The Ichigoichi-hey!!!
デイトナ「やまもと」の一期一へぇ!!!
Evolution or Revolution
島根県からZ33オーナーさんが、車検とモディファイを行う為デイトナに来てくれました。
愛車は19年後期型のVQ35HRを搭載したZ33のAT車両です。
オーナーさん 島根県でスキーショップを営んでいると言うこともあり、スキー場へ登っていく峠道が通勤路という、なんともスポーツカーが大喜びそうなステージを走っていくのが日課であると言うことでした。
フェアレディZを購入後 もっと楽しく通勤路を走れるようにと、色々とご自身で調べて行きついた『車高調整式ダンパー』をSETしたところ、それはもう 想像を絶する乗り心地の悪さ 操作性の悪さに唖然としたと言う事を話してくれました。
理想は『メルセデスベンツ190E エボリューション』
オーナーが今まで乗った車の中でも忘れられない存在だったようです。
僕は190Eエボリューションに乗った事はないのですが、車名を聞いただけでもその魂の想像はつきます。
例えばAMGがそうであるように、車の中に真があるとでもいいましょうか?
僕が造りたい『フェアレディZ』という理想像も“そこ”にあります。
実際僕も現状で運転しましたが、とにかく跳ねる。 ピョンピョン跳ねまくりますので姿勢が落ち着きません。
あわせてピロマウントもコトコトと音が出ています。
本当だったら、今付いているダンパーを再利用して上手く使えたらいいのですが、それにはメインスプリング交換やダンパーのO/H、アッパーマウントの交換が必要になり、つまりは全てやりなおす必要があると判断しましたので、再利用は考えずに新規でダンパーKITを導入する事になりました。
今回はさらに進化します。
■DAYTONA SPORTS ECM for VQ35HR
■DAYTONA CARBONLSD 2WAY
■YAHAHAパフォーマンスダンパー
■SPOONリジットカラー
外観は、全くノーマルのZ33後期型ですが、中身はまさにEvolutionモデルです。
お引き取りから2日間 宮崎県~延岡市~熊本県阿蘇郡 高速道を使い走るかと思いきや、今度は市街地に、ワインディングに
生まれ変わった愛車に乗って、九州満喫ドライブに出かけてくれました。
島根県に帰る途中 もう一度デイトナにお寄りいただいて点検を実施しました。
表情明るく 僕に言ってくれました
『素晴らしいよ この感覚はね、ダンパーだけでは駄目 LSDだけでも駄目 ECMだけでも駄目
絶妙なバランスで成り立っているんだね。 自分の車じゃないみたいで感動したよ。
良い仕事をしてくれてありがとう。』
“本当”の意味を知る
『DAYTONA SPORTS ECMに書き換えをお願いします』
お預かりする予定日に、なんとも絶不調のZ33で来店してくれたオーナーさん…。
エンジンは“ボッ ボボッ ボボボボッ♪”と、アイドリングは不安定な状態。 それに加えメーターパネルにはエンジンチェックランプが点灯。
当然ですが、この状態でECMの書き換えなど出来るはずもありません。。。 予期せぬ事態でしたが、まずは修理からスタートです。
エンジンが不安定な原因を探るべくOBD2から自己診断を開始します。
エラーコードは『P0350-点火信号』 つまりは何らかの原因でプラグから火が飛んでいないと言う事です。
ここまでは直ぐに解ります。
次に『何番シリンダーの火が飛んでいないのか?』を探ります。
これは「パワーバランス」と言いまして、診断機を通して各気筒毎の爆発を止める事が出来ます。
1番から6番まで 各気筒の爆発を止め、エンジン回転に変動がある⇒正常 エンジン回転に変動が起きない⇒異常
このように見つけていきます。
今回の場合は3番シリンダーに異常があると判明 イグニッションコイルをTEST品に交換したところ正常にエンジンが吹け上がる
上がり過ぎ…
今度はアイドリングが物凄く高い。 そうですね水温80度でも1200rpm位を指しています(通常650rpm)
スロットルチャンバーを洗浄して、再度OBD2より急速TAS学習を行い、アイドリングを安定させようと試みます。
残念ながら何らかの原因でエンジン回転数が高すぎてTAS学習で捕まえる範囲を超えています。
さらに自己診断情報を読み出してみると『電子スロットル』のエラーを検出です。
ハード側(スロットルチャンバー)と、ソフト側(ECM内部スロットル学習メモリー)に大きな相違があるようで、フィードバックエラーが発生していました。
だけど、何の問題もありません。
DAYTONAでは瞬時にECM内部メモリーをクリアさせる事が出来ますので、すぐ実施したところ瞬時にエンジン回転は低下。
急速TAS学習も行い、無事650rpmを保つことに成功しました。
全てが正常な状態で働いていることを確認し、DAYTONA SPORTS ECMにインストールを行いました。
オーナーさんには、修理をしただけでも調子がいいと感じるかもしれません。
DAYTONA SPORTS ECMに変更したら、もっと調子が良いと言うかもしれません。
だけど、それは調子が良いとか そう言う話では無く、日産Z33フェアレディZが持つ本来の姿なのでは?
そう僕は思います。
今度はゆっくりと遊びにでも来てくださいね。
ありがとうございました
■DAYTONA SPORTS ECM for 350Z(VQ35DE)
chikaraをとり戻せ!
Z33オーナーのN富さんとの初めての出会いは2010年9月28日 火曜日でした。
『中古車で購入したばかりで、何かと不安もあるから点検してください』
ってデイトナを訪ねてくれて、オイル交換したのが初めてのご依頼でした。
その後もズッとデイトナに来てくれるようになり、そうですね~月に1度は顔を見せてくれるようになりました。
そうですねぇ N富さんってとてもハイテンションの無邪気で、例えば僕が何かPartsの説明をして想像が膨らみだし気分が良くなりだすと暴走が始まります
いきなり突拍子もない事を言い出しながら『ひゃっほ~~~~~!!』って本気で飛び上がるんですから、N富さんに対する免疫が無い最初の方は僕はドン引きしたものです(笑)
その無邪気なN富さんが今年に入ってから元気が無いんです。
原因は“エンジン不調”
どうもエンジンがオイルを消費しているようで、1000km走行で約1Lものオイルを消費しだしているので、マフラーから出る白煙を含む異常な状態は誰の目にも明らかでした。
同時にこの時初めて気が付いたのですが、ミッション内部のベアリングからの異音も鳴り始めており、どうにもこうにも頭が痛い状況でしたが『これを機に機関をRefreshして長く乗ろう』との想いもあり、修理+tuningmodifyを開始しました。
エンジン単体は高精度で定評があるリンクスジャパン製を使用し、ミッション本体は日産純正の新品を使用しました。
それに組み合わせるようにEXマニホールドは、東名パワードのエクスプリーム ver2を使用
ECUプログラムはDAYTONA SPORTS ECMで制御する事にしました。
そしてクラッチも滑り気味でしたのでORC製CARBONツインクラッチに変更しました。
N富さんは『車高調ダンパーと、LSDと…』と果てしないプランを考えていたようですが、説得のため?一緒にご来店くださった奥様からは「危険がともなうことや安全に乗れない状態を修理するためなら出費はいとわないけれど、まずは修理!+αは今考えることではありません」キリッ!
さすがこのN富さんを飼いならしているだけあって、お若いにも関わらず実に冷静でしっかりした素晴らしい奥様です!
妄想を続けるN富さんに付き合っていてはキリが無いので一旦受け付け終了(笑)
そして先週末 納車いたしました。
見てくださいよ N富さんの笑顔 最高でしょ!
まるで慈しむかのようにそっと触れた手からも、愛おしく思うその気持ちが伝わってきます。
これから3000kmほどナラシをしてもらって、各オイル交換と点検後にECMリセッティングを行います。
その時が、完全復活 Zが“力”を取り戻す時です。
今ではもうすっかり免疫も付き(笑)僕たちは皆、N富さんの元気な表情が大好きです。
笑顔には福もあります。力もあります。豊かさがあります。
これからは元気になれる時間だけを楽しんでほしいな。
勿論、僕達が全力でバックアップしますからね。
・リンクスジャパン VQ35DEリビルトエンジン
・日産純正 トランスミッションASSY
・東名 エクスプリーム EXマニホールド
・ORC PRO CARBON ツインクラッチ
・DAYTONA SPORTS ECM
拘りあるオーナーさんへ
SPOONリジットカラー Z33 Rear
Frontにリジカラをつけて好感触を得たオーナーさんは、合わせてRearも装着するという流れが最近見えてきました。
その人気を表すように今週は2日に1回はZ33Rearのリジカラを装着しています。
Z34に比べ、純正のメンバーブレースが装着されていないZ33は比較的作業は楽に進みますが、それでも4箇所のメンバーカラーを装着するのに延べ26か所のネジを取り外す必要があります。
ネジを外す時はドンドン緩めていきますが、逆にネジを付ける時 色々な事を考えながらネジを締めることが多いです。
例えば、マフラーのネジを締める時には、高温になる個所だから耐熱ガジリ防止のスレッドコンパウンドを吹き付けて締め込んでいますし、足回りのボルトなんかは路面に近い事もあってサビが多く出ているボルトもありますので、そう言う場合は一旦ペーパーでサビを落として潤滑油を薄く塗って締め直すこともあったり。
言われないと気がつかなかったり、言ったとしても気が付かない地味な仕事を“拘り”もってやりぬいています。
リジカラ装着の“拘り”は、正確なトルク管理にあります。
僕はSNAP-ON社製TECH2FRと言う電子式トルクレンチを用いて1本1本確実に締め込んでいきます。
これは『サブフレームとボディとの締結部に、ボルトを締めた際に徐々に潰れ、かつ面に密着しやすいカラーを噛ませてはどうか。』SPOONのリジットカラーHPにある開発コンセプトの一文です。
エアーインパクトで締め込んだほうが作業は速いかもしれない。
ラチェットレンチで力いっぱい締めても、もしかしたら同じなのかもしれない。
そうと思いながらも、1本1本トルクレンチで締め込んでいくのは、オーナーさんがリジカラに抱く期待があるのと同じように、僕もリジカラに一定の期待を持っていますので、僕は僕に出来る精一杯の“事=拘り”をやらせてもらっているのです。
From ~ BACK TO ZERO
Z-challengeに「トムとジェリー」カラーのZ33で出走している『ワーナープロジェクト KYOSHO Z』のメンテナンスガレージ、横浜BACK TO ZEROの桜井氏より「かつてないまったく新しい発想から生まれたボディ補強Partsを造ったよ!」って連絡があったので詳しく話を聞いてみると、“これは良いんじゃないかな”って直感的に思う部分がありましたので、早速取り寄せたところオーバルシャフトで出来た補強バーと、L字型のプレートがDAYTONAに届きました。
同梱されていた製品設計~解説まで記載された添付書類を見て見ると、まずはオーバルシャフト型の補強バーは『フロアサポートバー』という名称です。
取り付け位置は、丁度ジャッキアップポイントの裏側辺りですが、純正のサービスホールやサブフレームと共締めして、大きく口が開いたドア開口部に1本の補強バーをバーを入れ“ボディ剛性” と言うよりは“ねじれ剛性”に効果を感じそうな設計になっています。
もう1方のプレートは『フロントサポートプレート』と言う名称です。
取り付け部は、フロントのストラットハウス~モノコックにこの商品を取り付けする訳ですが「これは面白いアイデアだな」って思ったのは、実は純正でも小さいながらもストラットハウス~モノコックに補強ステーが付いているのです。
貧弱な純正ステーから、大型で肉厚もある『フロントサポートプレート』に交換するだけで、常に大きな力が働く部分なだけにとても効果を望めそうな商品と言うことはスグに分かりました。
この2つの商品 どちらも今週末からメンテナンス入りするゴジラのZ33に装着して、ストリート~サーキットまで様々角度から変化の様子を確認できたらなと思っています。
5月1日は岡山国際サーキットでマイスターカップ Zワンメイクを出走しますので、福岡~岡山の500kmのロングラン+サーキット走行まで。
体感できる補強パーツは勿論ありがたい存在ではありますが、幅広のハイグリップ扁平タイヤを履き、サーキット向きへリセッティングされた車高調ダンパーを装着した車両への走る距離からくるストレスを上手くカバーできる事も、また補強パーツの醍醐味であると僕は思いますので、その効果のほどを彼にレポートしてもらいたいと思います。
■BACK TO ZERO /フロントサポートプレート ¥14,700
■BACK TO ZERO / フロアサポートバー ¥29,400
黒×紫+金
昨日ご紹介した
『DAYTONA CARBON×LEATHER STEERING WHEEL 350Z』
HZ33 Roadsterオーナー「reonさん」からオーダー頂いたステアリングでした。
ステアリング以外にも同時期にオーダー頂いたパーツがあります。
・SAMCO SPORT クーラントホースKIT
・CARBON インテークパイプKIT
・日産純正CARBONフロントエプロン
・Mine's レーシングシフトインジケーター
SAMCOホースはステアリングのステッチカラーと同じ紫色
色味としてはパキンとした真紫ではなく、しっとりと落ち着いた品のある紫。
紫色って一歩間違えると悪趣味になりそうなカラーですけど、SAMCOが染色したこの紫色は上品で優しい紫だったというのがとても印象的でした。
他は黒色CARBONパーツのオンパレード。
外観、室内、エンジンルーム お気に入りのZに、大好きな「紫色」を所々使って、これまたお気に入りの「黒色」CARBONでパチッと〆ていく!
「最近、紫色と黒色のパンツがお気に入り」
reonさんが言うには、どうもお気に入りは偶然なのかそうでないのか?パンツが先かパーツが先か?はわかりませんが大事なモノを取り囲むものはお揃いの“黒×紫”と言うことでした(笑)
更に“黒×紫”を際立たせるアイテムとして“金”の配色も検討中とのこと。
納車の際には『OHLINS Catalog 2010』と書いてある黄金色に輝くカタログを大切そうに胸に抱きかかえながら帰っていきました。
DAYTONA CARBON×LEATHER STEERING WHEEL 350Z
『CARBONコンビネーションステアリングって、Z33は加工出来ないのでしょうか?』
このご質問をいただいた時に「勿論Z33もお請けしていますよ」って返答したのと同時に、
「あ~ そう言えば 今までZ33はCARBON加工していなったな」って、言われて初めて気がつきました。
Z33のステアリング加工依頼が多かったのは、オレンジレザー/ブラックグリップの組み合わせや、380RSもそうであるようにレッド/ブラックグリップの組み合わせなど、思い起こせばレザーを使ったコンビネーションパターンが大半でした。
そんなこんなで我ながら意外や意外。
実は今回初めてZ33の加工を行った訳ですが、DAYTONAお得意のステアリング上部コブ部カーボン/レザーを水平に斬り、下部Dシェイプは控えめながらもバランスを崩さない程度に形状変更を行いました。
グリップ個所にはより握りやすいガングリップ形状を取り入れることも可能でしたが、オーナーさんの要望でノーマル形状のパンチングレザーでグリップは張りなおししました。
そして、ステッチはV型 一般的にはジャパニーズステッチと呼ばれている編み方。
そのステッチをどアップで見ると よ~く見ると・・・『紫』 オーナーさんのこだわりワンポイントです。
周りから見たらよ~く見ないと紫になっている事にさえ気がつかない所
だけどオーナーさんにとってみたらよーく見なくても今日も明日も明後日もそこは大好きな紫。
それはもちろんオシャレの意味もあるんだけど、毎日目にし毎日手をそえるステアリングだからこそ細部に渡り徹底的にこだわりぬいた100パーセントのお気に入り。
愛車とオーナーさんだけに伝わる絆のようなものさえ感じさせてくれる、特別な意味を持つモノです。
■DAYTONA CARBON×LEATHER STEERING WHEEL 350Z
※純正ステアリング下取り価格です。
※レザー部、カーボン部 各色選べます。カーボンカラー追加しました。(ブラック、シルバー、レッド、ブルー 計4色です)
※完全受注生産の為オーダー後 納期2カ月ほどかかります。
詳しくはお問い合わせください⇒担当:やまもと
リジットカラー・・・Z33リア用
SPOONリジットカラー Z33リアがラインナップに加わりました。
Z34同様 リアメンバーボルト4か所にアルミカラーを挿入し、連結剛性の確保や密着面積の増加、そしてメンバー位置の適正化を狙っていきます。
今回のトップバッターには、最近TVに出演しすぎて、もはや「タレント」なのか?「パン職人」なのか?
何ともその線引きが微妙になってきた(笑)イケパン ノーミさんがエントリー
フロント用リジットカラーを装着した時には大絶賛していただけに、同様にリアのリジカラにも期待が高まります。
ノーミさん ご職業柄 繊細な神経でモノを見極めることを試される そんな職人さんです。
ちなみにこの日は試作品のフランスパンを持ってきてくれました。
何でもとても良いパン粉を使用してフランスパンを造ったそうなのですが
『やっぱり 良い材料なので美味しく出来たんですか?』
そう尋ねると
「いや・・・ 捏ねるのが大変になった位で味には差が出なかった・・・」
いやいや ノーミさん その拘り方が職人にとっては最高なんです!
その確かな感性を持ち合わせたノーミさんから出た言葉は
“やはりリジカラ、イイ感じです♪
挙動が安定して振動も柔らかく感じられて、フロント同様 一言で言うと 乗り心地が良くなりました。”
そうでしょ そうでしょ
リジットカラー Z33リア用の素晴らしいポイントは、本当でしたら筒状のカラー(メンバー下側)は装着せずに分割式のカラー(メンバー上側)だけでも十分にセンターは出るし、メンバー~モノコック間の密着面積も増加しますので効果は期待できるとSPOONは検証しました。
だけど、やっぱりフェアレディZはスポーツカーだし、濃い目?のオーナーさんも多いだろうと、欲を出して追加で筒状のカラーを開発したと言うエピソードをSPOON営業開発室 山田氏がアツく語ってくれたのを、このBLOGを書いているうちに思い出しました。
楽しみは消費しない
今年2月にARQRAY シェーフェルンドを装着してくれたオーナーさんから『コンピューターとBIGスロットルをお願いしますね』って連絡が来ました。
最近、本当にDAYTONA SPORTS ECMやBIGスロットル、それに付随したプランをまとめたパックBのご依頼を大変多く頂いております。
ありがとうございます。
オーナーさん『このZを購入した時 “あ~ やっぱりミッション車を買うべきだった”って 少し残念な思いをしたんですよ』
そう僕に話してくれました。
『ダイレクトさが感じられない』『高回転の伸びが無い』『車が重く感じる』
本当にオーナーさんからよく聞くノーマルZの感想で、スポーツ感は思ったようには無いな~と言うところでしょうか。
『勿体ない』
僕はそう思うんです。 3.5Lもの大排気量NAマシンを走らせながら「何か違うんだよな~」って コレは何かと勿体無い。
フルノーマルの状態しか知らないからそう思う訳なのですが、例えば今日のBLOGの題材でもあるエンジン コントロール・モジュールを例に挙げますと、DAYTONA SPORTS ECMでは燃料、点火、VTC、DBW(電子スロットル)等 各項目をSPORTS最適化しています。
インストール後 試乗に出かけたらオーナーさん「うわ~ 無茶無茶速くなった」 必ずそう喜んでくれます。
だけど少し意地悪な言い方ですけど、以前TEST段階で計測した実数値で見ると、実はエンジンパワーなんて6.8馬力程度 最大トルクも僅かに上昇したくらいで驚くほどの上昇ではないです。
だけど確かに体感できる。 これはどうしてなのか?
これは演出を上手に出来ている。僕はそう皆さんに説明しています。
出力の出方であるとか、エンジンの吹け上がり方であるとか、頻繁に使用する回転域を見つけ出すとか。
そういう感覚的なポイントを僕は大切に大切に考えています。
もう1つ付け加えるなら、他のパーツとは異なりECMというものは消耗しない。
つまりはいち早くその存在を知ったほうが、長く楽しむことが出来る。 そういう利点もありますよね!
『さて ライトチューンも終わったことですし、僕は次 何をしたらいいでしょうか?』
いやいや まずはDAYTONA SPORTS ECMを楽しんでください。
男の決断
先日書いたBLOGで『Z34を購入する時 ダークメタルグレーのZ34が本当は欲しかった』と書いたところ、僕が大好きなボディカラーのZ34がDAYTONA SPORTS ECMとamuse R1チタンの装着にやってきました。
事前の打ち合わせではボディカラーまでをお伺いすることはなかったのでまったくの偶然なんですが、まるで何度もご来店くださっているかのように“するり”とPITに滑り込んできた姿を見たときはオーナーさんともZとも初対面という気がしないなという出会いでした。
新車のZ34を購入して1年
『そろそろ ステップアップを楽しみたいな まずは「音」を手に入れよう』
当初の問い合わせはamuseマフラーについての事でしたが、ご自身の予算についても話してくれましたので、僕なりにプランを3つほど提案させてもらって、その中からオーナーさんの好みに合うプランを決めてもらいました。
僕は幾度となく、amuseチタンマフラーを取り付けしてきましたので、自分で音量や音質を分かっていますが、オーナーさんには初めての経験になるマフラー選びです。
極力アイドリング時には音量を抑えたいと言う事や、VQ37VHRエンジンの改善したい点等・・・
オーナーさん Z34に乗る前にはスカイラインGT-R BCNR33に10年間乗ってこられたそうです。
それも、吸排気tuningのみならずエンジン内部までtuningしたフルチューンGT-Rです。
勿論 2.6リッターtwinturbo『RB26DETT』と3.7リッターNA『VQ37VHR』を単純に比較等出来る訳ではありませんが、
だけど、Zにプラスしてやるととてもよい車になってくれるであろうポイントをずっと探しておられました。
いくつか要望や不満点を聞いていく中で、きっとオーナーさんに満足してもらえると思ったプランをおススメしました。
するとオーナーさん こう言ってくれました。
『Zを預けます。 好きにしてください』
しびれるほどうれしく、そして重みのある男の一言です。
『久しぶりに車の事 一生懸命に考えました。 今から生まれ変わったZに乗る事を楽しみにしています』
男らしい判断と、男らしい決断が決まった瞬間です。
決まったプランはDAYTONA SPORTS ECM + amuse R1チタンの組み合わせです。
拘りのテールエンドは、僕もお気に入りの肉厚のある09テール そしてグラデーションが綺麗なAカラー これに決定です。
『Zって、あんなにも軽々とエンジンが吹け上がれるんですね!
街中でも違いは十分に分かるし、マフラーの音に関しても申し分ないです』
こんなにも嬉しいメールが届いたのは、納車の翌日
仕事が終わって、ゆっくりと自分とZの時間を楽しむように街中を流した後の心からのメッセージがE-mailで届きました。
確かな手ごたえ
去年7月にDAYTONA SPORTS ECMを入れてくれた、長崎県のZ33オーナーさん。
その日以来、フェアレディZに乗る事がもっともっと楽しくなって順調にZライフを楽しんでいましたが、つい先日フロントバンパーに装着していたリップスポイラーが壊れてしまいましたので、これを機にエアロパーツの装着の相談を受けました。
まとまりも、品質も良いVer,nismoのエアロパーツを検討していましたが、
「どうせnismoバンパーを装着するならサイドリフレクターを装着した北米仕様のver,nismoにしようか?」
こんな相談も受けましたので、以前DAYTONAが造った北米風オリジナルver,nismoをご提案。
だけど、まったく同一形状では無く、純正バンパーでも前期、後期でリフレクターレンズやダクトを思わせるような切れ込みの位置、向きが異なるように、今回のver.nismoバンパーもリフレクターや向きを前回とは変更した、オリジナルデザインのDAYTONA×nismoバンパーを造ってみました。
合わせて、日産エンブレム部とナンバープレートベースフレーム部も綺麗にスムージングしてみました。
サイドスカートとリアバンパーは、そのままver.nismoを加工無しで使用しましたが、全体的に見て見ると90mm延長されたフロントノーズのツルンとした表情がが新鮮で、見慣れたver,nismoとはまた違って見えます。
superGTのAeroDynamicsトレンドを取り入れた本物のエアロパーツはマイナスリフトを発生させ、より一層の楽しめるドライブを実現しています。
この事実は長崎まで高速でお帰りになったオーナーさんが、自身の体から知ることが出来た確かな感触です。
1年と11ヶ月の旅
福岡県より約600km離れた兵庫県より、8時間かけてDAYTONAにやってきてくれたZ33オーナーさん。
新品VQ35DEエンジン搭載のZ33
ようやくナラシも終えたので、次なる一手にとDAYTONA SPORTS ECMのインストールです。
「PARTSの選択はDAYTONAブログ見ながら勉強していました。
だけどECMをやる時は、必ずDAYTONAに行こうって 決めていました。」
僕にそう言ってくれるとニコニコニコニコ
ほんの少しお話しているだけでも「凄くDAYTONAの事が大好き!」
もう、体中から大好きオーラを漂わせてくれました(笑) ありがとうございます。
オーナーさんの携わるお仕事柄、連続してのお休みを取ることはかなり困難であることは想像がつきましたし運よくお休みが取れたとていつ何時緊急の呼び出しがかかるともわからない・・・・・そんな中、これだけの時間と体力を使いご来店くださるのは並大抵の事ではないということはすぐにわかりました。
そうそう
オーナーさんがDAYTONAの事を知ったきっかけになったのは、今から約2年前 平成20年5月31日に三栄書房より発売された雑誌の広告と言うお話を聞きたいへん驚きました。
『日産 フェアレディ Z(Z33) マスター ブック』
当時DAYTONAは商品を販売するための雑誌広告ではなく、DAYTONAを皆さんに知ってもらうための雑誌広告としてイメージ広告を掲載しました。
福岡の地から我々の仕事や想いを発信していきたい。
また、その我々の想いを支えてくれた元・三栄書房の友人 彼の最後の作品として、1日中 博多の街を2台のフェアレディZ-ROADSTERに撮影機材を積んで走り回った事を思い出しました。
『福岡』を題材にしたフェアレディZの写真は、この大きな広告になった『福岡タワー』を背景にした写真のほかに、『福岡空港 国際ターミナル』を背景にした写真 DAYTONAホームページで楽しむ事ができる『博多座』を背景にした写真など・・・
我々が願った『福岡より想いよ届け』
このメッセージをきちんとキャッチしてくださって、2年越しでその想いをしっかりと我々へ届けてくださった兵庫のオーナーさん。
僕は今日と言う1日を決して忘れませんし、頂いたお気持ちは大切に大切にこの想いを胸に刻みます。
ありがとうございました。