フェアレディZ 50周年記念車 発表


事前のアナウンスどおり、日産自動車はニューヨーク国際オートショーに先駆けてフェアレディZ生誕50周年を記念する期間限定モデルを発表しました。
これは北米のレーシングチーム"BRE"のワークスカラーをモチーフしたツートンカラーで、日産的にはZを象徴するカラーリングと位置付けているようです。
またシートやエンブレム、そしてホイール等に新しい意匠を取り入れていますが、メカニカルユニットには大きな変更は無いようで、これは同時に発表されたR35 GT-Rにおいても同程度の変更に留まっているようです。
しかしながら、GT-R nismoは見どころのある仕様変更が随所にあり、例えばカーボンセラミックブレーキ、カーボンルーフ、そしてフェンダーダクト 更にはシフトスピードやレスポンスの改善等 確実に正常進化しているのが羨ましくもあり、それだったらフェアレディZ nismoも同様のアップデートを行って欲しかったと思うのは僕だけではないはずです。

【中継】「NISSAN GT-R NISMO 2020モデル」「GT-R/Z 50周年記念車」発表記者会見

ヘットライトコーティング


2週間に1台ほどのペースでヘットライトコーティングの依頼があります。
"車検のついで"とか"修理のついで"の依頼もありますが、ヘットライトコーティングそのものがメーンでの依頼もありますので千差万別です。

これまでも何度か書いてきましたが、DAYTONAが使用するポリカーボネート溶剤はプロフェッショナル向きに開発された有機溶剤です。 そのため、黄ばみを取り除きボディ塗装と同じように密着度を増す目的でもある"足付け"を行う必要があるため、面倒でもヘットライトを車両から外して下地を作っています。


迎えに来られたオーナー氏は、ほぼ全員ライトの変わりように驚いてくれます。
車両の眼を表すヘットライト。 透明度の高いレンズへと若返ってくれたその瞳には、迎えに来てくれたオーナー氏の笑みがきっと写り込んでいるのです。


エンジン室から,こんにちは。


エンジン室では3型ツインターボの精密オーバーホール作業が進んでいます。
昔ながらの職人気質なエンジニアが365日24時間を常温に保ったクリーンルームにて手組みを行うのですが、結構なほどに神経質ですので入室前には「足マットで靴裏をきれいにしてください」などの独自ルールがあったりもします。
だからこそ集中して正確に作業を行うことができるのです。


現在はメタルクリアランスの測定を行い調整をしています。 試験用のグリスを塗りキャップを規定トルクで締めてもう一度外す。
すると試験グリスはキャップに押しつぶされ伸びるのですが、その伸び代でクリアランスを計測するという作業です。
通常リビルトならばSTDサイズで合わせていきますが、精密オーバーホールの場合1/1000の精度で見ていくのです。