エラー P0350


「ある日突然、エンジンの調子が悪くなりました」
数回のe-mailと電話を頂いたあと、レッカーサービスにてDAYTONAへ入庫してきた294PS中期型のZ33。
キーを回すとクランキングはするものの、初爆してすぐにエンジンストールしたり、そのままエンジンは立ち上がらなかったりで当然走れる雰囲気ではありません。
OBD2よりコンピューター自己診断を起動してエラーコードを探すと"P0350" つまりは点火信号のエラーということは直ぐに分かりましたが、その原因が定かではありません。
通常ならばスパーク点火コイル1つ2つの故障時によく見る表示ですが、今回はエンジンが立ち上がらないのでその可能性は低く、実際にスパーク状況を目視するためにテストしますが案の定点火はしておらず、次の原因を探すことにしました。
コントロール制御の一つであるIPDM E/Rの交換か、ECMユニットの交換を頭をよぎりますが、その前に配線図を見ながら原因を探すことにしたところ、怪しい箇所を発見。
修正後テストを行い正常に回復していることを確認。 文書にしてしまうと3分程度の話ですが、実に1ヶ月以上の時間を要して問題を探し当てています。


明日はオーナー来店での納車を予定しています。
今まで通りに元気に走れる姿となりお渡しできることを、私達は嬉しく思っています。
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