「やまもと」的 SuperNormal理論




僕がSuperNormal理論を言いだして、もう15年近く経とうとしています。
それはチューンドカーやレーシングカーとも異なる、究極なまでにメンテナンスが行き届いた車両のことを僕はSuperNormalと呼んでいます。
例えばアルミホイールやダンパーを交換したからnormalじゃなくて改造車じゃんか なんていう単純な話では無くて、大切なのはその「志」がSuperNormalを求めているかどうかっていう 乗る人の心の話なんですよね。

その為には物も人も同じでしょうけど、最も大切なことは中身。
装着しても何もカッコよくもないエアフィルターやオイルフィルターの交換、交換しても本人のみしか満足しない各種オイルの交換やブレーキパットの交換 
車に関心ない人だったら「どうして見えない物にまでお金を使うの?」って不思議がられちゃうような内容なんですが、DAYTONAのお客さんは皆さん進んでメンテナンスをしてくれます。
それも楽しそうに 喜びながらメンテナンスをしてくれています。
毎年、必ずディーラーでブレーキオイルを交換していたオーナーさんがDAYTONAメンテに切り替えた時 僕がお勧めしているBillion superbrakeフルードに交換したときなんか「こんなにも素晴らしいブレーキフルードがあるなら、どうしてもっと売らないんですか? 僕が逆お勧めしますよ!」なんて言われたこともありました。

速くなるから何かをするとか、壊れる前に何かをするとかじゃなくて、常に良い状態をキープし続け「いざ!」って時にはスクランブル発進できる環境を自ら作り上げる。 
それって、無茶苦茶カッコいいじゃないですか!
DAYTONAに来てくださるようになったオーナーさんは、そんな究極の楽しみ方を僕から何時も何時も聞かされています(笑)
すると、段々と「時期が来た メンテナンスしないといけないな」「フィーリングが落ちてきた よしよし楽しいメンテナンスだ」って気持ちになるんですよね! 良いじゃないですか。

無駄なことなんて何1つありませんよ。 一緒にSuperNormalを楽しみましょう!!





DAYTONA SPORTS ROM for VG30DETT!!



GCZ32 VG30ツインカムエンジンにtwinturboを搭載するフェアレディZ
エンジン、タービンはノーマルでも、BOOSTUPのみで400馬力近いパワーを叩き出す、今の時代には存在しないジャンルのマシン 純正で既にジャジャ馬のようなフェアレディZです。
そんなZ32のECMsetting依頼が飛び込んできてました。

Z33がデビューする前 Z32が現役時代のコントロールユニットは純正ROM書き換えも多かったのですが、当時の僕はどちらかと言うとHKS製F-CON V-PROが大好きでした。
エアフローを取り外し、よりダイレクトに吸入させる「エアフロレス」が大好きでした。
まあ、大好きと言っても空吹かしで重た~いVG30エンジンがビュンビュン廻るって言うところだけが大好きなだけで、反面セッティングが気難しくて「決まる」と最高 しかし「決まらない」ケースも多くて非常に頭を抱えた記憶も楽しい思い出です。

では純正ROM書き換えは良くないのか?と言うと実はそういうわけでも無くて、雨でも風でも山でも谷でも一発でエンジンは始動して当たり前のように走って行きます。
気候等の条件でセッティングが大きく外れることもなく、少々のことじゃヘコタレナイ 簡単に言うなら万能コンピューターのような感じかな。
そんな純正ECMを使いDAYTONA SPORTS ROMを造りました。

依頼いただいた車両 エンジン本体は東名パワードの3.1Lキットが入ったVG31DETTです。 今までは僕もおススメしているHKS F-CON V-PROを使用していましたが、気難しく季節や気温に敏感に反応して不調を引き起こす症状とお別れするべく純正ECMでの制御となりました。
先にも書いたようにBOOST UPでも400馬力近いパワーを出すエンジンですのでセッティングには大変苦労しました。 
1人では運転しながらモニターも見れないので、パートナーにはオートポリスにて驚異の1分56秒台をマークする僕の友人でもある鷹取の協力のもと ノックモニター、A/Fモニター、O2モニターや各信号が一目で見ることが出来るデーターロガーを車載し、夜の九州自動車道を40歳近い人と40歳超えた人が2名で乗ってひた走りセッティングを行いました。

しかしながら新車から20年近く経過している車ですので、セッティング中にイグニッションコイルがパンクしたり、ECM基盤が駄目になったりと、セッティングの完結にはなかなか道のりも遠く、数々のハプニングだらけでしたが、1つ1つ丁寧にトラブルも潰し終えて最終セッティングも決まれば、も~~う最高!
400馬力オーバーの2輪駆動車でしか味わえない、迫力満点のスリル(単純に危ないだけ?)の世界へようこそ!とフェアレディZが悪の道へ誘惑している気分です!

久しぶりに感じましたが、アクセル全開で体中の血液が後方へ流れていく気分がこれまた最高です(笑)
良い車だな~ Z32!!
 



ようこそDAYTONAへ


日曜日
福岡地方 朝からあいにくの雨でしたので、スローペースで開店準備をしていたら1本の電話が鳴りました。
「リフレッシュプラン パックB(DAYTONA SPORTS ECM,NGKイリジウムプラグ,DAYTONA SPORTS FILTER)
の施工をして欲しいのですが、BLOG見ていたらスゴイお金持ちのお客さんが多そうなので実は少しためらっているんです」
って言われました。

同じようなコメントを過去にも数度 別のお客さんの口からも聞いたこともありますが、実際 僕もびっくりするような職業のオーナーさんや、最近は医師オーナーも多く来店してくださっていますが、大半は普通?のオーナーさんですよ。
普通にエンジンオイル交換や電球1つの交換で来店してくださる方 何の用事もなく遊びに来店してくださる方 色々です。
それよりも何よりも、皆ただの車好きなオーナーさんです。 そりゃ収入に応じて使える金額の差はあるにせよ、ホント皆さん普通に車好きな方々ばかりです。

「何も構える必要はなく、気楽に来店してください」
ってお答えすると

「今 起きたばっかりなので、顔洗ったらすぐに行きます!」
って元気イッパイの声が受話器の向こうから聞こえてきました。

それから2時間後 パールホワイトのZ33に乗ったオーナーが来店してくれました。
作業の流れなどを説明した後は僕は作業に取り掛かりましたが、チラッとオーナーの様子を見ると・・・ 少しギコチナイ様子
どうしたらいいのか解らず少しソワソワしている感じでしたが、作業も終盤にさしかかりECMインストールの作業になったら、それには無性に興味があるようでこちらに来て一緒に画面を見ています。
実走行後の確認ログデーターの比較を見ながら
「純正データーだったら ほらっ こんなに妙なラインでしょ? それがSPORTS ECMの場合 こことあそこがキレイなラインでしょ!」
って説明を交えながら解説したら
「おお~~~~ おお~~~~~ すげ~~~~~~~~~」
って
メカ的なこと 数値的なことを説明するのもいいですけど、3D-MAPで図解説明したら、その物をよくわからなくてもSPORTS ECMデーターの方がキレイな形になっているってことは解ってもらえます。

「また来ます!」

って帰っていった2時間後 TELを頂き

「信号待ちしているときに空吹かししてみたけど、まあこんなもんかなって 正直 そう思いながら帰りました。
だけど高速に乗ったら走る走る 驚くほどエンジンが走るんです。 午前中までの自分のZとは全然違います。
どうしてもお礼の言葉が言いたくて電話しました」

嬉しい言葉です 本当に嬉しい言葉を頂くことができました。
運転席側パワーウインドーが全然動かなくて不便な思いをしていながらも、それでもDAYTONA SPORTS ECMを入れたくて
頑張って貯めた貯金を握り締め 窓の修理は後回しにしてまでリフレッシュプラン パックBを行ってくれました。
僕はそういう話も聞いていたので、この1本の電話の嬉しさや またオーナーの喜びに弾んだ声を聴いて心打たれました。

DAYTONAには車好きのオーナーが集まると最初に書きましたが、もう1つ 僕が誇るDAYTONAの自慢として、
感性豊かで心優しいオーナーが集まる店って僕は思っています。 皆さんから頂く言葉の重さ それがDAYTONAを優しくも強い店にしてくださっているんですよ。 そんなオーナーさんと触れ合うことが出来る それが僕の一番の自慢です

5年ぶりの再会



突然1台のフェアレディZ40th anniversaryがやってきました。
溢れんばかりの満面の笑みを浮かべ、ニコニコしながら車から降りてきたオーナー 
少し変わった人なのかな?と思いながらも恐る恐る近づくと・・・ 

「あ”~~~~ 坂▲さん!」

その方は 僕がレースをしていたころに知り合った、Porscheオーナーの坂▲さんでした。
熊本で総合病院の院長をしている坂▲さん 
根っからのPorsche信者ですので、普段乗りも、レースシーンでもPorsche一筋なのかとばかり思っていましたので、
まさかフェアレディZに乗って現れるとは夢にも思わず、思わず大声を出し驚いてしまいました。

僕がレースを辞めてからも、ずっと僕やDAYTONAを陰から見てくれていたそうで、今では毎朝の日課でもあるBLOG「一期一へぇ」を毎日毎日見ていたら、段々とフェアレディZが欲しくなってしまい、普段使いの1台としてフェアレディZの増車を決定!
ナラシ運転を兼ねて僕の所に来てくれました。

「日本車はね~ あれだね 自己主張が足りないね」

って解るような 解らないような持論を展開してあ~でもない こ~でもないと延々4時間に渡りドイツ車とフェアレディZとの比較を聞かされちゃいました(笑)

だけど、僕も度々思うステアリングインフォメーションの弱さや、足腰の弱さ、絶対的な動力性能の割にはソフトの弱さ等 スポーツカーとしては大切な要素が足りない と、納車後僅か数百キロのドライブでも、はっきりと見極める感性を持っているところが、やはり現役レースドライバーなんだなって、その神経の鋭さに驚きました。

まずは自己主張を楽しもうよ と選んでくれたマフラーはSACLAM SILENCERでした。

■SACLAM SILENCER KIT for 370Z

曇り 後々 晴天・・・その3





吸排気やECMを一通り制覇したオーナーさん。
次なる課題はフットワークです。

オーナーさんの愛車はversionSTですので純正でもRAYS製 鍛造19inchホイールを装着されているスポーツモデルです。
現状で特に大きな不満がある訳ではないのですが、やはり「バネ下荷重の低減」と言うモノには興味もありますし、
ホイール1つで車そのものの表情が変わることにも興味がある。
あわせて、車高ダウンをホンの少しだけでも行うとモット恰好良いだろうな!と言うことで今回は足元を触ってみました。

選んで頂いたホイールはRAYS RE30 フォーミュラーシルバーです。
例えば純正RAYSと同サイズのRE30を選んだ場合 どの程度軽くなるのか興味ありませんか?
純正RAYSはデザイン性と強度を両立していますので重さはそこそこで1本約11kgです。 
それがRE30でしたら9jjで8.9kg 10jjで9.25kg
ざっと考えてもバネした8kgの低減です。 これはバネ上で考えましたら80kgの軽量化に匹敵すると言われています。

「ホイールを交換したら乗りやすくなった」 
そうコメントしてくださる方が多いですが、勿論タイヤそのものの性能が高く転がり抵抗の低減で乗りやすくなっているパターンもあるかと思いますが、今回のようにタイヤは純正を再利用してホイールだけを交換しても、その効果は恐ろしいほど高く
「ガタガタ道を走っても、ステアリングにブルブルとくる振動がウソみたいに消えてしまったよ!」
って楽しそうに電話してきてくれるオーナーさんには軽量ホイールの恩恵をしっかりと感じ取ってもらうことが出来たようです。

そして組み合わせた車高ダウンスプリングは独アイバッハPRO-KITです。
あまり極端に車高を下げたくないとの要望でしたので、純正比-15mm程度の軽いローダウンスプリングを選んでみました。
バネレート表記が若干高めでしたので乗心地が少し気になりましたが、実際に組んでみると全然硬さなんかは気にならず、むしろ純正よりも乗り心地がよくなった程のレベルでした。
これはデュアルレートスプリングのお陰で、初期タッチがマイルドなんですね。 それでいて奥の方でググッと高レートスプリングの力を発揮。 車高ダウンスプリングとしては最も理想的な動きになってくれました。

「日産の車って感じだった愛車が、だんだんと自分の車って気分になってきた。 これからが本番だね!」

そう言い残すと いつものドライブコースへ走りに行く オーナーさんなのでした。



 

気分までも新鮮に!



STEP0の記事で紹介したエアコン修理のオーナーさん
無事、低予算でエアコンは完治してプラスαで万全のメンテナンスが行き届いたZ32に乗れることに、今まで以上の愛着を抱くオーナーさん。
丁寧にピカピカに磨き上げられたボディには似合わない、黒色の塗装が所々剥がれてきたリアマフラー。 
次の改善個所はここだなと狙いを定め、思い切ってマフラー交換のご依頼を頂きました。

約20年近く使用したノーマルマフラーを取り外し、藤壷技研のレガリスR オールステンレスモデルの装着です。
今まで塗装がはげ落ちて少し汚れたように見えていたリアマフラー部も、今は藤壷技研レガリスRの鏡面仕上げがキラキラと美しく光り輝き、そのマフラーのテールエンドには同じく磨き上げた赤色に光り輝くボディが写り込んでいて、ただぼーっと見ているだけでも気分は高まり最高です。
エンジンを始動すると心地良く軽く響き渡る重低音サウンドが、またまた気分を大きく盛り上げてくれます。

勿論 乗った感じもノーマルとは比較にならないモノがあります。

「車がスーッと走ってくれるし、力も強くなった

マフラー交換するだけで、こんなにも違ってくるモノなんですね!」

って想像以上に感じることが出来る、確かな感動と興奮を味わっていただきました。

■藤壷技研工業 FGK レガリスR for GZ32




DAYTONA SPORTS ECM for VQ35DE



以前より何度か相談メールは頂いていましたが、デイトナのお客さんが紹介された雑誌「オプション」が引き金?に、
福岡県の隣 とは言っても海を渡らないといけませんが、山口県よりZ33オーナーがDAYTONA SPORTS ECMの書き換えで来店してくれました。

最近SPORTS ECMの問い合わせも多い事ですので、今回は流れを少し解説しますね

まずはDAYTONA SPORTS ECMについての解説を行います。
ここでは、実際にECM MAP画面を見ながら、変更する項目などを簡単に説明して行きます。 
もし、オーナーさんの希望等ありましたら、あわせて打ち合わせを行います。

それが終わると今度は実車の点検を行います。
いつもデイトナで手を入れている車両でしたら何の問題もありませんが、やはり初めて手を入れさせてもらう車は入念に点検します。 オイル漏れも怖いし、ECMがエラーを拾っていても怖い。 
とにかく、今からSPORTS DATAを入れる訳ですので、キチンと基礎体力があると確認した後にインストールを開始します。

そして点検が終わると、DAYTONA SPORTS ECM 品番別の基礎データーを元に、実車のカスタム具合に合わせ微調整を行います。
今回の車両では、社外キャタライザー、社外マフラー、むき出し型エアフィルターが装着されていましたので、
DAYTONAで施工した過去データーを見ながら、ひとまずたたき上げdataの作成です。
それと同時に、安全確保の為 DATAの暴走禁止プログラム処理を行い、100万が1の事故をも起きないように徹底しています。

出来あがったDATAを実車にインストールした後は、今度は確認作業と擦り合わせです。
実際に僕が指示するそのDATA通りに実車が動いているか確かをめるためにデーターロガーをSETして走らせます。
勿論、気持ちよく伸び伸び走ると言うことは我々が求める最大の要素ではあるのですが、それ以前に常に安全な状態であると言うことが最も大切です。 その確認の為のロギング処理でもあります。
フィーリングの確認や高負荷、高回転までエンジンを廻しロギングした情報をMAPアナライザーでグラフと数値で確認。 
装着されているパーツとECM DATA そして安全を上手く擦り合わせを行います。
点火時期や空燃比、可変バルブタイミング等 全ての安全とパフォーマンスを確かめたうえで問題無いと判断出来た時に、初めてオーナーさんに車両の引き渡しをします。

ここまでがSPORTS ECMの流れです。


帰り道
ポテンシャルをすぐにでも確かめたいオーナーさんの心とは裏腹に、天候はあいにくの雨。
少しガッカリした様子でしたが、高速に乗り少し走ると天候は回復しだし、思いっきりDAYTONA SPORTS ECMを楽しんで家に帰りついたと即日連絡がありました。

『何これ すげぇ!』

アクセル全開で走った時 車の中でニヤけながら思わず発した一言だと メールの最後には そう書いてくれました。

■DAYTONA SPORTS ECM for VQ35DE

STEP0のススメ


僕のBLOGや、「DAYTONAに行ってきたよ」と書いてくださるオーナーさんのBLOGや生の声
その噂や、時には通りがかりだったり
ここ最近のDAYTONAに来て下さる新規のオーナーさんのあまりの多さに、僕達は嬉しい悲鳴を上げています。

Z32、Z33、Z34
来てくださる動悸は様々ですが
「中古で車を買ったんだけど、自分の車の調子が解らないから不安だ」

「故障したので車屋さんに見せたら凄い金額の見積りが来た」

「専門的な知識を持つお店にアフターパーツを装着してもらいたい」

等など・・・

例えばつい最近の事例を上げて書きますと、あるオーナーさんがエアコンの故障を機にDAYTONAに来てくれました。
当初、地元の修理工場で点検、見積もりをしてもらいましたが、オーナーさんの予想を超える見積金額と、
工場さんの説明に少し不安を覚えたので、「どうせ駄目なら専門店で」と思い DAYTONAまで来てくれました。

毎日のように電話やメールなんかで、全くの新規ユーザーさんから「○▲の調子が悪いんですけど、原因は何ですかね?」と質問されますが、電話で原因がわかること、問題が解決することはまずありませんので「○▲でしょうね」とお答えすることはできません。
困っているユーザーさんのお役に立ちたい気持ちはやまやまですし悪気は無いのですが、こればかりはどうしようもありません。
残念ながら車を見ずに故障原因を即答できませんし、何よりも原因を決定づけるには確実な診断が必要だし、逆を言うなら交換作業は簡単 しかし原因を見つける為の診断は難しいと言う話です。

エアコン不調のオーナーさんは、日時を合わせ診断の為にDAYTONAに来ていただき、まずはDAYTONA Refreshplan STEP0の総合診断を受けて頂きました。
そうすることで点検の結果不調の原因が解りましたので我々なりの適正な見積りをお出ししました。
するとどうでしょう、
適正な部品を使い適正な工賃で適切かつ確実な修理を行いますと、最初に修理見積もりをした業者さんの半値で修理が出来る事になりましたのでオーナーさんも大喜びです。

修理費用がある程度かかるのは仕方ないと半ば諦めていたオーナーさんでしたが、こうなると春がきたかのごとく気分は大盛り上がり。
修理資金はあり余っている訳ではないのでしょうが、どことなく気分的に余った費用で僕が提案する各種オイル交換も実施してくれて、エアコンは直るし、調子は良くなるし、そしてDAYTONAが一通り点検もしましたので、もっともっと自信を持って愛車に乗ることが出来る。 
そんな嬉しい感想を頂けました。



同じく熊本は天草よりお越しくださったZ32オーナーさん
動機はやはり「Z32に初めて乗るんだけど、良い状態なのかどうなのかを診断してほしい」
と言うことですので、早速STEP0 総合診断を実施
約30分程度の実車診断の後はオーナーさんとのコミュニケーションの時間です。
今回の車両の場合 少しアリエナイタイプのリアマフラーと、そろそろ土に帰りそうな穴あきだらけのフロントマフラーが付いていましたので、
交換をおススメしたところ、即交換のオーダーを頂きまして、前から後ろまでオールステンレス製マフラー 藤壷レガリスRとスポーツキャタライザーへ交換です。
「アイドリング時の調子も良いし、走りも吹け上がりも全然スムーズだし 本当に行って良かった」
そう言っていただけました。

STEP0は初めて見るオーナーさんの愛車を点検することが目的なだけではなく、同じようにはじめてお会いするオーナーさんの疑問や考えや悩み、そして夢や憧れなんかもおうかがいしたいなと「やまもと」は思っています。
同時にはじめてお会いするオーナーさんのほうからしてみても、デイトナを、やまもとを、僕たちの取り組みを、実際に見て聞いて判断していただきながら僕たちを評価していただきたいと考えます。
新規のオーナーさんはドンドンSETP0を活用して、愛車のコンディションを知り そしてDAYTONAや「やまもと」を気に入ってくれたら、僕は嬉しいです!


 





1/300のDNA


2010福岡カスタムカーショーにてデイトナブースを飾ってくれた1台 
木○さんのnismo大好きZ33号が久しぶりの入庫です。

nismoとARCが大好きな木○さん 両社のカタログに掲載されているZ33パーツは全て装着されているんじゃないかなっ?
と言うほどブランドパーツのオンパレードです(笑)

Z33の頂点と言えば これは間違いなくnismo380RSでしょう。
その380RSのDNAの一部を木○さんのZ33に吹き込んでみました。 そう、nismo380RS専用ステアリングです。
black/redのコンビステアリングは、タイプFともver nismoとも異なる、300台の380RSの為だけにに造られた特別なステアリングです。

人の気持ちと言うのは不思議な物で、例えば同じ色パターンでステアリングを巻き直しするのは容易なことです。
納期も早いし、価格も安い。 だけどオーナーさんが欲しかったのは380RSのステアリング。
そう言う「やまもと」も装着したステアリングを「グッ」と握ると、なんだか感動と興奮が入り混じり 魂が震えるようにさえ感じてしまいます。
勿論、それが「380RSの一部だから」と頭で理解しているからこその感情なのかもしれないのですが、本物だけが持つ独特の強いオーラはステアリングを握る者の手のひらから鼓動のよう伝わっていると言う事実を 僕の心は感じていました。

■nismo 380RS steering

夏の終わりに・・・




真夏の灼熱九州を乗り越えたS口先生のRoadsterがルーティンcustomで入庫してくれました。
大容量エンジンオイルクーラーの取り付けや、デフィBFメーターの取り付け
そしてOMEGA699ATFへの交換です。

エンジンオイルクーラーはフロントバンパーのど真ん中に位置する大容量形状。
確実に油温を落としてはくれそうなのですが、オーバークール防止のサーモスタットが内蔵されていないタイプでしたので、
今から寒くなる季節に向かい少し不安を感じましたので、別注にてサーモスタットを手配しました。
これで「良い所取り」が出来そうです。

組み合わせるメーターはとても人気があるデフィ ブラックフェイスメーターです。 
電源OFF時には真っ黒なディスプレイ。電源を入れると色鮮やかなLED照明が点灯し立ち上がってきます。
見ているだけでも何とも気分が盛り上がりますね!
今回は水温、油温、油圧の3メーターを、純正の3連メーターパネルにビルトイン。
後から付けました!という雰囲気は無く、純正チックで本当にカッコよく装着できました。

先生もメーター立ち上がりの初期演出をとても気に入ってくださり大絶賛!!
沢山の楽しい話をしていると、先生がボソッと

「僕はね~ 山本さんが居なかったらココまで車の改造はしなかっただろうな~

山本さんが居るから、夢中になっても良いんだって 本当に そう思うんだよ。」

って 嬉しい言葉を頂きました。

この言葉が持つ「優しさ」や「嬉しさ」 そして「重み」
飾りの無い ストレートな言葉を頂いた分 実は自分なりに考えさせられることも多くあります。 
僕に出来ることは? 僕がやることは?
今、僕が思いつく最大の感謝の感謝の気持ち
それは、当たり前のことですが 精一杯 今までも、そして これからも 良い仕事をやらせてもらうこと。
この行動が僕の気持ちです!

曇り 後々 晴天・・・その1



Z34 verST 6ATにお乗りのオーナーさん。
最初にDAYTONAに来てくれたきっかけはDAYTONA sports ECMへの書き換え依頼でした。
車の仕様はキノコタイプのエアクリーナー、sportsキャタライザー、nismoマフラーの組み合わせ。 もう少しパンチが欲しいとのご依頼でしたので、早速 書き換えを開始。
NGKイリジウムプラグやDAYTONA sports filterも同時交換で、通常通り難なく車のお引き渡しをしました。

数日後 ご機嫌伺いと感触伺いの様子を聞こうと電話したら

「う~ん エンジンチェックランプが点灯したんだよね」

えっ? どうして?? 
もう少し詳しくお話しを聞いてみると

「デイトナに行く前からチェックランプが点灯していたんで、点灯したらディーラーで消してもらっているんですよね。
 だけど乗る分には支障がないからいいですよ」

とのこと。。。
さすがに、どうしてチェックランプが点灯するのか気になりますし、支障がないと言っても何らかの支障があるから点灯したのでしょうから、オーナーさんにお時間頂き再度点検してみることにしてみました。

再入庫していただきメーターパネルを見ると、確かにエンジンチェックランプが点灯
OBD2診断を開始して、記憶しているエラー項目は「触媒システム」
今だけランプを消すにはボタン1つで消えますが、根本的解決をしないと再発は確実に起こりますので整備書と睨めっこしながら、スキャンツールを駆使しながら原因を考える・・・
まてよ、この車はスポーツキャタライザー装着車だ! 原因はそこか?

キャタライザーメーカーに電話して対処法を聞こうとしますが、なにぶんチンプンカンプン
早々に諦め自力で解決方法を模索します。
データーロガー(ECMロギングシステム)を車載して、走り廻っていると、通常走行では感知しませんが、ある一定の条件でエラーが出ると判明。
早い話が高効率触媒ですから、排気が抜け過ぎてしまって触媒が酸欠になってしまい異常が出たと車が思った訳です。
その後も色々と調べて見ましたが、VQ37VHRの場合 sportsキャタに変更するなら、物を選ばないと今回のようにチェックランプの点灯 つまり異常は起こりえるようです。
酷い時は車庫入れくらいの僅かな動きでもエラーを感知するようですし、何よりもメーカーもそれなりの情報は上がってきている訳ですので、購入前に事前に説明があるとか その対処方法とかを教えてくれたら安心して購入できると思います。

話は戻りますが、そこまで来たら異常が出る付近のMAPを細かくロギングして解析 
エラーが出ないようにMAP調整してあげて完成です。

いやいや お待たせしました!