何かが凄い


後期ライトへの交換とウインカードアミラーの交換で入庫してきたZ33です。

今までも色々とパーツ交換の依頼を頂いていますので、特に変わったことはないのですが、今回はウインカーミラーの取り付けもありましたので当然ながらドアの内張りはを外していたら物凄く気になることが・・・

「もしかしてオーディオが物凄いんじゃないんですか?」とオーナーに聞いてみると

「いや~ お金無いんで 少しだけですけどね」と・・・



これ ドアスピーカー部です。
取り付けするスピーカーが大きいので、ドアトリムに一品モノのスピーカーボードを載せています。
ちなみに1個6万円らしいです(汗)


これがドアスピーカー なんて言うメーカーかも知りませんがフランス製
驚きの20万円! だけど質感と言いますか、何かオーラありましたね



アンプが 幾らだっけ? 1個50万円とか言っていたような気がします。
ボード加工が20万円とか言っていたような・・・


ここまでくると意外と安く見えます
CDデッキは10万円!

合計金額で中古のZ33が普通に買えるわけですが。。。

僕はオーディオには疎いので、全く見どころがわかりません。
だけど、なにか凄いんですよね 何か
例えばスピーカーケーブル1つ 端子1つだけみても何か違うんですよね。
何となくですけど、「これは凄いんだろうな」と言うのが、オーディオ屋さんの仕事から伝わってきます。 
分野は違いますが、僕もまだまだ見習うことも多いです。 それが経験となり知識となり自分のモノになる。 
これも何となくですが、ユーザーさんの車を通じてプロ同士のキャッチボールをしているようで、改めて気が引き締まる思いで作業ができました。

帰り際に1つオーナーに聞いてみました。

「純正のBOSEサウンドなんて笑っちゃいますか?」と聞くと

「いや~ あれはあれで結構良いと思いますよ~」と意外な答えが返って来ました。

「やまもと」のZ34はBOSEサウンドですので、少し安心しました(笑)


フォグランプHID


Z32乗りの方々が随分と困っている代名詞の1つに「ヘットライトの暗さ」は必ずあげられていると思います。
プロジェクターライト+斜めに寝そべったガラスレンズ 見た目は最高に良いのですが、純正のライトでは光が飛ばずに物凄く暗い仕様になっています。

Z32最終型ではHIDを純正採用しましたが、それでも「まあ良い」程度でハロゲンライト車から通常のHID車に乗り換えて感じる「物凄く明るい」ということはありませんでした。
これはハロゲンからHIDコンバーションKITに交換してもほぼ同じで、ハロゲンに比べると明るいことは明るいのですが、普通のHID車に比べますと少し?結構?劣るのも事実です。

そうなりますと残された道は1つ FOGランプのHID化です。
かなり限られたスペースで取り付けをしますので施工者側は大変ですが、フォグランプの場合 レンズとバルブの距離が近いことや、垂直なガラスレンズのお陰でヘットライト以上にHIDの明るさを感じることができます。
「初めからFogのHIDを純正採用してくれよ」 そんな声が聞こえてきそうです。

参考までに本日作業をしましたZ32
ヘットライト 4500ケルビン
フォグランプ 5500ケルビン


■プラズマゼノン H3 HIDコンバーションKIT 5500、6000ケルビン   65,000円(基本技術料込)


新しいシステム・・・ 難しい

DAYTONA Z34の内装パネルを外して小作業をしているときに事が起こってしまいました・・・

純正ETCのカプラーを差さずにエンジンを始動したので「ETCが故障ですよ」とエラーメッセージが出てしまいました。

いったん警告が出るとバッテリーを外しても、ナビの確認ボタンを押しても、何をしても消えません。
本来でしたら日産コンサルトという自己診断機器を使いエラーメッセージを消すといいのですが、それ以外でも純正ナビを使いエラーを消す方法があります。

オンボード診断機能の開始です。 まずは何処が悪いのかを確認するための画面。
エラーが出ているところは赤く点滅します。

今回はETCのエラーですので、ETCの項目を選びます。

今度はETCの何が悪いのか?を教えてくれる画面です。

そしてリセット
これで終了です。

ETC以外にも例えばスピーカーやナビ本体、BLuetooth、エアコン等の自己診断も同じ画面で見ることができますし、タッチパネルの感度やGPSの距離、角度など微調整なども行うことができます。

近年純正ナビは凄く進化していますので物凄く便利で使いやすくなっています。
そしてナビでありながらナビ以外の仕事も行うようになっています。 オーディオ、TV,ナビ、エアコン、ETC等 いろいろな複雑な回路で情報が行き来しあっているCAN通信システムですが、1歩間違えるとTVキットの不具合で電気がおかしな方向へ走り、ナビやTVには関係ないように思われるエンジンECUが完全に故障した例もあったそうです(日産プリンス談)

新しい車を知るには新しい情報や新しい技術も必要になります。
複雑で難しく・・・ 「やまもと」は日々勉強です。

豆知識ですが
バッテリー1つ外しただけでも、リセット作業を行わない限り運転席パワーウインドーもまともに動作しません(笑)





エアバック・・・レス?

色々なパーツ取り付けで入庫してきたKさんのZ33
「ついでにエアバック警告灯が点くので見てもらえますか?」
いやいや全然OKですよ。 と軽く考えていましたが・・・

さてさてデイトナ自慢のOBDスキャニングツールの出番です。
故障診断カプラーに差して・・・

「運転席インフレータ断線」

整備解説書を見て、診断結果と照らし合わせると、どうもスパイラルケーブル(車体側~エアバック間の配線)が切れているみたいです。
エアバックモジュールを外してみましょうとネジを外すと・・・

ケーブルがエアバックに差さっていないし・・・
おまけに加工されてる・・・

オーナーに聞いたところ、車体は中古で購入 最初はスポーツステアリングが付いていたので、購入時に純正に戻してもらった。 
と言うことです。
「まったく けしからん」
形だけ純正に戻して、エアバックは機能しなくても関係ないと言うことでしょうか・・・ なんとも同業者として情けない・・・ 

新品のスパイラルケーブルを注文し装着
コレにて一件落着 のはずですが・・・  おかしい エアバック警告灯が点滅
エラー番号は最初と同じ・・・
はて? なにかヘマしましたかね?

導通を見る為スパイラルケーブルの配線を調べると、またしても怪しい配線処理の後を発見。 明らかに純正とは異なる6本の配線。

これは流石に怪しいでしょう。 で、純正の配線はと言うと、、、途中でぶった切ってエアバックの警告灯がつかないように抵抗入れて処理してるし・・・
なかなか厄介です。
怪しい配線を辿っていくと、全く意味不明 最後はキボシ処理してますが、配線はフリー。 誰が何のために、この配線を作ったのかはホント謎です。
いくら考えても解るわけありませんので、とにもかくにもエアバックが生き返るよう配線処理をし直しです。
僕は仕事を請けた以上、責任もってキチンとしますよ。
で、完成!

多分想像するからに・・・

元オーナー?がスポーツステアリングに交換⇒警告灯を消すため抵抗を入れた

何か?配線処理(何かは想像もつかない)をしていた。

売却⇒中古車業者⇒ステアリングをノーマルに戻す⇒ケーブルは差していない

抵抗が故障⇒警告灯点滅

デイトナが苦戦(笑)

意外と大変でした。
大変でしたが、もしもKさんが事故でも起こして、もしもの時にエアバックが開かないなんて考えると、今回きちんと整備出来たことは良かったと思います。
エアバック付きステアリングを好みでエアバック無しにするのと、
エアバック付きステアリングが整備不良でエアバック無しになるのとでは意味合いが大きく異なります。

しかしながら、お客さんの安全の為にも良い意味で抵抗が壊れてくれてよかったと そう思う「やまもと」なのでした。







定額給付金ネタ・・・モナコミラー


6、7号車にも付けていたカーボンファイバー製のルームミラー
「モナコミラー リアルカーボン」
少し変わったデザインで遊び心擽られ,モナコミラーを装着している僕の車を見たお客さん達が好んで装着する結構な人気商品です。

Z34のブラケットはメーカーでも前例がなく適合確認が取れないということでしたのでデイトナも協力してZ34の適合確認をすることにしてみました。
まず、ミラー本体の形状はZ33後期と同一でしたが、ルームミラー内部のキーレスキーユニットの受信部となる基盤がZ34とは異なるためそのままの装着ではキーレスが使えないどころがドアノブのキーロックSWも使えないため、Z33後期のミラーブラケットがそのまま装着とまではいきませんでした。

そこで簡単な作業でしたがZ34ルームミラーからキーレス基盤を抜き取り、Z33後期の台座と組み合わせるZ34オリジナルのミラーブラケットを製作しました。
これでZ32~Z34まで、全てのフェアレディZにモナコミラーを装着できる適合確認ができました。
サンシェードが邪魔で表からは良い写真が取れませんでしたが、内部から見たらこのような感じです。

定額給付金+αで購入できる 商品の案内でした。


■Zoom Engineering モナコミラー リアルカーボン(シルバーカーボン)¥17,115
 ミラーブラケット ¥3,775~11,550