是非ともお会いしてお話ししましょう。



1通のメールが届きました。
ご近所に住む学生さんからのメールでした。

「自分は初めて購入した車が、このフェアレディZです。 勉強もソコソコ?に、アルバイトを凄く頑張って頭金を造り、ようやく念願のフェアレディZを購入しました。
そこで改造をやって行きたいのですが、何をどうしたらいいのか全く解りません。
まずはマフラーが早急に欲しいのですが、そんな僕にでもアドバイスを頂けますか?」

このような内容のメールを頂きましたので、直ぐにメールを返信 

「お会いして相談しましょ」

ご予約いただいた時間に40thanniversaryに乗ってやってきました。
凄く好青年で育ちが良さそうな(笑)若者はドアを締めテクテクとやってきました。
挨拶もそこそこに、マフラーには見た目で解るもので言うと「デザイン」や「材質」そして「口径」があるんだよって説明しながら、僕が今まで見てきた物、聞いてきた物 いろんな可能性や色々なプランを提案してみました。

青年の希望は「出来れば音質は低音が良い」と言うことでしたので、低音が出そうなマフラーを数種類ピックアップして提案をしました。
少し話も見え始めてきたところで青年は「サクラムって、どういうマフラーですか?」と聞いてきましたので、同じように商品説明をしましたが、話すより実際にマフラーの音を聞いてもらった方が話しが早いので早速試乗に出かけ「重低音は出ないけどアクセルワーク1つで弾けるような音色にも無音にもすることが出来る 存分に音と気分を変化させることが出来る オンリーワンの楽しいマフラーだよ」って経験してもらいました。

youtube等に僕がSACLAMサウンドを公開しているのは良いんだけど、あれはSACLAMマフラーの特性 しかも最も派手な部分の1部を公開しているにすぎません。
だけど本当にSACLAMの良さを知るにはインターネットの動画やBLOGでの僕の文章力だけでは、お伝えするのは限りがあります。 可能ならばお会いしてSACLAMの良さを説明させてください。 きっと誰よりも う~ん究極ではSACLAM宇野代表よりも つまりは日本で一番 情熱的にSACLAM SILENCER KITの商品説明を出来る自信があります(笑)

若者が試乗より帰ってきて、車から降り 発した1言は

「決めました これ下さい」

でした。

■Saclam Z34 SILENCER KIT 18000-NZ2-K000

20mmの魔法


去年11月に彼が所有する3台目のフェアレディZとなるZ34 ver nismoを購入した「スギン」
納車早々にDAYTONA スピードリミッターカット・プログラムやSACLAM SILENCER KITを装着し、次なる1手を彼はずっと考えていました。
難しいのは、「ver nismo」であるということ。 ベース車両に比べエアロダイナミクスやエキゾースト、ECMやダンパー、ホイールに至るまでメーカーチューンが施されている車両であるがゆえに、どこに手を入れると自分が満足出来るのか?が解らなくなってしまい、ここ1.2カ月 僕は色んな相談を受けていました。


僕が考えたのは、思いっきり自分が好きなようにカスタマイズして行くのでしたら、わざわざ高価なver nismoを選ばなかったでしょうし、やはり彼なりの美学をnismoに感じてメーカーチューンド車両を選んだ訳ですから、少し慣れてしまったその美学をもっともっと磨いていくと必ず満足してくれると思い、nismoのスタンスは守ったまま柔らかく手を入れて行くことを提案し、そして実行に移しました。


僕がスギンに提供したのは+-20mmの変化
20mm つまり たった2cmの変化を各部に入れ込んでいった訳ですが

まずは-20mmのローダウン
横から見るnismoの腰高感がどうにもシックリきませんので、いくらエアロ武装+19インチAWのnismoと言えどもローダウンをしないことには、いや逆に武装済みのnismoだからこそローダウンをしないことには始まらないと思い、僕の中では意外と使い勝手が良いTEIN H-TECHスプリングをチョイス。
ローダウンスプリングの割には跳ねず沈まずで乗りやすいし、良い具合にリアの車高も落ちるので、ダウンスプリング交換依頼の時はTEINを使用しています。

そして+20mmの高精度スペーサー
車高を落とすと横から見たらフェンダー~タイヤ間のクリアランスは狭くはなりますが、今度は上から見た時にフェンダー~タイヤ間のオフセット量がどうも気になりだします。
俗に言う「ツライチ」までは行きませんが、ホイールスペーサーを装着することで外側へホイールを出し、低くワイドに魅せます。
注意すべきはスペーサーの精度 僕の場合 必ず国産の高精度スペーサー ハブリング付きを使用しています。 見た目だけでしたら、どのスペーサーをチョイスしても同じでしょうが、実際に高速道路なども時速100km/h以上で走る訳ですから絶対に安心して使用できるものしか選びません。

さらに20mmアクセルを踏み込むだけで別世界
DAYTONA スピードリミッターカットプログラムからDAYTONA SPORTS ECMへversionアップしました。
スピードリミッターカットは当然ながら、REVの引き上げや、アクセルを踏むと即座に反応してくれるエンジン特性への変更
DAYTONA SPORTS ECMは「モノ」である以前に、目に見えない「データー」です。 僕が追求したかったのは、エンジンを始動しアクセルを踏むと直線状に伸びてくれるようなリニア感や、一旦アクセルを抜いて そしてまたアクセルを入れた時に確実についてくるトルク特性を重点的にプログラム変更しています。
気分は「WRC」 20mm踏み込むだけで即反応するピックアップの良さが面白く、納車後8時間以上 ドライブに出かけていた「スギン」なのでした。


■DAYTONA Racing SPORTS ECM for 370Z ver nismo
■TEIN HIGH.TECH spring

DAYTONA Racing Z34 ver nismo専用 TRACTION HOOKS





大分よりお越しのZ34 ver nismo乗りさん。実は1週間前にもTRACTION HOOKSをお買い求めに来ていただいていたのですが、丁度前日にデイトナが在庫切れにしちゃいまして、その日はフックを付けることなく雑談と今後のテーマ等を2人楽しくおしゃべりさせていただけました。 以前はプリウスをカスタムして乗っていたということもあって大のカスタム好き! しかもオーディオなんかはご自身でシステムを組む腕の持ち主とあって、段々とお話しはヒートアップ!気がつくと凄く時間が過ぎていたりして、初めてお会いする者同士 互いを知るには良い時間であったと思います。

そして1週間後 お目当てのTRACTION HOOKSの装着に、大分から高速を飛ばしデイトナまでやってきてくれました。 
ver nismo特有のワイドなエアロパーツや、深みの中に透き通るようなクリアーを感じさせてくれるブリリアントシルバーメタリックのボディカラーに溶け込むように、DAYTONA RACING TRACTION HOOKSが装着されました。
装着パターンは「やまもと」推奨の横置き フックを立てると垂直になり横から見た目は抜群に良く、やんちゃな牽引フックっぽさを感じますが、ここは寝かせていた方がアダルトでしょう。 

フック部は可変式でありながらもボールロック方式を採用していますので、カチッカチッと段階調整式に可変します。 万が一ボールロックが緩くなっても調整出来るようにしていますし、メッキ部もサビや艶抜けを絶対に嫌いましたので念を入れメッキを厚く処理していますので、商品品質には抜群の耐久性を確保しています。
これはデイトナ「やまもと」のオタク的拘りの思いが1つにこもった自慢の1品です。

■ DAYTONA Racing Z34 ver nismo専用 TRACTION HOOKS

DAYTONA SPORTS ECM for VQ35DE

長崎は大島からご来店のZ33オーナーさんです。 しかも海のPRO!! こちらはクルーザーではなく30億円ほどの大型貨物船の設計をお仕事にされている方で、前回僕が書いたクルーザーファクトリーの記事を読み「これは自分も行く必要があるぞ!」と問い合わせを頂きました。

最初は「5ATから6MTへミッションチェンジ出来ないだろうか?」という旨の相談を受けていたのですが、ただ単純にミッションを交換したら6速になるはずもなく、クラッチ、ブレーキペダルの増設やプロペラシャフトの交換、CAN通信の処理や構造変更申請 とてもではないですが簡単にできるような内容ではなく、時間も予算も随分とかかる現実をご説明して、またATでもセットアップのやり方次第でMT車以上に楽しむことも出来ると提案したたところ「それだったら5ATで十分に遊ぶる仕様にカスタマイズして行こう」と前向きな考えをしていただけ、DAYTONA SPORTS ECMの導入を決意いただけました。


エンジンは初期の280PSモデルのVQ35DE 購入して1度もスパークプラグもエアフィルターも交換したことが無いということでしたので、これを機にNGKイリジウムプラグと高効率エアフィルターへチェンジして、確かな点火 確かな吸気を確保して、DAYTONA SPORTS ECMの楽しさを広げて行きます。


作業時間は2時間程度 DAYTONA SPORTS ECMへ変更後 エンジン調整や動作確認の為軽くブリッピングしていると 店内で雑誌を読んでいたオーナーさんは「ああ 吹け上がりが凄く良い車ですね 凄いな~」って、まるで他人事のように話していましたので「この音は貴方の車ですよ」ってお話しすると、椅子から立ち上がりPITの様子を見て初めて自分の車と気がつき驚いたようです。 
今までずっと聞きなれたはずのエンジン音やアクセルを踏んで立ち上がってくるエンジン回転とは明らかに違い、アクセルを踏むと狙った回転数まで即座に立ちあがるシャープな特性に生まれ変わりました。 

正直なところ最大出力はそれほどまでに増加していません。 最大負荷時でのマージンは十分に考えていますから最大5馬力程度の上昇です。
しかしながら、アクセルを踏み 欲しいトルクが付いてくる。 ATの場合 自分で回転数をチョイスできませんから、常用回転数辺りでのトルクの増加 特に可変バルブタイミングのセットアップが大きくモノを言います。
かと言ってスロットルコントローラーのようにギクシャク感を出さないような全体的な特性変化までを考えたのが「やまもと」が提案するSPORTS ECMです。  


■DAYTONA SPORTS ECM for VQ35DE
■HKS SUPER FIRE RACING M35iL
■nismo SPORTS FILTER

OKD プラズマブースター



オカダプロダクツの「プラズマブースター」

Z33Z34に装着しているのは「プラズマダイレクト」

基本性能は両者ともに同じで、マルチスパークを発生させるというもの。
異なるのはダイレクトイグニッションに埋め込むか、パワートランジスター後の配線に割り込ませるかだけですので、純正のコイルを購入して埋め込む「ダイレクト」はブースター代金+純正コイル代金に対して、ブースターは機械を購入したらいいだけですので、その差10万円近く安く装着できる割には性能はまったく同じものです。

BLOGで紹介するようになってからはZ33,34は当然問い合わせが多いのですが、同じくらいZ32ユーザーからの問い合わせが多いです。
質問の大半は「効果はあるのか?」との内容が多いのですが、残念ながら僕の口や文章では表現力に限界がありますので
「一番いい方法は装着してもらって驚いていただくのが手っとり早い方法かな?」
と最近では説明しています。

週末はDAYTONAホームページを製作していただいているAMSの福永さんのGCZ32最終型改タービン交換にプラズマブースターを装着しました。
唯でさえ450馬力オーバーの高出力車両ですから「万が一プラズマで体感はできなくとも高ブースト時の失火は防ぐことができるね」ってということで導入したのですが、装着後1時間で電話がかかってきて
「ねえねえ これスゲーよ。 なんて言うかな~ 歯切れいいというか何というか。アクセル踏んで回転の上りがシャープになってるし、逆にアクセル抜くとスッと落ちてくる すごく乗りやすくなった ありがとう」
と昨日は感激のお電話をいただいていました。
 
すると、今日は今日でまたまた福永さんから電話がかかってきて
「あの後家に帰ってガレージに車を入れて感じたんだけど、排ガス臭のツンっとくるニオイがないね~ 凄いな~ ほんとに凄いな~ モットモット宣伝したほうがいいよ!」
と今度は僕のお仕事にまで気を使っていただけるコメントをいただけました(笑)

福永さんが感じたことはZ34やZ33で感じることと同じで、また僕が感じたことと福永さんが感じたことも同じなので、まず感じることができるところです。
たとえばこれが力がない280PSのZ33だったらアクセルを踏んでグッと来る加速感も感じるのですが、400馬力オーバーの車はもとからの力が強すぎて残念ながら加速力は感じることができませんでした。

即体感できるこんなにも素晴らしいものですのでモットモット、DAYTONAの顧客さんに使ってもらいたいので僕はBLOGで一生懸命アピールしていますが、自分で言うのも変ですが書けば書くほど「怪しい・・」パーツに見えないかな?なんて気にしながら書くものですから、余計怪しいな~なんて思いながらオドオド書いています(笑)
先日なんかオカダプロダクツの営業さんがDAYTONAに来ましたので
「もう少し怪しまれないような書き方無いかな?」
って相談したら
オカダの伊藤さんは
「いや~ 山本さんの書き方は最高ですよ。 '伝えたい’だけではなく'伝わる’部分をきちんと文章にして書いてくださっていますので、我々も見習うべき表現方法だなって社内会議で話題になって、それからは山本さんのBLOGが社内メールで全員に配信されたほどですのでこちらが教わりたいくらいです」
と言われてしまい道は無くなってしまいました(笑)

そうなりますと、これ以上「上手く」は書けませんが、表現としましては「最高」です!

ぜひとも装着して驚いてみてください!

大介’s 300ZX

4月下旬 今は長崎県の佐世保にいる大介からTELがあり

「以前乗っていたZ32を買い戻したので乗れるように手を入れて欲しい」

との依頼を貰いました。

僕と大介との出会いは15年前 師匠の中古車屋でアルバイトしていた大学生の大介
当時の愛車は互いにZ32フェアレディZであったこともあり、いろいろ交流するうちに意気投合してとても密な付き合いをしていくのですが、今から10年前 僕がDAYTONAを起ちあげてフェアレディZ専門店を展開しZ32フェアレディZの展示車両を揃えて行った時の本当に初期の1台がこの車です。

それから年月が経ち 大介は友人にZ32を譲りホンダNSX NA1に乗り換えるのですが数年で売却 男盛りな大介は仕事に夢中になり一部上場の企業へ就職 そして店舗を1つ任せてほらえるほど成長し、私生活では去年に入籍 今年は出産と 公私ともに絶好調の大介。 
そんな中、以前Z32を譲った友人が車に乗らなくなったとかで買い戻したのがこの話の原点なんです。

ちなみに、このBLOG「一期一ヘェ」の一番初めて書いた記事
それがこのZ32であったことも何か大介やパールのZ32との縁の深さを感じます。




前オーナーは、このZ32を手に入れても殆ど乗ることはなく4年で2000キロ程度の走行でした。
ちなみに2年前から今までで、走行400KM
ずっとカーカバーをかけて保管していたとはいえ、各アーム類はサビが出ていたりしていましたのでスコッチで磨きながらシャーシ塗装を行いました。
油脂類は当然交換 各部動作確認等のメンテナンスをしっかりと行い、これから活躍してくれるよう念入りに点検します。
オールチタニウム製マフラーやクスコ機械式LSD RECARO SP-G等・・・ 若かりし頃?愛用していたパーツもそのまま付いていましたが、歳をとった今 残念ながら乗降りに苦痛を感じるこの仕様ではさすがに普段乗りには適していないので、部分部分を柔らかく創りなおしたりして「大介がこれからもずっと乗れるように」と僕が思いつくところは手を入れ直しました。
外観もちょこちょこした傷の補修を行い、全体的に磨き上げ垢を落とし、そして昨日佐世保まで納車しました!
これから ずっとずっと側に置いて大切に乗ってほしいな。

やまもと夫婦 大介夫婦でZ32のツーリングでもしたいな! って話しで盛り上がりながら納車を終えました。 

番外編


佐世保と言えば・・・  佐世保バーガー
佐世保では顧客のオーダー後に手作りするハンバーガーの事を「佐世保バーガー」と言います。 ですのでマクドナルドは佐世保バーガーじゃないですが、モスバーガーは佐世保バーガー??
まあ、よくは知りませんが 大介の会社の目と鼻の先にある佐世保バーガーを食してきました。
AIKAWAバーガー 精肉店が営むハンバーガーだそうです。
「やまもと」がオーダーしたのはステーキバーガー!
実はこの日 ランチに伊万里牛の焼き肉店に行くつもりでしたが、福岡を発つのが遅くなり佐世保に着いたのは15時頃だったのでお昼休みで食べることが出来ませんでした。
その代わりと言っては何ですが、佐世保バーガーの一番パワフルな奴 頂いてきましたよ!!

■焼肉やさんのハンバーガー あいかわ
佐世保市有福町297-20
TEL 0956-58-2981