Z SPEED PERFORMANCE入荷しました。


Z33後期〜Z34フェアレデイZへ採用されているクラッチ・ダイレクトレリーズシリンダー。
今更トラブルの多さを語るまでもなく、純正形状の強化型CSC。そして作動変換型のV2。 実際のレリーズ不調による修理や、クラッチ交換のタイミングで同時に対策を考えるオーナーさんも多く、基本的には常時在庫商品として持つように心がけています。
この最近の傾向としては断然V2を選択される方が多く、油圧システムをミッション外部へ新設できるために熱害によるトラブルを防ぐことができ、かつレリーズフォーク式への変換のために踏力を使わずに済むためクラッチ操作がマイルドになるということ。
取り付けに関してはミッションケースへの加工が一切不要でボルトオン装着できると言うことも大きな利点です。
また、油圧シリンダー(レリーズシリンダー)は日産純正部品を使用していることもあり、今後のメンテナンスが大変助かる事も大きなポイントです。
今年に入りバタバタと在庫が無くなっていましたが、今回は本国よりダイレクトレリーズ30セット 作動変換V2(含むOS技研対応モデル)50セットが入荷しています。 バックオーダー分は順次出荷していますのでご安心ください。

水漏れ、オイル漏れ


今年もZ32の修理依頼がドンドンと飛び込んできています。
県外からの入庫は当然ながら、この最近では日産ディーラーからの依頼もあるほどの状況で、やはりキチンとした修理や調整を行うことのできる職人が減ってきている事を感じさせます。
それと同時に様々な主要部品の生産廃止も大きな足かせとなっています。

嬉しいことに"DAYTONAだから"の信頼を頼りに来てくれる方々ではあるのですが、残念ながら時には人為的、時には機械的な事情により、納車後に再び再修理を行う事もあり、それも近所の方ならまだしも、陸送先でのトラブル その対応に非常に残念な思いをした事例も事実あります。
勿論防ぐことのできるエラーは十二分に気をつけながらも、やはり遠方の方の場合、何かあってもすぐに対応できないことからも日頃お世話になっている工場さんのサポートを得ながら、Z32を良い状態へ導くお手伝いをDAYTONAがさせて頂くことも1つの提案かと思い始めましたので、これまで外部には出さなかったパーツなどを今年はご紹介しながら「フェアレディZオーナーさんの為になる仕事を今まで以上に行えたらどれほど素晴らしいことだろうか」と考えるようになりました。
今回はその一例をご紹介します。

Z32フェアレディZにとって厄介な修理はオイル漏れ、水漏れです。
では何故VG30DE(DETT)エンジンが、これらトラブルに弱いかというと、皆さんの想像通り「熱害」に他なりません。
水ホースに焦点を当てると、純正ホースは内部に糸を編み込んだスパイラルホースです。曲げ角度や長さに至るまで全て新車時の図面通りの製造ですので、メカニックはパズルをするかのように”同じもの”の交換を行うと良い利点はあります。
しかしながら欠点もあります。 純正ホースは"EPDMホース"と呼ばれる只のゴムホースで対応温度は標準で100℃以下 最高でも約120℃ともいわれており、正直な話 発熱量の高いVG30エンジンには役不足である感は否めません。

DAYTONA Racing │ 4層ウォーターシリコンホース - nissan フェアレディZ Z32
そこでDAYTONAではシリコンホースを多用しています。
シリコンホースといえばバキュームホースを連想される方もいますが、あれは編み込みなしの低負荷専用。 水ホースへは使用できません。
私達は4プライ(4層)のシリコンホースを使用しています。 利点は200℃の耐熱温度。そして現場で必要な長さへカットしながら組み立てていますので部品を一致させるための探す手間がかかりません。
欠点があるとするなら、純正部品ではないというところ。
ただ、DAYTONAでは前々から同じ考えではありますが、”最新の技術と材料を使い最新のZ32を作る”という基本ポリシーに今も変わりはありませんから、それで純正の値を上回り安心が手に入るならば、それは最善の方法であると信じています。