BBS LM Champion Edition




DFVオーリンズ ver DAYTONAを装着していただいたM氏
予定より5日程度遅れてしまいましたが、ようやく第2弾 完成しました。

ローダウンした370Z Roadsterをもっと華やかな姿にするべくBBSホイールをカッコよく装着するのが今回のお題です。
BBSと言えば、ホイールメーカーとして世界的に有名ですが、鍛造ホイールが主流のBBSはそのクオリティの高さからF1への装着も行われているほどの、世界有数の最も信頼性が高いホイールメーカーの1社です。
そしてBBS JAPANは1年に1回記念限定モデルを発売してきますが、今回は「チャンピオン エディション」の装着です。

ローダウンの具合と言い、ホイールのツラと言い 「やまもと」がミリ単位で採寸を取りましたので、ホントに「ツライチ」な仕様になりました。
通常BBS JAPANでは車種別に専用サイズを展開していますので、あまり無理なサイズは設定しておりませんので、他社メーカーでは選べるような面白いサイズでもBBSでは選べないことがほとんどですので、もちろん今回もZ34(R35 GT-R)サイズではなく、普通は選ばない?ようなサイズをチョイスしています。
せっかくこんな高価なホイールを履けるのですから、どうせだったらバチッとマッチングを取りたいというのが僕の考えです。

そう言えば DFVオーリンズ ver DAYTONAの感想も聞いてみましたが 簡単に言うと「絶妙!」の一言でした。
「少し硬いかな~と感じるかと思えば、キチンと車体が沈んでググッと踏ん張ってくれるようなシーンもあったりで、恐ろしいほどに頼りになる存在だ」と、今まで以上にドライブが楽しくなった様子でした。
DFVの減衰力は20段階調整ですが、減衰ダイヤルを2ノッチも回すと別物的な特性に生まれ変わりますのでM氏の話しを聞きながら僕なりに状況を判断して減衰調整もしてみました。

ホイール装着の時があいにくのお天気でオープンにして綺麗な写真が撮れませんでしたが、それでも迫力やカッコよさは十分に伝えることが出来るんじゃないかな?
とっても素敵な370ZRoadsterを作ることが出来ました! 

さて、BBSも付いたことだし梅雨が明けたら○▲峠でフィーリングの確認ですね!
この頃なぜかモディファイ後の確認は○▲峠というのが流行っている?ようですので、もし遭遇した時はZ談義でもしたいですね! きっと僕も現れますよ(笑)

風のように~



つい先日 SACLAM SILENCER KITを装着していただいたZ33 Roadsterに乗るK氏ですが、最近は徐々に徐々にカスタムに目覚めて自分なりの1歩を楽しみながら歩き始めたように見えます。
仕事の合間に「これ どう思いますか?」なんてメールが来るので、なんだろな~と思いながら添付ファイルを開いてみると、ご丁寧にエクセルファイルに自分が欲しい商品の画像を貼り付けている「自分ノート」なるものが突然送られてきたりして、僕も自分が買う気になり一緒に楽しませてもらっています。

今回オーダー頂いたのは日産純正 後期のフロントバンパーとLEDウインカーミラー どちらも車を美しく魅せるアイテムとして人気がある商品ですので、装着には何の問題も違和感もなく完璧です!

しかしながら、少しだけ打ち合わせとは異なった点が1つ
入庫していただく2.3日前から、またK氏の妄想?楽しみ?がウズウズしだしたようで急遽 SACLAM Y-PIPEの追加導入

他社製品にはない 滑らかに排気が抜ける、目に見えない事を耳で感じ取ることが出来る とても素敵なSPLなアイテムです。

少しだけワイドに そしてスマートにデザインされている後期バンパーを装着したZ33Roadsterが夜の高速をオープンにして走り、車線変更で右にウインカーを上げるとドアミラーに装着されたLEDウインカーがオレンジ色に明るく光る。
追い越し車線上でアクセルをぐっと踏み込むとVQ35DEは甲高くも重さのある、マフラーからの音色だけを残してパールホワイトのフェアレディZは 風のように走り去って行くのでした。

■nissan 後期フロントバンパー
■LED ウインカーミラー
■SACLAM Y-PIPE




増し締め点検




デイトナで作業した車両は、基本的にはほぼ全ての車両の増し締め点検サービスを行っています。
エンジンや足回り、駆動系など・・・ 
車の作業はとても重要な箇所に手を入れることもありますので、念をいれ丁寧な作業を心がけていますが更に念を入れ後日の確認作業をしています。

増し締め点検の目的は、アタリがついた箇所の増し締めもありますが、最も重要なことは一旦納車した車の経過確認やオーナーさんとの情報交換や気になることが無いか?の確認に大半の時間を使い、ネジ締め以上に顧客さんとのコミュニケーションの時間を設けています。

初回のご来店時にはなんとなく少し緊張した面持ちだったお客様も、何度もお会いしていくうちにすっかり打ち解けてなんでも相談してくださるようになることがすごくうれしいし、僕のほうもお客様の好みがなんとなくわかるようになってもっと近づけた

マフラー交換でもダンパー交換でも 作業後の増し締め点検サービスで気持ち良く車に乗って貰えるように、デイトナでは基本作業に増し占めサービスを標準で採用しています。

実は僕はこの仕事が一番好き・・・と言ったらさすがに大げさかなと思いますが、そういっても過言ではないくらい大好きでとても大切に思っています。
お客様といろいろな話をしながら、自分がセッティングしたパーツがお客様とともにさまざまな場所を走ってきて、その記憶が刻まれたパーツに触れてその声を聞いて「よしよし オーナーを満足させるんだぞ! お前ならできる!!」ってペーパーウエスで掃除をしながら、その部品が100%以上で働いてくれるように入念な調整を行います。

デイトナで作業をしてくれたオーナーさん 
何度でも気兼ねなく 増し締め&点検サービスを使ってください。 

風を味方に!

今年2月に主に駆動tuningをしていただいたZ33に乗るN氏が、年内にはスーパーチャージャー装着を目標に補記類のtuningにやってきました。
今回行うtuningは
・各種補強バーの追加
・オイルクーラー取り付け
・エキゾーストマニーホールド取り付け
・テンションロッドを含む純正アームの交換
・グランドディフューザー取り付け
文字で書くとこれだけですが、フロントフェンダーを外し補強バーを入れたり、今付いている社外のローアングルアームのボールジョイントが全滅だったりと、予想外の追加作業になりましたが、その分普段は見ない色んな箇所の点検、交換もできたし結果として良かったんじゃないかなと僕は思っています。


フロント周りは丸裸
ドアヒンジから三角状の補強バーを取り付けフロント周りの剛性を上げて行きます。
ロアアームバーも追加して全体的に剛性を上げて行き乗り味を向上していきます。



オイルクーラーはHKS製
同時にnismo performancedamperも装着しましたので、オイルクーラーの導風パネルを一部加工です。


難儀したのは、作業中に発見した社外のローアングル対応アームのボールジョイントが全滅だったこと。
ローアングルアダプターは、ローダウンした車両の各コントロールアームを適正な位置にもっていき最適化するのが目的なんですが、かさ上げしたその分ボールジョイントの移動量が多いのかな? 僕はあまり使う商品ではないのでオーナーN氏に聞いてみると「今までも2回 同じ商品に交換したんですけど・・・」とのことでしたので、この際ですから純正のボールジョイント(アームASSY)に戻してローアングルアダプターのみ導入しました。




面白いのがこの商品
ディーキャロットという会社のグランドディフューザー。 
室内にコントローラーがあって、フラップの角度を段階調整できる代物です。
普段乗る時はフラップを上げて抵抗を無くし、高速走行になったらフラップを下げると空気を車体外側に逃がしてダウンフォースを得るというものです。
実はN氏 この商品も2度目の購入 1回目は・・・故障してしまい撤去
だけど、あの路面に吸いつかれていくようなダウンフォースを思い出して

「久しぶりに風を感じたくなってきた」



DFV OHLINS ver DAYTONA for 370Z Roadster




DFV OHLINS ver DAYTONA for 370Z Roadster

コンプリートKITに比べ、全体的にソフトな味付けにしていますが、特に拘ったのはリアの特性を大幅に変更していることです。
僕は基本的にはZ33とZ34に同じ考えを持っていますが、足回りを造る時 リアのダンパー特性を基準にフロントを決めていく考えを持っています。
例えば車高も同じで、リアの位置を決めてからフロントを合わせて行くように、いつも考え方の主軸をリアに置いています。

何故なら、一番わかりやすい点でしたらリアの特性変化は、腰から伝わる車の挙動変化を感じやすいため特に重要であるので、リアを第一に煮詰め フロントは後から付いてくる。 
結論として僕が出した答えは、減衰やバネを絞って「より」スポーティ方向へセットしていくのではなく、「より」ソフトな方向へと向けて行くことでした。

そして、TOPマウントはピロ式ではなく強化ラバーを使用して突き上げや振動、ノイズを低減し、同じような考えで立ち上がりがよりソフトになるように今までの実績から「ハイパコ」製スプリングを採用して、全体的な質の向上、全体的なスポーツ性能、全体的なソフトさを上手くコントロールした僕目線の商品がDFV OHLINS ver DAYTONAです。



Z33クーペからZ34Roadsterに御乗換えのM氏
毎日通勤で往復60km 自宅と職場を移動しています。  
「同じ移動するなら楽しんで移動したい」
購入当初からM氏が感じていた車高の高さと乗り味の悪さを改善したいという依頼を受け、僕が提案したDFV OHLINS ver DAYTONAを装着してくれました。 

移動距離が長いので楽しく運転をしたい。 
だけど振動が多かったりギクシャク感が強くなるのは本意ではない。 
良い部分だけをギュッと詰め込んだダンパーと言うのがM氏の理想でした。

いつも同じことを言いますが、良い商品は良い環境で組んでこそ価値あるものです。
M氏立会いの下車高バランスを3mm単位で行い、車高バランスが決まったら1G組み込み、4輪アライメント調整を行い「一旦」納車をしました。



実は来週あたり、第2弾のモディファイがあるのですが、それには少し時間がかかりますので「一旦」御引き渡しです。
ですが、仮納車の時点ですでにとても満足感も高い様子で、週末のドライブからいつもの出勤ルートまでひととおり走り込んだ後、感想をメールで送ってくださいました。

先日も書きましたが、このメールは僕とM氏だけのものなのですが、こちらもあまりにも素晴らしいので紹介せずにはいられません。
DFV OHLINS ver DAYTONAユーザーさんには「そうそう、そうなんだよ」と文章としてあらわれた感覚を共感してもらえると思うし、装着を検討している方にはこの生の声はこれ以上ないくらいの参考になることでしょう。

走り屋さんでもスピードを出す訳でもなく、ただ単純に「もっともっとZを楽しみたい」というひとりのユーザーさんの生の声である純粋な感想はとても心に響くと思います。

それではここに、メールを原文のまま一部抜粋して紹介します。

>> ○■の辺りから○■峠へ向かい旧道を越えるのがお気に入りのルートで、今日は天気も良かったのでオープンで走ってみました。
>> ワインディングの印象・・・凄く良い!!!
>> 素人の私でも確実にコーナリングスピード上がってるのが解ります。

>> そして高校生の時から遊んでて私が唯一全開走り出来る○■峠の旧道へ。
>> 遅い車をやり過ごしグゥォ~と走ってみると「何これ!?」って感じ(笑)
>> 曲がる!曲がる!ロールしないけど跳ねる感じも無くタイヤと路面が引っ付いてんの?と思うくらい。

>> この辺はきっとハイパコのバネも良い仕事してるんだろうな~と感じました。
>> VDCをONとOFFで両方試してみましたが、OFFでのコントロールのしやすさが飛躍的に上がってるのはもちろんですが
>> ONの時でも凄く良くなってて、今までよりコーナリングスピード上がってるにもかかわらずVDCが介入する回数が確実に減ってて、尚かつVDCの効き方も自然な感じになってるのには驚きました。

>> いや~久し振りに○■峠の旧道を2往復しましたよ(笑)
>> 一昔前の某国産ダンパーの足回りしか知らない私にとってはちょっと衝撃でした。
>> 屋根開けてニヤニヤしながら運転してたんで、すれ違った車には気味悪がられたかもしれません。
>>

>> ○■峠走った後は山本さんのセッティングの絶妙さに感心し、暫くは減衰はこのままで様子を見ようと思いました。
>> また乗ってみて気になること有りましたら相談させていただくので宜しくお願いします!

■DFV OHLINS ver DAYTONA for 370Z Roadster

DFV OHLINS ver DAYTONA for 350Z

大坂よりご来店いただいたk氏
3月頃から初めてメールを頂き、テーマやチューニングの方向性、作業内容をメールでやり取りをしていました。
車は16年式のZ33 verST 今までずっとノーマルで乗っていましたが、走行距離も7万キロになり最近どことなく頼りなく感じ始めた愛車の改善を行いたい。
要望としては、スカッと走るエンジン特性や、若干不安定になってきたステアリングフィールの改善を行いたいということでご相談頂いたのが始まりです。

このどちらともDAYTONAが大の得意とする分野ですので、エンジン特性の変化は簡易checkとしてDAYTONAがおススメするメンテナンスを行った後にハイレスポンスを可能にするDAYTONA sports ECMの書き換えを行い、ダンパー廻りはDFV OHLONS ver DAYTONAを組み込むことで決定しました。


メールでは沢山のやり取りを行いオーナーK氏のイメージはつかんでいましたが、
初めてお会いするK氏と愛車 メールの文面からも人柄は伝わりましたが、合わせてとても愛車の手入れが良く、Zのことを大切に大切にしているのがよく伝わってきます。
さて1泊2日での作業で時間があまりありません。 今回行うカスタマイズの商品説明を1時間ほど行い早速作業に着手しました。

とにかくオーナーは今まで全くカスタムを行ったことが無いし、現状フルノーマルなので純正の良い部分を最大に引き出す必要がありますので、純正を超えるような純正?をイメージしてダンパーやECMを造りました。
「チューニングって楽しいな」 と、心の底から思えるような特性。 頭で考えメモに書き、またまたイメージしてメモに書き それを数値化してもう一度考えて・・・
そんなこんなでECMとダンパーKITを造りました。

勿論組み合わせるスプリングはハイパコ製です。
凹凸が酷い路面では出来るだけソフトに動いてくれるように。 だけど中高速域ではしっかりと粘ってほしい。 トップマウントもゴムブッシュを使用して異音対策を行います。
特に今回は純正に合うように作っていますので、リアのダンパー特性を主に変えています。
絶対にバタつかないように低速を緩めにして吸収できるようなイメージですね。




車高のダウン幅は、それほど求めていませんでしたので純正比-10mm程度でSETして仮想1G組み込みを行います。
作業途中でフロントテンションロッドのブッシュ破れを発見しましたので、同時に交換作業を行います。
足が決まった時点で4輪アライメント調整を行いダンパー廻りの作業は完成です。


ECMはデーターをインストールしている間に、同時にリフレッシュパックの施工やスパークプラグやエアフィルターの交換を行います

全ての動作確認や自分が思っていることが形になっているのかを確認するため試走に出かけましたが、自分で言うのもなんですが考えられないほどに乗りやすい。
4輪がキチンキチンと動いているのがステアリングを通じて伝わってきます。 路面の僅かな変化も両手で感じられるほどに繊細なダンパーシステムです。
少しスピードを上げていきコーナーアプローチをするためにブレーキを踏むと、車体全体が路面に吸い寄せられるような綺麗な姿勢で減速ができ、ステアリングを切りたし加速していくと必要以上に沈まないリアダンパーは抜群のトラクションをかけ進んで行くことができ、まさに自分が思い描いていたバンパーそのものが形になりました。

必ず喜んでいただけると確信していましたが、納車後 とても嬉しいお便りを頂きました。
これは本来僕とK氏だけのものですが、その内容があまりにも素晴らしくふたりだけのものにしておくにはもったいなさ過ぎるほどですのでここに原文のまま紹介します。

----- Original Message -----
From: K氏
To: 'yamamoto'

先日はありがとうございました。

昨夜22時に、無事に大阪にたどり着けました。



今回、タイトスケジュールでしたが非常に楽しい旅で、福岡は大好きな場所なので、これで4回訪れた(クルマでは初めて)ことで知り合いも増え、自分の居場所が出来てきた福岡をもっともっと好きになりましたよ。

山本さんともいっぱいお話もさせていただき、ここではとても書ききれないくらい思ったことも感じたこともあります。

まず、私のクルマを非常に大切に扱って頂いたことに感謝です!!

それは、仕上がったクルマを見たらすぐわかりました。

雑に扱われるのもすぐにわかるので(笑)



では、以下にブログ形式で(ブログしてないのでわかりませんが・・・笑)感想書きますね。



クルマを走らせてすぐ、変化に気付いたのはアクセルの反応速度の鋭さでした。

驚きましたがそれにはすぐに慣れて、じわっと踏めば今までどおり鈍くもスタートさせられましたから(笑)



実はこの時点で、足回りの変化にほとんど気付いてないです。



まだ下道を走っていて、意識して感じてみるとアンジュレーションをよく拾う・・・

何か予感めいたものが込み上げてきて、「高速に早く乗りたい」と思いましたね。



高速に乗ってまず先に感じたのは、やはりアクセルレスポンスの向上です。

微妙な操作にもよく反応してくれて、ギヤを落とせばレッドまで一気に回る!!

回転自体が軽くなったようで、タコメーターがめっちゃ踊ります。

演歌からヒップホップに変ったイメージです(笑)



そして、矢のような直進性が戻ってきたことに感動!!

ハンドルに軽く触れているだけで、安心して踏める。

これは、テンションロッド交換のおかげでしょうね。



そうやって速度を上げていくと、実力の片鱗を少しずつちらつかせるような足回りの変化を感じ始めました。



まず、タイヤが路面に張り付く感じがすごい。これがハイパコの効果なんでしょうか・・・

粘る粘る!!

バネのチカラって本当にすごいですね。



そして、車内からの異音が減少してることにも気付き始めました。

とくに、荒れた路面を通過したときのビシビシ音は皆無になってる。



けれど一番凄い変化は、レーンチェンジ時の安心感。

これはもはや・・・今までとはまるで比べ物になりません。

というか・・・別のクルマになってますよ(・∀・??)

スラロームしようが何しようが、ボディは超フラット。

揺れない沈まない滑らない!!

もう無い無いづくし(笑)

結果、ものすごい速度で左右にひらりひらり・・・



これは新車でZを購入し、初めて高速を走らせたときの気持ちが蘇る感じでもありました。

ですが同時に・・・今まで恐怖に打ち勝ち、どれほどの気合と根性で走らせていたのかと・・・

そのことにも気付きました(^_^;)

安心して踏み込んでいけるクルマになったのはいいのですが・・・

今度は免許がヤバイです(笑)



この素晴らしい変化は、もちろんデイトナさんのお仕事の賜物ですが、この「別のクルマになったような感覚」はちょっと劇的過ぎます。

それで考えたのは、今回のテンションロッドの交換エピソードのことです。

当時純正だった“ポテンザ040”から、“050”へタイヤを履き替えたのをきっかけに、クルマが左へ傾いて走るようになった・・・

これがテンションロッドのヘタリから来るものだと、おかげさまで今回ようやく分かったのですが・・・

これって、タイヤが良くなって(グリップが上がって)、低いレベルで成り立っていたバランスが一気に崩れ、悪くなっている部分が顔を出したということですよね??

つまり、クルマというのは非常に沢山の部品で成り立っているので、その部品達がお互い仲良く手をつないで、始めて本来の性能が発揮されるということ。

一部を改善しても、全体としてはかえって悪くなる場合もあるんだということ。



Zはもともと、“非常に高いボディ鋼性”優秀なサスペンションシステム“ハイパワーエンジン”制動力に優れたブレーキシステム“等、良い素性で成り立っているのにも関わらず、コストダウンの名の下にノーマル状態では“未完成なもの”になってしまっているのかも知れませんね。

今回のチューニングで、今までバラバラだった部品たちが互いに手を取り合いひとつになったという感じに変化したことで、それがよぉ~くわかりました。

そしてドライバー(自分)も、ある意味クルマの重要な部品ですよね。

おかげさまでクルマとの距離が近づいて、濃密なコミュニケーションが取れるようになりました。

帰り道の600km、大好きな音楽さえほとんど鳴らさず、夢中でクルマとの一体感を感じ、いろんなことを考えることもできました。

クルマって・・・チューニングって・・・・・・

こういうことなんや~って。



■DFV OHLINS ver DAYTONA for 350Z
■DAYTONA sports ECM for VQ35DE
■DAYTONA リフレッシュプラン STEP0









nismo S-tuneサスペンションキット + HYPERCO SPRING for 370Z

最近よくしていただいているZ34ロードスターのロックンローラーさん
純正ではタイヤ~フェンダー間に握りこぶし1つ以上入る隙間が気になりますので、ローダウン化にnismo S-TUNE サスペンションシステムへ交換したのは良かったのですが、同時にverS純正のRAYS製19インチAWに変更したこともあって、今度は前後のタイヤハウスのクリアランスが気になりましたので策を練ります。

nismoカタログでは前後ともダウン幅は同じ10mmですが、残念なことにイイ感じに落ちるフロントに対し、リアが今一つ落ちない(落ちていないように見える)。
これはボディデザインにもよるのでしょうが「せめてもう10mmは落としたいね」って話になりましたので改善を行うのですが、他社メーカーのダウンサスをデーターだけ見て購入しても「今度はフロントが高いね」なんて話になったら不味いので、フロントはS-TUNEのスプリングはそのまま、リアをミノルインターナショナルのアタッチメントとハイパコ製スプリングを使いリアのみ車高調整式に変更することで自在に前後バランスを保つように考え付きました。


リアの車高調化は我ながら素晴らしい案でした(笑)
現状の前後車高バランスを確保することもできますし、ハイパコはバネレートを選ぶことができますのでS-TUNEにあわせてレートを選んだり逆にセットを変えることもできますし、例えば今後ステップアップしてDFV OHLINS ver DAYTONAを使う時が来てもリアのシステムはこのまま移行できますし、全てにおいて丸く収まります。

そして良い部品は良い環境で組み付けてこそ価値がありますので仮想1G組み付けと4輪アライメント調整はローダウン化するにあたり必須です。



1G組み込みするかしないかでの角度の変化です。
各ブッシュ位置を最適な位置に持っていき、その場所で締め直す。 ゴムブッシュのネジレを無くし適切な動きを確保してあげます。
当然ながら1G組み込みするかしないかでは、車高の変化もあります。 それほどまでに1G組み込みを行わないブッシュにはストレスがかかっています。


完成です
前後クリアランスも良くなりました。 今後は車高を上げることも下げることも自在にできますので、微調整も行えます。
だけど一番のメリットは、きっかけは車高の手直しとは言え、品質が高く上質な乗り心地になるハイパコ製スプリングを入れることが出来た事と僕は思います。
弾力があるように動いてくれるハイパコスプリングの良さを存分に感じて欲しいです。


そして〆はモナコミラー

我ながら良い写真が取れました!!!

■nismo S-tune suspension KIT
■HYPERCO SPRING HC95-Z3

ゆっくり攻めるか!? それとも 一気に行くか!? 

九州でクルザーボートの製造を手がけるU氏
はじまりは1本の電話でした。

「デイトナのお勧めの仕様に乗せて欲しい」

勿論、僕は2つ返事でOKですので、早速DAYTONAまで来ていただき試乗してもらいました。
実はこの時点でU氏が愛車のZ34に望むものは今まで以上の加速感でしたが、試乗していくうちに少し考えが変わり

「やっぱ車って五感で楽しむモンだよな」

僕にそう言うと一気に排気系をカスタムするか、ゆっくりじわじわとカスタムするかを悩みだし、その答えは翌日に持越ししました。


翌日

僕がU氏に電話を入れると考えは固まったようで、まずはYパイプとサクラムサイレンサーを手始めに。
それから様子を見ながら進行して行こうと言う方針で決まりましたので、早速取り付けを行いました。

はじめに書いたようにU氏はクルーザーを製造、販売しています。 しかも、ごく一部のセレブ層向けへのカスタムメイド・クルザーの設計製造販売をお仕事にしています。
つまりはファイバーのプロでもあると同時に、クルーザーの排気管を作る溶接のプロでもあります。
SACLAMを見るU氏はやはり見るところが一般の方とは異なり、チェックポイントはその材質や溶接面など。 はじめて見るSACLAMのその製法にとても関心があるようで、マフラーを手にとるとじっと見つめていました。


次の瞬間 U氏が口を開き

「これは溶接が綺麗だね とても上手いよ。 しかも、このクオリティでこの金額だったら安いよ。」

同じように今度はSACLAM Y-PIPEを手に取り内部をじっと眺めています。
「フレキシブル部が2重構造になっていて排気が流れる部分はストレートになっているのが最大の特徴ですよ」と僕がU氏に説明すると

「それは海の世界では当たり前だね。  
だけど陸の乗り物 しかも一般市販車のアフターパーツでココまで手を入れている商品があるとは思わなかったよ」


そういうと、まだエンジンもかける前 サクラムサウンドを聞く前から
「次はオイルもプラグも 全部DAYTONAで交換するからな。 また来るよ ありがとう」

音を聴く前からすべてを悟ったかのようなU氏は、そう言い残し帰っていかれました。

人により判断基準はまちまちです。
・人気があるものが好きな人
・安い(高い)ものが好きな人
・話題性があるものが好きな人
・好きな人がつけている物が好きな人

本当に色々です。
U氏にとっての判断基準は 当然ながら自分が造るクルーザー これが全ての基準です
自分が一から十まで手がける職人だからからこそ、妥協も出来ない部分もあるだろうし逆に関心できる部分があるのかもしれない。
U氏が自分が造るクルーザーに自信があるように、僕もDAYTONAが手がけるフェアレディZには絶対の自信があります。 

その僕が選んだマフラーはSACLAMなんです!

ルーティーン メンテナンス

デイトナでほぼ丸裸からくみ上げてったセミレストア号がルーティンメンテナンスで入庫してくれました。
といっても大きなトラブルなどではなく、消耗品の点検交換とパワステが不調とのことですのでパワステの修理です。


レストアから3年経過しまして、少し外装に傷が目立つ以外にはほぼ問題もなく、良い状態をキープし続けています。 オーナーの愛情がたっぷり注がれたZ32 
羨ましいほど美しい!


パワステはポンプが弱くなっていたのでO/Hを行いました。 
油圧配管等には異常はありませんので、このまま復活です。 そして油種類の定期交換を行い、仕上げにエンジンルームをスチーム洗浄して油、埃を取り除き完成です。
オーナーさんが愛車を引き取る時 自分では気がついていないかもしれませんが、すっごく嬉しそうに目をウルウルさせながら愛機を眺めてるんですよね。 
その姿を見るのが大好きな「やまもと」 またメンテナンスに来てくださいね!


さて こちらも気がつくと、ほぼセミレストアの領域に入ったK作さんの最終型Z32
今回ルーティンメンテナンスのほか仕様変更などなど・・・

エンジンもミッションも足も何もほとんど取り替えて、しかも今回ルーフに飛び石傷があるということでルーフ全体をペイントしましたので、今までも側面をペイントしたりと時間はかかりましたがこれで全塗装も完了! 仕上げにガラスコーティングです!
これでセミレストアの仲間?に入りました。


今回は各部メンテナンス意外にATS カーボンLSD ver DAYTONAの導入です。
K作さんは高速移動も多いですが、ワインディングでスカッと走るシーンも好んでいますので、重量級ボディのZ32でもターンインしやすいようにコントロール性を高めた仕様のver DAYTONAです。 
トルクフルのZ32を操る力 デイトナ流 駆動力を楽しんでください


そして先に導入していましたが、ブレーキキャリパーはフロントF50ブレンボでリアは純正キャリパーでしたが、このままでも制動バランスは問題ないと思いますがルックスが悪かったのでBCNR33ブレンボをO/Hして装着です。
この赤具合が良い具合に効いてるので、パット見 イタリアの車みたいに見えます。


そしてそして 僕のお気に入りプラズマを導入!!
Z33,34はプラズマダイレクトと言いまして、点火コイルをそのまま交換するタイプですが、Z32はコイルは純正のまま点火ハーネスにプラズマを流すタイプになりますので、このプラズマブースターを装着したらいいだけです。 効果はまったく同じで、価格は10万円近く安い・・・ これはどう考えても買いでしょう!


NGKイリジウムプラグも同時に交換しましたが、とにかく吹け上がり方が違う!
プラズマのマルチスパークのおかげで、軽く吹け上がってくれますのでタコメーターを見るのも楽しいです。 
こちらは明日納車予定 早くK作さんの感想が聞きたいです。

そんなこんなで、最近Z32のメンテナンス業務が本当に多いです。
ベースは確かに古くなっていますが、デイトナが今まで蓄積した経験や最新の機材、パーツで以前は出来なかったけど今ならできることも多いです。
オリジナルコンディションをキープするのもカスタムするのもオーナーの自由です。 
ただ、真剣に車と向き合ってくれるオーナーさんの力にほんの少しでもなれたら と「やまもと」は常に思っていますよ!

■セミレストア1号(紺色)
・PSポンプ オーバーホール
・nismo コンペティションオイル 0w30 交換

■セミレストア2号(黒色)
・ATS carbon LSD ver DAYTONA for Z32
・Brembo キャリパー交換
・OKD プラズマブースター取り付け

沢山のお客さんと沢山の時間を共有できました。

日曜日は予約作業に新規作業にお話しに大盛況の1日でした。


こちらの車両 今後個別でBLOGにアップしますが、DFVオーリンズverDAYTONAとDAYTONA sports ECMを装着していただきました大坂よりご来店のK氏 Z33


1泊2日の作業で前日の土曜日から預かっていましたが、無事日曜日の昼過ぎには完成。
帰りの高速道は挙動の変化があまりに自然過ぎて無我夢中に楽しんで帰ったと連絡ありました。 とてもありがたい感想メールも頂きましたので、後日ゆっくり紹介させてもらいます。


K氏と入れ違いでご来店
ナラシプランの先駆け的大スター? マルーンさん 40th アニバ
今日はSACLAM Y-PIPE取り付けです。 「やまもと」が商品説明中 写真だけを見るとバナナの叩き売りのようです(笑)


マルーン号にY-PIPE取り付けが終わったら、今度はもう1台のナラシ マイスター? ロードスターのロックンローラーさんが足回りモディファイで入庫です。 2台のマルーンZ34 揃って撮影


そしてリフトに上がっているのはZ33ロードスターに乗るK先生 中学校の教師です。
生徒受けがいいように?SACLAM装着です(笑) ちなみに国語の先生です。。。


オープンカーだけでも3台集結 サトダさんとロックンローラーマルーン号とK先生 絵になりますね。



途中K柳さんやゴジラも来店 大賑わいです



またまたご来店
新規のお客様です。 DAYTONA BLOG 「一期一ヘェ」を見て「ナラシパック」の導入です。
40th anniversary カタログからそのまま飛び出してきたような味のあるメタルグレーでした。  

あまりの来客に途中バタバタしてしまい、せっかく遊びに来ていただけたのにゆっくりとお話できない場面も有りましたが、僕が手一杯になったらお客さんたちが初めて会う人もそうでない人も皆でワイワイ 楽しそうにお話ししているのを見て、この日僕は皆さんと楽しい時間を共有できて嬉しかったですよ。 同じフェアレディZオーナー同士 貴重な意見交換や普段見ることが少ない人のフェアレディZを参考に今後のパーツ選びの課題にもなったことでしょう。
時間が許す限りデイトナで楽しい時間を過ごしてくださった皆様 ご来店ありがとうございました。