スタビライザー

足回り・・・
Z33のアームの動きをはじめて見た時「なんて凄い動きをするのだろう」と感動したのを覚えてます。
Z32の2次元的な動きとはまったく違いZ33の足は3次元的な動きをします。
どのように動いても出来るだけトー変化を少なくした結果なんだろうと思いますが、Z32時代のマルチリンクサスペンションとは似ても似つかないサスペンション構造です。

意外や意外
街中や中速を多用するようなシーンではZ33はノーマルでも凄く扱いやすく何の不満もありません。 ブレーキも同様。 STD、verTのノーマルブレーキでも十分すぎる制動力を発します。 本当に凄く良く出来た足回りです。
街中で走るZ33はノーマルっぽいのが多いですが、そりゃ多いはずだと納得しますね。 ノーマルが良すぎてイジル必要(不満)がないんですね。 

だけど高速道やアップダウンが多いワインディングではそうは行きません。
巨体を受け止めるには純正のサスペンションでは柔らかすぎます。
それに加え、ホイルベースが長い割には高速域で不安定な動きをします。
速度が上がるにつれ弱点が見え隠れしてきます。
それはダンパーそのものが弱かったり、スタビが弱かったり、車高が高かったり、、、
気持ちよく走り抜ける為にも、やはりサスペンションの見直しをしてみようと思いました。

まずはスタビライザーの変更をしてみました。
いや~なロール(横揺れ)感を消す為です。 巨体スポーツカーには必須アイテムです。
ダンパーシステムには手を加えないので、乗り心地は純正と同じ。 しかしロールは減少すると言う、通常では相反することですがスタビチューンでは乗り心地を犠牲にしないので利点が大きいです。
純正比20%UP程度ですが、その効果は大きく車体にしっかり感を持たせてくれます。 得にリアに関しては間違いなく高剛性を体で感じ取ることが出来ます。

Z32,33共に高速快適移動オーナーさん、ワインディングを気持ちよく走り抜けたいオーナーさんへお勧めです。





お盆休み

昨日、今日と不思議なことに、普段お会いする事が滅多にない方々が店に訪ねて来てくれました。

昨日こられた方は、もう3年近く会っていなかったでしょうか?
元々は弊社のお向かいさんでカートショップを経営されていたのですが、今ではARTAの九州のジュニアカートスクールをやってあるそうです。
第2、第3の佐藤琢磨、山本左近を育てている訳です。 凄いな~
「間違いなく近い将来日本人がワールドチャンピオンを取る日がやってくる」と自信を持ってました。 かっこええ・・・

今日尋ねてきてくれた人は70歳近い方
僕が通っていた幼稚園のバスの運転手さん(笑) 勿論30年振りって訳じゃないですよ。
3年前に脳梗塞で倒れられて右半身が不自由だそうです・・・ しかしながら命が助かって良かったねって話をしました。
滅多に会うことがない人たちが尋ねてきてくれる。 嬉しいです。

もうすぐお盆なんで、今度は僕が滅多に会うことない人たちのところへ尋ねていきます。
もしかすると言葉で表さないので解りませんが、仏さんもこんな感じで喜んでくれているのでしょうか? そうだとすると本当に嬉しいですよね。

さてお盆休みのお知らせです。
8月12日~8月15日はまことに勝手ながら夏季休業とさせていただきます。
8月11日、16日は営業時間11時~18時とさせていただきます。
よろしくお願いします。


マッチング

マフラー単体ではa社のチタンマフラーのほうが良いかなと思っていたけど、
どうもタコ足を入れたらイマイチシックリこなくなってしまったので、
またもやフジツボチタンへ変更してみることにしました。 はい

同じようなパイプ径の両マフラーですが太鼓の造りの違いか?不思議なことにフジツボのほうが今回のタコ足とのマッチングが良い様で気持ち良い鳴き方をする。
これぞタコ足だ!! みたいな。 不思議だな~

ちょっと今回のタコ足とのマッチングが気に入ったので、ご褒美にフジツボチタンの出口を焼入れしてみました。 これぞチタンだ!!

排気チューン

マフラーはひとまずa社のマフラーを付けました。
なぜなら音が少し高いから。 
高回転域もa社のほうが少しいいかも。 しかしながらムチャクチャな大差はないと思う。 はい


NAの排気チューンといえば「タコ足」は避けて通れない・・・  だろう。
マフラーも一旦落ち着いたし、音色を楽しむ為にもタコ足などを組んでみる。 
しかし過去にも数台タコ足入れた経験もあるし、特別自分のだからと感動はない(笑) 当然特別なこともしていない。
高回転域の弾くような音がとてもドライブを楽しくさせてくれます。


ここまで来ると邪魔になるのが各種リミッター
せっかく気分よく廻しているのにリミッターなどあったのでは、せっかくの気分が台無しになる(ホントかよ??)
僕は大人なので自分の中でリミッターをかけることが出来ると信じ、思い切ってECU変更もしてみる。
Z33の肝はDBW(ドライブ バイ ワイヤー  つまり電子スロットル)といわれるくらいアクセルレスポンスが悪い。 それをECU変更することでハイレスポンスアクセルにすることが出来る。 それに伴い各種マッピングの最適化 各種リミッター解除 まあボチボチ走るようにはなりました。


Z32に比べるとパワーがないね・・・
排気チューンは、残すところ触媒とフロントパイプだけですが、この2点を変更しても激的な変化はないだろうからね・・ 
いくらZ33と言えども、やっぱヘッドチューンしないと速くはならないね。 
まあ一気には出来ないので、ひとまず排吸気チューンはこの辺りまで。

雨漏り

台風が来る前から九州は連日の大雨でした。
開放部が多いオープンルーフ形状と言えば雨漏りとは切っても切れない仲。
よく聞くのが「ウェザーストリップ」の交換ですよね。 まあドア周りのゴムパッキンです。 普通でしたらそれで止まるのでしょうが・・・


これはTバー外したところにある水抜きの穴ですね。
残念ながらこの部分が損傷していますので、何十回ゴムを交換しても雨漏りは止まりません。
恐らく溝のお掃除をしたときに間違えて引っかいてしまったんでしょうね。。。
これが悪いことにジャンジャンバリバリ雨漏りします。 最悪です

さて修理 初めはコーキングなるものを注入してみましたが、残念ながら失敗
市販のコーキング材はシリコンですのでノリが悪いようです。
色々と調べてみると「シーラー」なるものを発見。 
早速注入
水の通路ですので、なるべくなだらかに塗っていきます。

待つこと3時間
ほう これは良い コーキングと違いカチンコチンに固まりました。


仕上げを少々 タッチペンでペイント
まあ85点かな 初めてやった割には上手くいきました(笑)

「コーキングは話にならんな」と改めて思った「やまもと」でした。

台風

7月の台風の中で観測至上最大の台風らしいです。

福岡は暴風域に入ったようです。


物が飛ばないように最大限の注意をはかるとともに万全の体制で台風がすぎるのを待ちます。
現在、数台の車を預かっていますが出来る限りの防衛作は施しております。

カーカバーの下には毛布やラッピングテープも巻いてます。
雨漏りの北九州のKさん
車検の大牟田のAさん
ターボ交換の朝倉のTさん
nismoエアロ待ちの中央区のCさん
納車待ちの北九州のYさん
同じく納車待ちの南区のOさん
貴方達の為に昨晩カーカバーをわざわざ買いに行きました(笑)

実は近所のカーディーラーさんにヒントを得ました。商品の高級車にはカーカバーをしておりました。
これはいいアイデアだと思い今回から我が社も導入。 
少しでも安心していただけたらと思います。

白煙・・・その3

さてさて カムシールの交換も行い、これで完璧!
綺麗なターボチャージャーは見るだけでも気分が良いですよね。


そしてエンジンを元に戻します。

Zは隙間が少ないのでボディと干渉しないよう微調整しながらエンジンを下ろしていきます。

あとはミッションを載せたら完成。

交換した場所など何も見えない(泣
これもVGの宿命 

で、試運転

当然ながら白煙は出ません。
心なしか速くなっている様な気もします。
無事完成しました。

これでしばらくは大きなトラブルは出ないと思います。
大切な愛車だからこそ、大切に付き合い大切に扱い大切に乗る。
オーナーさんにキチンとしたメンテナンスをしてもらえたZはきっと喜んでいることと思います。


白煙・・・その2

車載状態での診断は出来るところまでやりましたので、とにもかくにもエンジンを下ろしましょう。

意外とコンパクトなんですよね。降りてしまえばの話ですが。


タービンです。これが白煙の原因のようです。 
個体差が大きいので、何万キロで壊れるとかいうのはありませんが、この車の場合13万キロでした。 ちなみに20万キロを白煙無しで走るZもいますので、ホントこればかりは運ですね。 ちなみにマフラーさえもノーマルのオリジナルコンディション車両です。


遮熱板辺りが黒ずんでいますが、オイル漏れの跡です。
これもよくあることですが、EX側のカムカバーからオイル漏れしています。
車載状態では大変な作業も、エンジンが下りてしまえば楽な修理です。
当然カムシールも交換します。 ついでにエンジンマウントも交換します。
驚くような話ですが、Z32は5万キロも走ればまずエンジンマウントはぶち切れてしまい、切れたマウントに乗っかっているだけの状態になります。
重さと振動に耐えられないようです。 エンジンを下ろす場合は無条件でマウントは交換しています。 ちなみに強化マウントは存在しませんので、純正品で交換するしかありません。

タービンは御馴染みリビルト品(中古再生品)へ交換です。
新品1機8万円ですが、リビルトですと丁度半値でした。 リーズナブルです。

つづく。。。

白煙

今年頭くらいだったでしょうか? 「白煙が多いので見てください」と来店されていました。
そのときは修理費用も莫大だからと帰られましたが、も~う限界のようでたまらず再来店。 今度は覚悟を決められたようです(笑)


特に左バンクからの白煙が多い。

白煙の原因って色々ありますが、車も決して新しいわけではないので多少の白煙は諦めてもらう事が多いです。
例えば、朝1番などでは少量の白煙が出るけど走り出したら消える場合。
このような場合、軽いオイル下がりが原因のことがよくあります。
完全に修理となりますとヘッドO/Hが必要ですが、当然ながら費用は莫大です(普通に組んで30万円程度かな?)
そこまで費用を出せる方も少ないので、そのような場合オイル添加剤などでごまかしてもらうこともあります。

しかし、今回は話は別
乗れば乗るほど白煙がひどくなります。 もうモクモク
ひとまずコンプレッション(エンジンの圧縮)を測定してみました。

メモリで10位です。 6発共に同じくらい。
圧縮は問題なし。
しかし、オイル下がりやタービンの不具合まではエンジン車載の状態では確認できません。
この時点では少なくとも「圧縮はある」という診断しかできません。
まだまだ原因は特定できません。 
原因追求度20%

で、エンジンを下ろしてタービンの具合を見てみましょうとFパイプを外すと・・・
 
ターボエクステンション内部がオイルでビッチョリ
そりゃ白煙位出て当然 同じようにFパイプ内もビッチョリ
おそらく触媒も詰まってます。。。
この時点でタービンの不具合の可能性が高まってきました。
が、エンジン本体のEXバンク内部を見るまでは断定できません。
原因追求度60%

簡単には進まないのが修理です。 苦手です(笑)

つづく