけど患者さんから聞くと実感がわく。
アルコール依存症からの回復を図るにもいろんな場所があって機会があってそれで自分に合う所で回復して行くのだな。
それでもアルコール依存症の人で、まず病院に繋がる人がそんなに多くない。
そして合わなくて変わる人もいる。
そして続けて回復につなげて行けるのもそんなにたくさんではないはず。
何度も失敗しながら、意識を変えていきながら行き方を見直して行きながら
ここに通っている。
当たり前のようにここで毎週のように顔を合わせて物づくりをしているけれど、この人たちと会う事もこんなに毎週一緒にいることもそしてこんな温かいハンドワーククラブが続いていると言う事も、この世の中では本当に稀なことなんだな、と感じた。
毎回毎回が、本当に強い縁と運と意志で出来上がっているハンドワーククラブ。
当たり前のように見えて当たり前じゃない
きらめく星