まっすぐな想い




平日のまっ昼間 若い男性2名が乗ったサンセットオレンジのZ33がDAYTONAへやってきました。
3ヶ月ほど前、岡山の車屋さんを通じてSACLAMサイレンサーの装着をしてくれたHZ33ロードスターのオーナーさんです。
中国地方から福岡まで、ETC休日割引も何も利用せずイキナリ強行突破でのご来店です。

お目当ては...  ここ最近の大人気メニューDAYTONA Sports ECMを含んだPack.B プランの施行でした。
オーナーさん HZ33の他にも相当なカスタム費用を投じた日産プレジデントも保有しており、そちらはIMPUL ハイパワーコントロールユニットでECMカスタムを既に楽しんでおり、今度はフェアレディZにも同じようにECMカスタムを行いたいということで来店してくれました。

オーナーさんも言っていましたが、カスタムをして楽しさを得ようとすると、時として別の何か大切な物を失って行く事が有る時もあります。
だけど、出来る事なら何も失わずに、楽しい事だけを手に入れたいとの思いは皆一緒では無いでしょうか?

例えば、車高が短いZでも気兼ねなく快適に乗りたいし、高速を走ると水を得た魚のようにスイスイ泳ぐように運転したいし。
「カスタムカーだから走れない」なんてことはナンセンス
きっとオーナーさんが想定するカスタムカーの『姿』も、そのような思いを含めているのではないでしょうか?
走れないカスタムカーには全く興味はない。
出来ない理由を探すのではなく、イイところをグンと伸ばすカスタム  僕達は得意ですよ!

同日夜 オーナーさんから凄く嬉しくなるようなメールを頂きましたので原文を一部ご紹介します。

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カスタムすると何かを手に入れる代わりに何かを無くすのが当たり前だと考えていましたが、
今回のカスタムは失うものが何も無く最高です!

ハイスロットル化もイメージでは理解していたのですが、効果のほうはどんなものかと不安でしたが、
アクセルを踏んだ瞬間に「なるほど!」と思わせる素晴らしいものでした。
   
 
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言葉や意思の疎通に“変化球”は必要ありません。
真っすぐな気持ち 真っすぐな想いを語り合う事って “直球”勝負で良いじゃないですか! 
僕は素敵な出来事と感じていますよ。

“愉しいと思う事”



Z33 VQ35DEへPack.Bのご依頼を頂きました。

マフラーが先か、コンピューターが先か? 
modifyの順番を随分と悩まれたそうですが、『まずはDAYTONA Sports ECMから始めよう』と決め来店してくれました。
フェアレディZに乗りmodifyを始めるにあたり、『クルマの仕様がある程度決まってから、ECMは一番最後にやるモノだ』と考えている方 そう言う話も良く耳にします。

厳密に言えばハード面を完全に決めてからECMを合わせる方法がマッチングは良いのでしょうが、よく考えるとECMはありとあらゆるTuningPartsの中でも唯一劣化、消耗しないPartsなのです。 つまり1回手に入れたら1生モノ! 
誰よりも早く手にした者が、誰よりも長く楽しむ事が出来るPartsなのです。

あわせてDAYTONAの場合 基礎Tuningデータ=吸排気Tuning までを想定しているデーターを使用しています。 
大きなデーターの変動が出るのは、例えばキャタライザーをTuningしたり、Racingマフラーを装着したり、むき出し型のエアフィルターを装着したり。 
そうなってくるとデーターを根本から見直す必要がありますが、ノーマル~社外マフラー+純正交換形状エアフィルター等でしたら、基礎データーがほぼそのまま使用できるように仕上げていますので、今回のように『近い将来マフラーを変更したい』そのようなビジョンがあったとしましても今日リフラッシュしますSportsデーターは、そのまま生かすことができるように作っていますから心配ご無用です。

それに、例えスポーツキャタライザー等に交換しましても、現車確認の為データロガーを車載し各MAP項目をチェックし、必要であれば各MAPを最適化して、安全に楽しめるフェアレディZ造りを我々は徹底していますから、どちらにせよ心配ご無用。

オーナーさんは、ただひたすらフェアレディZを愉しんで乗ってくれたらいい 僕はそう願っています。

TWS EXlete 118F





RocknRolla幸さん 350Z-D ROADSTER
2ヶ月前よりオーダーいただいておりましたTan-ei-sya TWS EXlete 118F 
ディスクはハイパーガンメタ それに完全受注生産のブラックアルマイトリムの組み合わせと、また一段と拘るに拘って選んだ念願のホイールがようやく届きました。

国内最高峰8000tプレスで生み出す鍛造ホイールがTan-ei-sya自慢の技術の1つであるのですが、梱包の箱を開けた瞬間・・・ 
本当に細部にまで拘った質の高い・・・「ホイール」というより、まるで高級な機械式時計の持つ独特のオーラーとでも例えますか 製造者の匠を形に表したような、まるでアルミの彫刻品を見ているような気分になりました。

僕は今年の東京オートサロンで初めてTan-ei-sya TWSホイールを目にしました。
TWSブースを隅から隅まで見渡して『こんなにも綺麗なホイールがあるんだな~』って見入ってしまって、しばらくはブースから離れる事ができませんでした。
そのデザインは実に繊細で、先にも書いたように細部に渡る丁寧な造りに魅せられた日の事を今でも強く強く記憶しています。
それはこのTAN-EI-SYA WHEEL SUPPLYという、多様化するユーザーのニーズに対しより深いところで応えたいという誇り高き組織の姿そのものでもあったのでしょう。

誰が見ても『溶接も形状も美しい』と言わしめるSACLAMサイレンサー装着し、細かなパーツ1点1点までも精度の高さゆえ美しく造られた超ジュラルミン鍛造シリンダーを持つDFV OHLINSダンパーなど 今までもクオリティが高い芸術的商品ばかりを装着してきた幸さんですから、今回「TWS EXlete 118Fが欲しい!」って相談されたとき、『誰もに買う権利はあっても実際に買う事は難しい。 どのお店も取り扱う事はできても、簡単に勧められるものではない。 そんな特別な意味さえ持つホイールを我々に託してくれる その思いにはなんとしても最高のかっこいいマッチングで応えたい!』と自分の心が奮い立つのを感じました。

まだ装着する前は想像しながらサイズはどうだとか、色がどうだとか 話を聞いていましたが、装着後、間違いなく言えることは とにもかくにもかっこいい!
かっこいい大人の かっこいい決断 最高にかっこいい幸さんZがまた一段とかっこよくなりました。

最高のメンテナンスを楽しもう



早速ガンダムZのPAPAさんにSuperProポリウレタンブッシュへ交換してみました。

SuperProよりZ33向けへラインナップされているポリウレタンブッシュ その全てを交換しましたので、交換点数は実に40点以上にも及び、当然ながらブッシュの入れ替え作業ですので各種アームは全て取り外し、油圧プレスを用いて1つ1つブッシュを打ちぬき交換して行きます。
先日のBLOGにも書きましたように、SuperProは中芯とブッシュは一体化していませんので組み付けには1G締め付けは必要なく、最後に4輪アライメントを調整して組み上がりました。

つい先日、F丸さんのZ33へnismo強化ブッシュを装着した時も似たような気持になりましたが、本当に車が滑らかに走るようになり その中に凄く頼りがいのある剛性感にも似た動きの強さや安心感が新しく生まれました。 
長年、クルマの仕事をしていますが ホント 『どうしてこんな小さなパーツでクルマの感じが変わっちゃうの?』と思えるほど、ブッシュ交換という作業には何時も何時も衝撃を受けています。
ステアリングを握る手に 確実に伝わってくる路面からのインフォメーション。 ブッシュを強化すると言う事は、そのセンサーが敏感かつ強いと言えばいいのかな?
クルマの動きが 路面の状態が 本当に手に取るように解ってくるんですよね。 実際に車が流れ出した時も、ダルダルに動くのではなく意図したポイントでスパッと止まってくれますし“クルマを操る”という楽しみが、また1つ増えるようなモノです。
僕は僅かな試走でこの感動ですからね。 オーナーさんなんて毎日愛車に乗って走って、どんな小さな事にも気がつくような方ですから、出来あがったクルマに乗って阿蘇辺りにぶっ飛ばしに行ったら、あまりの感激でひっくり返るんじゃないのだろうか?と今のうちから心配しています(笑) 

例えば4万キロも走るとフロントテンションロッドのブッシュに亀裂が生じます。
例えばステアリングマウントブッシュが痛みやすく異音が生じる事があります。
だけど、この2点だけを見ても、日産純正部品としては『ASSY交換』になります。 ブッシュ単品の供給は今のところ行われていません。
なにも全てのブッシュをSuperProへ交換するのではなく、必要なPartsのみを修理、交換する為だけにSuperProポリウレタンブッシュを使うという考え方も良い選択と思います。

そして、少なくともいえる事は『ブッシュを交換した』という事実に対して、自分自身が最大に喜びを得ている事 自分にしか分からない変化を存分に楽しめている事。
そして強化ブッシュへの交換とは、クルマの『改造』をしているのではなく『最大にして最高のメンテナンス』をしている事である、山本的“スーパーノーマル理論”であると僕は位置づけています。 

あ~ PAPAさんの喜んでいる姿が目に浮かぶなぁ~


350Z × SuperProポリウレタンブッシュ 



Z33用強化ブッシュと言えばnismoを始め、国内外より販売されています。 
例えばnismo
形状は純正と同一 ゴム硬度のみをアップさせた商品ですので取り付けや価格 最も手軽に強化ブッシュの恩恵を得られる選択です。

今回初めて紹介するオーストラリア SuperProのブッシュはと言うと、材質はポリウレタン材を使用しており、ゴム硬度は純正比+120%程度 耐久性は+200%程度と、恐ろしく耐久性が高い強化ブッシュであると言われています。

Parts点数の多さも魅力の1つです。 例えば、2枚目画像にありますステアリングラック マウントブッシュ。 
痛みが出て異音がしやすい割には、日産からは単体パーツの供給はなされておらず、このブッシュが痛んだ場合 ステアリングラックASSY交換85,260円+工賃+ショートパーツの出費を強いられてしまいます。 SuperProの場合 Parts7140円+工賃です。

だけど一番の魅力は、中芯が動いてくれると言うことでしょう。
通常ブッシュは中芯までを1ピースとして製作していますので、ボルト、ナットでアームを締め込んでいくと中芯は稼働しなくなります。 そのポイントを中心に足回りの動きに合わせブッシュがたわみます。 だから車高を大幅に変動させる場合 DAYTONAでは1G締め付け(0点の変更)を推奨している訳です。 
Super Proの場合 ブッシュと中芯が一体化していませんので、ボルト、ナットでアームを締め込んでも中芯こそ固定されますがブッシュはフリクションなく動きます。 
これはRACEの世界でよく使用されているピロボール方式に近い発想でありながら、SPORTS性能が高い強化ブッシュであると言うポイントが僕が自信を持ってお勧めできると言う確かな理由です。
 

オンリーワン 






Z32最終型オーナーのK作さん
2007年3月に初めてDAYTONAに来てくれた時には8万キロ台であったZ32  たった4年で走行距離は24万キロに達しました!

先月 高速道路を走行中に突然後輪がパンクしてしまい、当然ながらタイヤは駄目になりましたが、まあ高速道ですからね 直ぐに停車できませんので、そのまましばらく走行⇒ホイールが傷だらけになってしまいましたので、可愛そうな事をしてしまった『Work SCHWERT SC1』から、これからはよろしくねって『Work RUSTTERE RT1』へホイールチェンジです。

あわせて、今使用しているDFV OHLINSダンパー こちらも2年ほどメンテナンスフリーで使用していますので、これを機にO/Hしました。 
だけど、K作さんが2年も同じダンパーを使用して、しかもO/Hするってすごく珍しい事なんです。
先にも書きましたように、K作さん年間4万キロ近く九州中を走り回っています。 毎日毎日、高速道を使う移動と中州でのお付き合い(笑)は欠かさないってくらい、本当に忙しく飛び回っている方なんです。

取り外したダンパーを見ると、ダンパーシャフトは軽く黒ずんでいますが、オイル漏れは無く、伸び縮みもシッカリと反応します。
O/Hに伴い事前にK作さんと仕様について打ち合わせを行いました。
大きな変更は無しで、マウント方式をピロ⇒強化ブッシュ 「減衰力は現状が最高!」と言うことでしたので減衰は現状維持。
ダンパー本体をラボ・カロッツェリアへ送り、待つ事15日(オーバーホール納期は変動します)
シール、Oリング、ダンパーオイルを新品へ交換 シャフトやシリンダーは研磨して、ダンパー内部を完全リフレッシュ。
これで、また新しい命が宿したとでも言いましょうか? 

今までの感覚で言いますと、“毎年”ダンパーは交換。 ある銘柄のダンパーは1年持たずにサヨナラしたものもありました。
その点、何の不自然さも無く8万キロ使い続ける事が出来たOHLINSの耐久性の高さにも驚きますが(本当は4万キロ程度でのO/Hをおススメします)、『O/Hして使い続けたい!』そう思わせるほどのダンパーはK作さんの中ではOHLINSしかありませんし、同じように僕の中でも自信を持って『永遠に愛せるよ!』ってお伝えできるダンパーはOHLINSしか思いつきません。

梅雨明けが待ち遠しい・・・。






SPOONリジットカラーや各種メンテナンスをお任せいただいているオーナーさんより、“AME TM-02 トレーサー 19inch”のオーダーを頂きました。
製造はマクラーレンF1 TEAMへホイールを供給している世界のENKEI社ですから品質、精度は間違いの無い1社であるといえます。

当初、タイヤ、ホイール交換のみのご依頼とばかり思っていましたので「チョイスしてもらったホイールサイズは一応はローダウン推奨のチューナーズサイズですよ~」とだけお伝えしていましたが、取り付け日 打ち合わせで『ローダウンの方法を提案してほしい』そう、ご依頼ありました。

僕はローダウンスプリングの話から始めました。 
例えばアフターメーカーA社のローダウンスプリング バネレートは純正比+20%程度 ローダウン量純正比ー20mm トータルコストは8万円程度 デメリットは純正ダンパーでは想定外のローダウンですので、バンプストローク不足が懸念される点が気がかりです。

もう1点は車高調整式ダンパーKIT。
バネレートもダウン量もある程度は自在に選ぶ事ができます。 メーカーにもよりますがコストは25万円~
特に我々が特別なZオーナー向けへプロデュースしたDFV OHLINS ver.DAYTONA for 350Z コストは37万円ほどかかりますが、同一価格帯の商品の中では乗り心地も運動性能もルックスも?バツグンに優れていると本当に自信があるダンパーです。 


『うん決めた 一緒に(DFV OHLINS ver.DAYTONA)もらいます。』

この瞬間にダンパーも装着(検討)するとはまったく想定していない答えでしたので相当驚きましたが、オーナーさん 決めてくれた理由が、またステキなんです。

『例えばストロークの無いダンパーに乗ったと仮定しよう。 
Driverは良いよ ステアリングをしっかりと握っているから多少揺れても不安も少ないでしょう。
だけどねPassenger(奥様)は、そうはいかないんじゃないかな~。 シートにただポツンと座っているだけでしょ。 
挙動が安定しない車に座らせておくのって 僕は想像したら嫌だな。 確実な車の助手席に安心して座らせてあげたいじゃないの。
そう考えて行くと もう、コストは問題ではない  僕はそう思う。』

すごくステキな理由に 僕も思わず引き込まれてしまいました。


“愛車をModifyしたら助手席に乗る奥様に『この車 なにかしたの?』と言われるんですよ”

最近よく聞くキーワードなんです。
今回のオーナーさんが言うように、不安定な助手席にいつも乗っているから、本当に細かな違いもわかるのか? 
もしかしたら、Modifyした車を本当に楽しそうにドライブしている様子を異様に感じているのか(笑)?? 
どちらにしても良いですよね その2人様子 その車内の様子。 気持ちが豊かですよね。
 
梅雨明けの青空は、奥様と一緒にドライブを楽しんで下さいね。
増し締め点検でご来店いただいたときにでも、ドライブの感想 奥様の感想 是非とも聞かせてくださいね! 
 




Z32型フェアレディZと言う歴史




新車からお乗りのZ32オーナーさん
ブラックオルタネーターへの交換で入庫しましたが、お久しぶりのご来店でした。
エンジンはTOMEIコンプリート3.1LをHKS F-CON V-Proで制御 
足元にははBBS-LM、それにBremboF50+F360と、まさに黄金期を駆け抜けたZ32Tuningの王道と呼べるmodifyです。
MAX600PSを誇るこのZ32 最近は自然吸気VQエンジンに乗り慣れているせいか、BOOST1kg以上の強烈なまでの加速Gを経験すると 
もう 刺激が強すぎて笑うしかありません。(笑) 

俺はクルマでは無い 俺はマシンだ! と言わんばかりのフルチューンZ32 VG30DETT
そうですね~ 例えるのでしたらジェットコースター以上 スペースシャトル以下  
それがどこにも出かけずに日常で体験できる訳ですから。  いやいや、そういう刺激って自分を奮い立たせるためには大切な事ですよね。 1つの歴史と現代とのコラボ作品のようなZ32です。


こちらはBLOG 一期一ヘェで一番初めに書いた記事のZ32です。
元々『森大介』なるオーナーが平成11年にDAYTONAでこの車両を購入、modifyしましたが、平成16年に友人へ売却
それからずっと彼の友人が所有していましたが、ここ数年はまったく乗らずに2年で1000キロ程度しか動かす事もなく、そのまま土に帰るかと思っていましたが、去年『森大介』が現車両を買い戻し、今も大切に乗っています。まったく想像すらできなかった展開でした。

当時 僕が本当に大好きだったSTILLEN SMZ TypeⅢスポイラーを装着して、今も九州を西へ東へ飛び回っている僕が手掛けたZ32。

最近 Z32の修理、カスタムで、何かと手を入れることが多く、その度「あ~Z32って仕事やりにくいな~ 手が入らないよ~」って思いながらも、大切に大切に扱わないと直ぐにパーツが崩れちゃいそうですからね。Z32って雑に扱うと駄目なんです。
『労わる』っていうと変なんですけど、丁寧に丁寧に触らないといけないと言うか、丁寧に触りたくなると言うか。僕の育ての親?
車が僕の行動や仕草をよく見てくれていますよ。 
それくらい僕にとってはZ32とは特別な存在なんです。

梅雨明けの青空へ向かって






Z33 VQ35DE+HKS SuperCharger搭載のオーナーさんがアルミホイール交換とRECAROシートの取り付けの為に入庫してくださいました。

装着したホイールはSSR SP3 18インチ 3ピースホイールのステップリムですからディスク寸法は17インチ。
そのホイールをエンドレス製 F,6POT 355Фローター R,4POT 332Фローターの大型ブレーキKITを装着している足元へ装着と言うのですから、これは大変な作業になってしまいました。 
当たり前の方法では絶対に装着は無理なんですが、オーナーさんの期待と「うんうん。全部まかせる」という僕を奮い立たせる魔法の言葉という名のエサ?(笑)をもらったおかげで上手く逃がしたり細かな工夫をしたりで何とか干渉せずに装着することが出来ました。

同時に交換したタイヤはBRIDGESTONE POTENZA S001 
Z34やZ33後期の純正タイヤPOTENZA RE050の後継モデルになりますが、正直な話POTENZA RE050って僕の好みじゃなかったんですよね。 ロードノイズは煩いし、グリップは低いし、価格は高いし。 
だけどPOTENZA S001はロードノイズはコンフォートタイヤ並みに低いし、ドライ、ウェットのグリップも凄く良いし、そして これが一番のお気に入りかな サイドウォールのデザインがとてつもなくカッコいい! タイヤそのものとしての性能も、ルックスも素晴らしくバランスが取れたスポーティラジアルタイヤです。 まあ、御値段は結構しますけど・・・

『あ~ カッコいいよな~ また箱根でも走ってスカッとしたいな~』

ご自身の愛車をみてウズウズしている様子のオーナーさん 御友達のオジサンと2人であ~でもない こ~でもないってハシャギまくりでした。
今すぐ箱根を走りに行くのは無理かもしれませんが、九州でもお気に入りのステージが見つかったって聞いて嬉しかったですよ。
このジメジメした梅雨が明けたら、自慢のZに乗って是非ともスカッと走りに行ってください。 
愛車は絶好調 気分はどう見たって晴天ですから、楽しく走る事が出来る青く澄み渡った日が本当に待ち遠しいですよね。

この日オーダー頂いたCCFLイカリング付きヘッドライト 本日より着工 製作開始いたします。

大雨だった週末のDAYTONAは・・・ 


福岡地方はこの週末は大雨の2日間でした。
その天候の悪い中、DAYTONA Sports ECM+NGK イリジウムスパークプラグ+DAYTONA Sports エアフィルターが1つになったセットプランPack.Bのご依頼をいただきました。



去年DAYTONAでZ33を購入してくださったオーナーさん。 お久しぶりのご対面でした。
エンジンそのものは調子は良いのですが、VQ35DEにありがちなスロットルチャンバーのスラッジ詰まりが原因で、若干アイドリングが不安定でしたが、PACK.Bプランのスロットル清掃サービスの効果もあってプラン終了後はアイドリングも安定してエンジンの吹け上がりもとても良くなりました。
Tuning効果とメンテナンス効果との『Wパンチ』ではありませんが、『帰りの高速道をとても楽しく走る事が出来ました』との大変喜んだ様子の感想を頂きました。 

そうそう、恐らく気がつかれていると思いますが、現状のspec対してブレーキが若干弱い気がします。 
次の目標として純正+αの制動力を得る為にも、比較的購入しやすい価格の割には制動力も20%UP、対ダスト、対攻撃性にも優れたZONE 88B辺りのブレーキパットへの交換を検討されてみてはいかがでしょうか?
もっともっと安心して、益々フェアレディZを楽しむ事が必ずできますよ。

ご来店ありがとうございました。



こちらはCPV35型スカイラインクーペ  同じくPACK.BとDAYTONA BigThrottle施工でのご入庫です。
1週間を振り返ると2台のCPV35をDAYTONA Sports ECMへリフラッシュしたのですが、僕の想像をはるかに超える需要の多さに驚いています。

Zに比べ防音性に優れたスカイラインは、ある程度スピードを出しても外部からの嫌な情報はシャットアウトされますので、運転していても比較的安心感があり楽にドライブできます。 
気が付くと「おっ!こんなにエンジン廻していた」ってな具合で、Zの引っ張っていかれるような特性に対して、スカイラインでは一切の不安無く『自然とスムーズに廻るECUセッティングが最もスカイラインらしいかな』と思っています。 

僕の狙いはほぼ的中で『最初乗ったときは“何か変わった?”って思ったけど、気が付いたら“俺の車ってこんなに軽かったかな??”と不思議な感覚に包まれた』とオーナーさんが同日夜に連絡くださいました。
Z33用Sportsデーターをベースに「燃料MAP」と「スロットルMAP」をスカイライン向けへTuningしたSportsデーターはオーナーさんが思い描いていた想像通りの姿でしたか?

僕は手品師ではありませんから胸ポケットから鳩やトランプを出すような芸当はありませんが、僕が大好きな車や、僕が大好きなオーナーさんに対しては、少しでも『感動』を与えたり『楽しい』と思ってもらえるように、心の奥底から『感情』を引き出す事はできます。 
だけどそれは手品のような『技』ではなく、日本人が本来 どの世界中の人種よりも大切に大切にしている研ぎ澄まされた感性を養う事のできた『誇り』に近いものであると 今、僕はそう考えています。






その先に見える景色は?



先月よりCPV35,CKV36 日産スカイラインクーペのECU Tuningを開始しました。
この13年間 殆どの時間をフェアレディZと共に歩んできた者としましては、同一メーカー 共通エンジンを採用しているとはいえ、スカイラインに触れる事がとても新鮮に感じています。

オーナーさんは地元福岡の方で、今まではずっとディーラーさんにてメンテナンスやカスタマイズを依頼されていたと言うことでしたが、BLOG「一期一ヘェ」にてCKV35のECM Tuning開始の記事を見て、早速お問い合わせを頂きました。

ECMデータの考え方はZ33のVQ35DEが基本的にはそのまま使えますが、車重やインテークサクションの特性等を考慮して『少し』ひねりがあるスカイライン専用データーとして造りました。
それに加えボア径2mmを大きくしたDAYTONA BigThrottleも同時装着です。

作業前点検ではサクションホースの破れを発見したり、イグニッションコイルのネジが痛んでいたり、試走時に気が付いたブレーキディスクとバックプレートと干渉があったりと、思わぬ事態に遭遇しましたが『やっぱり車も人も、セカンドオピニオンって必要ですよね』って、オーナーさんの前向きな考えで、より深く、より良い仕事をやらせてもらえました。

CKV36スカイラインクーペの時も思ったのですが、Zと同じようなデータを入れてもスカイラインは同じようには走らない。
どちらが「良い」「悪い」ではなく、お互いの味、個性ってあると思うんですよね。
その部分を上手く引き出すことが出来ればECM Tuningとしては合格と思うんです。
スカイラインクーペの延長線上にフェアレディZがある訳ではありませんし、またその逆もありません。 
だけど個体特性がより強くなる魅力は十分にあり得ます。
 それが、僕が言い続けている『Super-Normal』理論です。
 



  

自分に合わせると言う項目の『調整機能』がついています。




黄金色に輝くカタログ片手に 検討する事 約45日
reonさん 念願のDFV OHLINS ver.DAYTONAを導入しました。

『今日と言う1日が楽しみ過ぎて今朝なんか5時起きですよ! 
明日も早くから目が覚めるかな~ せっかくだから早朝ドライブにでも行こうかな~』
って、本当にこの日を待ち遠しくも楽しみにしていたと話してくれるreonさんです。

DFV OHLINS ver DAYTONAを手にして、色々な楽しみが増えてきます。 例えば車高のセットアップ。
今まで使用していたEibachプロキットですが、車高のダウン量は純正比Front-25mm Rear-20mmの固定です。
今回装着したDFV OHLINS ver DAYTONAは、その寸法に対して+-0mm つまりは同一寸法でセットしました。
これはreonさんの使い勝手を考えての事で、車高調整式ダンパーに変更したからと言って無意味に車高を落とす必要もないと思いますし、reonさんからは『車庫のスロープが少し気になる』と初めにお聞きしていましたので、やはりダウン側でのセットは今は考えませんでした。

だけど、調整機能が付いていたらやっぱり色々と触りたくなるじゃないですか。
勿論、車高も上げたり下げたりしてみたいし、減衰力も2ノッチも扱うと全然別モノになりますから色々触りたくなってきます。
Front側減衰力調整はボンネット開けて指先でクリクリと廻すと良いし、Rear側はホイールの隙間から腕を突っ込んで今季Road&Trackから2輪車の水平マウント方式に変更された“非常に硬めの減衰ダイヤル”(笑)をガチッガチッっと廻して貰うと も~う全然クルマの動きが変わってくるんですよね。

問題は車高の調整と、簡単に減衰力を触る事が出来ると言っても、その方向性 
車高調と言っても、ご自身で簡単に『上げ』『下げ』出来るモノではありません。
一部 触るのが大好きなオーナーさんは、ご自身でアッサリと調整されている方も居ますが、まあほとんどの方は無理ですので、その時は遠慮せずに僕に言ってください。
『ちょっと乗ったんだけど、Frontはあと5mm下げて欲しいな~ RearはOKよ~』 それで乗ってもらって『やっぱりゴメンな~ Frontは元に戻そう5mm上げよう だけどリアは5mm下げて』とか その半年後『全体的に5mm下げましょう』とか

減衰力も同じで『市街地は問題無いけど、高速走ると少し柔らかい気がする どうしたらいいんでしょう?』等 
そんなリクエスト 実はすごく待っていたりするんですよね。
『良いのか悪いのかさえもわかんない』ってオーナーも中には居るかもしれません・・・ 
それはそれでOKです。 僕が極端にセットを変えてみますから、その仕様で遊んでくださいよ。
せっかく良いdamper買ったんですもん。調整しながら自分に合うスタイルを一緒に探していきましょ! 

まずはreonさん。 楽しいご感想をお待ちしております。









小林君が愛してやまないZ32フェアレディZに、僕が愛してやまないモナコミラーの装着です。




小林君とのお付き合いは、DAYTONA開始早々からのお付き合いですので、気が付くと既に10年以上のお付き合いです。
ずっとずっと変わらず「DAYTONA」を「やまもと」を支えて下さる1人です。

その小林君のZ32フェアレディZ 先月入庫してくれた時に『僕の車にもモナコミラーつきますか?』って質問くれました。
「勿論Z32でもZ33でもZ34でも すべてのフェアレディZに装着できますよ」 そう僕が答えると、小林君 嬉しそうな表情で
『え~と シルバーカーボンにしようかな それともブラックカーボンにしようかな・・・』
『う~ん う~ん』と10分ほど悩んでいましたが(笑)、ぱっと見でモナコミラーの存在感が強烈なシルバーカーボンミラーに決定しました。

見てくださいよ どうですかこの存在感
Zに限らず自動車の車内はダーク系の基調が多く、しかもハッチバックの為大きなリアガラスを採用しているZにはスモークフィルム張っているケースが多いので、必然的に室内は暗くなりがちです。 
そこにパキッと明るいシルバーカーボンのモナコミラーが堂々と鎮座しているんですから、そりゃ~カッコイイですよね。
おまけにフロントウインドーに書いている“DAYTONA Racing”ロゴも、超レアもの。 それこそ10年位前に作ったロゴですが、このロゴを背負って走っているZは、今となっては小林君のZと弊社の積載車のみ 
フェアレディZではただ1台のみ(やまもとも持っていません)です。

僕が愛してやまないモナコミラーの導入 ありがとうございました

Porsche911 carrera 4S



僕の主治医 有ちゃん先生のcarrera4SがSPOONリジットカラー装着のため入庫しました。

去年11月にもセカンドカー?のE85 BMW Z4へリジカラを装着した時も大絶賛していましたが、今度は待ちに待ったメインカーのPorsche carrera4S用がラインナップに加わりましたのでご案内したところ『至急取り寄せて~』と熱めのラブコールを頂きまいたので、先日無事に装着しました。
なんせPorsche TYPE997は新車価格1500万円オーバーの車ですから、作業中は緊張しっぱなしでしたが 触れば触るほど 乗れば乗るほど やっぱPorscheって本質的に本当にいい車だなって思う1日になりました。

肝心のリジカラ装着は・・・ 手こずった。
このPorscheって車 リジカラ装着の為にメンバーボルトを1本抜いただけでも反力がかかってしまい、メンバー~フレームのサービスホールの位置関係が微妙に変わってしまうのです。 
日産車のようなサブフレームに柔軟性が無かったり、元々のサービスホールが小さいので、一度ズレてしまったホール位置を元に戻すだけでも大変大変。
結局なんだかんだで前後合わせて4時間もかかってしまい、作業が終わったころには体力は消耗し切ってしまい枯れ果ててしまいました(笑)

だけどね有田先生が僕を喜ばせてくれるんですよね。

『山本さ~ん リジカラって素敵ですよね~~  
荒れた路面走ったら一発で良さがわかりますよ。 
本当に車体が1つのカタマリになったように感じるんですよね。』

Zのオーナーさんがリジカラの感想を僕に話してくれるときと全く同じ感想だから、それはそれで驚いちゃいましたが、車種は違えど感じる事は同じと言う事なんですね。 そのコメント聞いたら凄く嬉しくなっちゃいました。

普通に考えて、Porscheほどクリアランスがキツい車にリジカラを装着してホントに効果あるかいな?と思いながらも、大絶賛の評価をいただけるのですから、Porscheに比べるとクリアランスがユルいフェアレディZにリジカラ装着して質感上げていく事ができるという事実を、見方によっては凄くお得な気がした『やまもと』なのでした。

3回目の車検は、輝きを呼び戻す儀式となりました。





車検で入庫のHKSスーパーチャージャー搭載のZ33「藤○さん」
早いもので新車で購入後3回目の車検になりました。

「藤○さん」と車検プランを一緒に考えている時に『何かね~ こう 剛性が弱くなった気がするんだよね~』って何度も言っていたのが僕は気になりましたので、剛性とは直結しないかもしれませんが、nismo強化ブッシュの再交換を強く勧めました。
と、言うのは 4年ほど前に「藤○さん」のZ33にnismo強化ブッシュを圧入した日の事を、僕は今でも鮮明に覚えているからです。

その日は小雨交じりの1日でした。
強化ブッシュへの交換って凄く面倒な作業なんですよ。 足回りのアームは全て取り外して、純正のラバーブッシュをプレス機を用いて1つ1つ打ち抜いて、今度は強化ブッシュをプレスで圧入して組み込んで 最後にアライメント調整して・・・
大変な手間がかかる割には完成したPartsとしてみると純正もnismoも見た目は同一だし、完成しても『やったぞ~』って満足感がイマイチ低い 『強化ブッシュ交換』は、そんなお仕事なんです。 

ところが、走り始めるとオドロキ。 Z33が恐ろしいほどまでにシャキッと走るんですね。 なんて言うのかな ハイグリップタイヤを装着した時のように、走りに安定感があるんですね。 いつも走っている試走点検コースで右コーナーを駆け抜けて行く時 ほんの少しズルッと後輪が滑ってしまいました。 VDCはOFFにしていましたのでトラクションコントロールは効きません。
直ぐ様カウンターをあてましたが、そこに猛烈な感動があって、凄く少ない舵角でピタッとZ33は姿勢を整え何事もなかったようにそのまま走って行きました。 予定?では、もう少し滑って行くだろうと予測していただけに、コントロール性とトラクション性能の高さに『あれ?』って、違う意味で裏切られた思いを感じながらDAYTONAまで戻った事を今でも鮮明に覚えています。

お寝坊な「藤○さん」が珍しく『今度の休みは早起きして、九州1のドライブコース大観峰(阿蘇)まで登ってきます』
あの日の感触はやはり本物でした。 最近は何を提案してもダルダルモードでテンション低めの「藤○さん」でしたが、輝きを取り戻した愛車(ハイモスコーティングも今回行いましたので、本当に輝きを取り戻しましたが)に乗って思いっきり楽しんできてくださいね!