梅雨が来る前に


Z34ロードスターがSTILLENスーパーチャージャー取り付けのために入庫しています。
ハイブーストプーリーを組み込んだ、パフォーマンスPKGにてのご依頼で高出力が期待できます。
とは言え、既に沖縄地方では梅雨入りが報告され、ここ九州でも6月中旬の予報が出されていますので、ロードセッティングを確認できるのも2週間以内といったところでしょうか。
そのような事情から、作業車両の順番を少し入れ替えて先に作業を取り掛かりました。 手際よく進めていかないと天候だけはどうにも調整できません。

■STILLEN スーパーチャージャー パフォーマンス パッケージ 
・V3スーパーチャージャー
・ハイブーストプーリー
・600ccメーンインジェクター
・高効率燃料ポンプ
・水冷式インタークーラー
・19段エンジンオイルクーラー
・UpRev Osiris ECMセッティング
・ATFクーラー

NISSAN NEXT: From A to Z


本日、日産自動車より意味深な動画が公開されました。
NISSAN NEXT:From A to Z
大トリで登場するフェアレディZは240Zを思い起こすようなエンブレムデザインとボディラインを持つようでした。


数ヶ月前には新しい"Z"ロゴが商標登録されていましたので、何かしらの動きはあるのでは?と見ていましたし、この1ヶ月ほどで様々な情報が飛び交っていましたから、残すところは発表のみ。


事前に掴んでいた情報ではZ34のシャーシをそのまま使いVR30DDTTエンジンを搭載するという事。
実際にニュルブリンクでもスパイショットが撮影されていましたので、大筋その通りかつフロント周りのモディファイを行う程度と考えていましたが、本日公開されたビデオを見る限りでは、
上半分Aピラー〜CピラーまではZ34っぽいですが、フロント、リアセクションそしてリアフェンダーはまるで別物のように見えます。
どちらにしても発売が楽しみな明るいニュースでした。

それではビデオをどうぞ!
NISSAN NEXT: From A to Z

VG30DE タイミングベルト交換


先日、神奈川県からプライオリティサービスを使い輸送されてきたZ32はオーバーヒートの点検、修理です


耐圧テストを行い、すぐに不良箇所は判明。 
ラジエーターからエンジンへ向かうラバーホースの1本に亀裂が生じていました。 不思議なことにZ32はこのトラブルが多いです。
ホースだけでも交換はできますが、ウォーターポンプも交換した形跡がありませんでしたので、この機会にタイミングベルトを含めてフロントカバー内のメンテナンスを行います。

■DAYTONAリフレッシュメニュー STEP.1
・タイミングベルト
・ウォーターポンプ
・バイパスホース
・各種ベアリング、アイドラー
・オートテンショナー
・サーモスタット
・LLC
各種交換及びエンジン調整

Z33 GTS8555 エンジン始動


本日、GTS8555を搭載したZ33のエンジンが始動しました。
ECUのベースデーターをインストールさせ、ファクトリー2からDAYTONAまでの30分ほどを僕が試走しましたが、一言でいうとじゃじゃ馬のような扱いやすさと楽しさ。
空燃比の確認を行っていませんので全開走行はできませんでしたが、それでもポテンシャルの高さを感じるには十分なテストドライブでした。
今週は他の案件も重なって動きが取れにくいので、再チェック後の来週にはシャーシダイナモでパワーチェックを行いたいと考えています。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

ルックスと軽さと性能に直結。


Z33ブレンボやZ34アケボノ製スポーツキャリパーのアップグレードとして、Z1モータースポーツ製2pcsブレーキローターのご用命を多く頂いています。
フェイスは3種類 スリット/ドリルド(一番人気)、スリットそしてスピンドルです。
T6061アルミニウム製センターハットを搭載した2pcsブレーキローターは、放熱性の高さや軽重量設計でスポーツブレーキローターとしては申し分ないスペックを持ち、あえてフローティングではなくリジット方式ですので、車輪回転時の振動から発する金属音が生じないことはストリートユースとしてもストレスの無い性能です。
単にメンテナンス用として交換される方もいますが、昔からバネした荷重の低減はハンドリングの性能向上を含んでいますので、チューニングアイテムとして体感できる機能パーツです。

■Z1モータースポーツ スポーツブレーキローター 2Pcs仕様
材質 : スチール / アルミT6(センターハット) 
色: アノダイズド ブラック
仕様 : 純正交換型2ピース スポーツブレーキローター

HKS GT8555取り付け進行中


HKS GT8555スーパーチャージャーをZ33 VQ35DEへ取り付けを行っています。
ハイブーストへ対応した駆動系の強化も同時に行っていますので、ロス無くパワーを路面へ伝達することができそうです。
組み上がりにはそう時間を要しませんが、セッティングはシャーシダイナモを用いた現車合わせを行いますので、完全完成は月末ころを予定しています。
トルクフルな特性を持つスーパーチャージャーはフェアレディZチューンにとても相応しいアイテムです。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

プライオリティサービス。


今日は静岡県と神奈川県からのプライオリティ入庫がありましたので立ち会いを行いました。
世間では時短営業だ、営業自粛だと業務に支障を及ぼす緊急事態になっていますが、DAYTONAでは普段と全く変わらない状況で仕事を行うことができています。
理由の一つには今回の入庫がそうであるように、基本的に対面せずとも車両の行き来だけで仕事を終えることが出来ると言う点。 DAYTONAではとても早い段階でプライオリティサービスを導入していましたので、今が特別というわけではありませんが、それでもシステムの発案に今は感謝しています。
もちろん良い面ばかりではなく、中には「フェイスtoフェイスで打ち合わせを行いたい」との声も頂きますので柔軟に対応したいとは思いますが、何もこの時期にリスクを負ってまで対面する必要はないと僕は考えますから、基本的にはLINEか電話、メール等で打ち合わせを行っています。 ですので、どうしてもという方にとっては「顔も見れない人には頼みにくい・・・」と、少し物足りないかもしれません。
ですが、こういう時期だからこそリクエスト以上の満足度の高い仕上がりを提供したい、お届けしたいと僕もメカニックも考えていますので、どうかご安心ください。

■プライオリティサービス
株式会社ゼロ(旧 日産陸送)の新車輸送サービスのシステムを使い、オーナーさんは在宅のままDAYTONAへ車両のみを輸送するサービスです。
北海道から沖縄まで、全国へ対応する安全な輸送サービスです。

緊急事態宣言解除。


福岡県の緊急事態宣言は解除され、特定の業種を除き福岡の商業は再開される見通しとなります。
そのような明るいニュースや、コロナ疲れからか世界各国でのイベント再開などの情報に目が行き、反面いまもなお深刻な状況が伝わっていないような気がします。
これらは決して問題が解決されたということではないので、やはりこれからも油断すること無く十分に気をつけながらも経済を再開させてゆく必要もあるわけです。

ただ最も怖いのは、これから先 今までのような誰もが世界中を飛び回るような生活は簡単に戻ってこないだろうと予測がつくこと。
例えば対面の制限を逆手にオンラインミーティングのシステムZOOM等が注目を浴び、オンラインミーティングが非常に身近になって「会う必要がない」事が当たり前になってしまうこと。
新型商品の発表などはARを使い、世界中のどこにいても臨場感を感じて情報を得ることができることなど。 何が”今まで”で何を”未来”と捉えるのか、僕は非常に困惑しています。
今まではオンラインやAIですべてをコントロールできると思っていたのが、COVID-19の問題で人類は恐ろしいほどの抑制で自由と経済を奪われ、収束(してはいないと思っていますが)の兆しが見えてきた頃には、今度は更に人類は先を行っている現状に、正直僕は追いついていないのです。 それが約3,4ヶ月での出来事なわけですから、それが怖いです。

ともあれ、GW後に増加すると思われていた福岡の新規感染者数は蓋を開けると0の日もあるほど落ち着いて入る状況に、今はただ素直に喜ぶべきなのかもしれません。
今宵のモヒートを楽しみに、さあ出社のために身支度を始めます。



弱点を克服。サスペンションブッシュ


普段はミニサーキットなどを走り回っているクラブマンなオーナーさんですが、足回り異音のため入庫してくれました。


ステアリングを切り込んだ際の干渉音からラック付近のブッシュと推測し調査したところ、ロアアームブッシュの抜けを発見しました。
Z33ではロアアームは上下方向へ動くだけではなく、わずかではあるものの前後方向へも稼働する特性を持っているため比較的ブッシュの消耗は激しいです。


また純正部品ではロアアームASSY交換となることから、今回はWHITELINE社ロアアーム強化ブッシュキットを使用しました。
スチール中芯とポリウレタンブッシュが別体構造のため、純正ブッシュのように大きなたわみを生じることなくフリクションフリーで動かすことのできるスポーツブッシュです。


同時にステアリングマウントブッシュも交換。
それこそ純正部品ではラックピニオンASSY交換でないとブッシュを交換できませんが、SuperProステアリングブッシュでは見事なまでに純正部品の欠点を克服。
クイックなステアリングフィールを楽しんでください。

■WHITELINE / フロントロアアーム強化ブッシュ
 ロアアーム インナー×2
ロアアーム ショックアブソーバーロア x2

■Super Pro / ステアリングマウントブッシュ

両社共にオーストラリア企業で全世界へ発信するサスペンションブッシュサプライヤーです。
材質はゴム強度130% 対消耗性200%のポリウレタンです。

Z32全塗装


平成2年式のZ32が外装リフレッシュのため入庫しました。


原色ということもあり各部は色あせがすすみ、部分的には集色に近い箇所があったり、または部分的には補修痕が目立っていたりと全体的にチグハグです。


さらにはリアウイングの一部は腐食が進んでいる箇所もあり、リアゲートに関しては交換を予定しています。
近年、旧車ブームであったり、買い替えではなく今の車を大切に乗ろうとの思いを持つユーザーさんが多いのですが、反面に塗装職人は高齢化がすすみ手間のかかる全塗装は引受をしないという工場もあるほどです。
また全塗装となると、各部部品の着脱を行うのは当然ですが、Z32くらい古くなると下地処理に大幅な時間を要します。 
よくあるお問合わせで金額の質問をいただきます。 DAYTONA的考えでは手間が金額に反映されるのは当然ですが、60万円前後が一つの目安と考えています。 ですが、福岡でさえ全塗装=100万円〜との見積もりを簡単に提出してくる業者さんもいます。 何をどこまで拘るかにより回答は難しいのですが、エンジン等を車載した状態ではこれ以上の金額を頂戴してもそれに見合う仕事は難しく、ならばガラスもエンジンも外してからの全塗装となると100万円では当然追いつきません。 何事もバランスが大切であり、提案する側としてもお客さんの予算スケールに合わせたプラン作りを大切にしています。

広島県より入庫。


緊急事態宣言中でも車両入庫は行われています。
広島県より入庫いただいたZ33は積載車を使って行われました。 HKS製GTSスーパーチャージャーに加えクラッチ周りも一新します。


LINEを使っての打ち合わせは完璧に行われましたので、全ては予定通りに進行してゆきます。
日曜日に入庫して翌月曜日にはご覧の様子です。 HKSスーパーチャージャーはリストリクター制御で出力が随分と抑えられていますが、今回はリストリクターを排除しハイブースト=高出力を狙ってゆきます。
ただしVQ35DEは400HP程度までしかエアフローが対応できませんので、UpRev製MAF-GTを使用しVQマッピングを行う予定です。 完成が楽しみな一台です。

■HKS GTS8555スーパーチャージャー
■HKS 100øプーリー
■ 600ccインジェクター
■ 高効率燃料ポンプ
■ UpRev MAF-GT
■ UpRev マネージメント

青いりんご


ある日、大阪に住む知人から1枚の写真が送られてきました。
場所は大阪市北区中之島のある"こども本の森" 
日本を代表する建築家「安藤忠雄」が大阪市へ寄贈した図書館を背面から見た絵ですが、そこに巨大なリンゴ展示されているそうです。
COVID-19の影響で今年3月に開館を予定されていた施設は無期限延期されていることもあり、普段は白い布に包まれ姿が見えないようですが、偶然にもその姿を見ることができたとのことで撮影し送ってくれました。

"青いりんご"と題されたおおきなオブジェは、青春のシンボルとしてデザインされたものです。
「目指すは甘く実った赤リンゴではない。未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青りんごの精神」

同じオブジェは兵庫県立美術館に既に飾られており、阪神・淡路大震災からの文化復興の象徴として開館した同所の設計を氏が手掛けたことや、第2展示等を兵庫県へ寄贈した事など。
もちろん"こども本の森"とは開館するストーリーは異なるのですが、大きな時代変動の再スタートとして立ち上がること、そして青いりんご。 荒波にもまれてそして立ち上がっていく行く時は偶然とはいえ、一致する事もあり「希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる」と、青いりんごを語る安藤忠雄の覚悟とも勇気ともとれるメッセージのあるオブジェが、まさかこのタイミングで現れるとは。 僕にとっては寒気がするほど震え上がるストーリーです。

特定警戒が解かれた時には、真っ先に"青いりんご"を見に行きたいと思いながらも、「もっとアップの画像を送ってくれ!」と知人へリクエストして後日送られてきた写真は・・・。

残念ながら開演を待つべく普段と同じ姿へマスキングされていました。
しかしこれは「事態が収拾した際に自分の目で見なさい」とのメッセージであると僕は受け取りました。

オールブラック


去年末からオーダーいただいていたカーボンステアリング群に大幅な遅延が生じていましたが(当然COVID-19の影響で)、GW前付近から物流の問題が随分と解消され続々とDAYTONAへステアリングの納品が運ばれてきています。
どのステアリングも大変綺麗でセンス抜群なオーナーさん達の姿や車を想像していますが、中でもオールブラックモデルは一際の"渋さ"が僕にとっては魅力的に映し出されています。
飾らない姿とでも言うと伝わるでしょうか。 ステッチやレザー等で色遊びするステアリングも当然素敵なのですが、黒々したオールブラックは全てのアソビと冒険を無視したかのような、どんと構える人のための1本と言ってもいいでしょう。

■DAYTONA Racing / CARBON×LEATHER STEERING WHEEL 3POINTS 350Z
仕様:特注カスタムステアリング
  B/Kカーボンファイバー
B/Kヨーロピアン レザー(ハーフ パーフォレイト)
B/Kステッチ
OP : B/Kカーボン サイドパネル
素材 : CFRPカーボンファイバー、高品質ヨーロピアンレザー

車があってよかったと思える瞬間を味わってほしい。


先日からサスペンションブッシュ、クラッチ交換を行っていたZ33nismoを連休前に納車することができました。
前後マルチリンクサスペンションのZ33は上下方向のみならず前後方向へも稼働するサスペンションリンクを持っているため、通常のサスペンションよりもブッシュへ与える仕事量は大きなものです。
つまりは劣化も相応に早いタイミングでやってくるとの考えが正しいでしょう。 今回はnismoがS耐久等で使用した実績のあるスポーツブッシュへ交換しています。
クラッチに関しては悪評高いプラスティック製ダイレクトレリーズシリンダーを排除し、信頼性の高いフォーク式へと変更。
あわせてZ1モータースポーツ製ライトウエイトフライホイールを組み込みました。 クラッチ操作が楽になるのは当然ながら、慣性モーメントを利用した鋭いレスポンスの高さは乗る楽しみを更に掻き立ててくれることは間違いありません。

今回、オーナーさんはCOVID-19の影響で特別警戒地区である福岡へ立ち入ることは不安もあったことでしょう。 勇気を持ってDAYTONAまで来てくれた価値のある仕上がりをお届けするするとともに、多大なる感謝をします。