STEP-ZEROが教えてくれた事


長崎県より入庫してくれたZ32twinturboオーナーさん。
多くのZ32オーナーと同じようにZ32が持つスタイリッシュかつグラマスなボディに心を射とめられた1人です。

とは言え、持ち込まれたZ32は超初期モデル つまりは新車製造時より20年以上経過しているモデルです。
今まで、自宅近くにある大きな整備工場でメンテナンスを行っていたと言う事ですが、そこはやはり一般整備工場故の作業と言いますか 良くも悪くも「古いんだからこんなもんだよ」的な感覚で愛車を整備されている事に違和感を覚えはじめ、思い切ってDAYTONAに入庫してみようと来店していただけました。

まずはSTEP-ZERO診断で全体的にコンディションを把握して行きます。
同時にオーナーさんが気になっている項目をレポートとして提出してくれましたので、合わせてその項目も点検してみます。
大きな心?で診断すると、意外と結構いい車ではあるのですが、チョットしたところ ほんとチョットした故障と言わないレベルの故障が重なって、何となくしっくりこない状態になっていました。

「これからも長く乗り続けたい いや、乗り換える予定はない」

オーナーが抱いている強い思いと願いをしっかりと僕にぶつけてくれましたので、当然僕もその思いに応えるべく気が付いた事は1つ1つ作業しながら解決して行きました。
結果として

・ウォーターホース全交換
・サーモスタット交換
・カムカバーG/K交換
・intakeマニホールド洗浄
・各部ハーネス リペア交換
・ABSモジュール交換
・前後ディスクブレーキO/H
・プロペラシャフトASSY交換
・各種オイル交換
・エンジン調整一式

「時間はかかっても良いので・・・」とあらかじめ十分に余裕ある納期を頂いていた事もあり、全体が組み上がった後も約1週間 そのままお預かりして気温や湿度 走行前、走行後 様々な状況下でも一定の高い水準を維持できるようなengineコンディションに持って行く事が出来ました。

だた、これほどまでに手を入れて修理を行っても、相手は機械 「これだけの修理をしたのだから、もうしばらくは修理しなくていいよね」とは行きません。 
言いかえれば今回の点検、修理は「終わり」ではなく新たな「始まり」なのです。
その始まりの第一歩として僕が入念に整備をしたZ32を存分に楽しんでください!







phase1




Z33 294PSモデルに乗るN原さん

実は今年いっぱいでフェアレディZを降り輸入車へ転向したいけど「今と変わらずメンテナンスを引き受けてくれないか?」と相談を貰っていました。 
勿論 フェアレディZを降りてからも、DAYTONAの事を気に行ってくださったオーナーさんと末永くお付き合いさせていただけるなんて本当に光栄ですので「その時は是非ともお力になりたい」とお伝えしていました。

ですが、
色々と輸入車販売店とのやり取りが上手くいかなかったようで、段々と輸入車への熱も冷めてきて、今度は「フェアレディZにあと2.3年は乗ろうかな」と気持ちの流れも変わったところで、オーナーN原氏より長期?tuning計画なるメールが届き今年の〆にと3点 Partsオーダーを頂きました。
ちなみにプランは3段階 今回のプランがその1です(笑)

1点は最近BLOGで取り上げるようになってからは、凄く問い合わせが多いSPOON製リジカラ
suspensionアームにアルミ製のカラーを挿入することにより、メンバー補強 剛性確保をお手軽にできるPartsです。
SPOONと言うホンダ系Racing会社のイメージもあって、何かレーシーっぽさ=ボディに負担を与えるのではないだろうか?と相談してくださる方もいらっしゃいますが、実際には競技などで用いるピロボールなどの金属ブッシュを挿入するわけでなく、aluminumカラーを入れるだけですので高剛性=好感触を感じることはあっても、ボディにひずみが生じたり、クラックの発生が起きたりと言う代物ではありませんから、安心してお使い下さい。

もう1点はオカダプロダクツ製プラズマダイレクト
連続点火sparkで燃焼室内のガスを完全燃焼させる機能パーツです。
エミッション対策やトルク向上にも一役買ってくれる点火系チューニングパーツの先駆け的存在
2010年 DAYTONAでは本当に沢山のオーナーさんに使用して頂き、沢山のオーナーさんの喜ばしい声を頂いたPartsです。

最後の1点は 残念ながら来年に持ち越しになってしまいましたがsportsキャタライザー
実は最近 僕が一番頭を悩ませている商品なんです。
294PSのキャタライザー つまりはVQ35DE専用品はアフターメーカー数社からリリースされていますが、N原さんが現在使用している商品も同じなのですが、僕が今まで見た商品はとにかく耐久性が低いのがネックです。 
メタルが溶けてしまったり、溶接部にクラックが生じたり。
社外品ですのである程度は致し方ない部分でもあると割り切ってしまえばいいのでしょうが、それにしても1年未満で15万円もする商品がパンパン割れてしまっては、何か僕の気持ちがすっきり出来ないところです。
本当でしたら最も信頼性が高いnismo製を使い所ではあるのですが、残念ながら廃盤になってしまいましたので、アフター物を使うしかないのですが本当に選定が難しい。 
今回はどう転ぶかは解りませんが今までとは異なるメーカーの物を使用してみる事にします。
こちらのレポートは来年ですね!


まだまだ当分 フェアレディZと楽しいお付き合いが出来そうですね!








 

Rubyの輝きにも勝る人

S口先生から1通のメールが飛んできました。

「RECAROシートとシートヒーターが欲しい!」

と言う内容のものでした。

メールを読んで少し気になったのは、先生が望んでいるシートとはまだ発売されて間もない取扱店限定modelです。 
取り扱い店限定と言っても、世界中でもただ1社ASM横浜のみが販売するSPLなRECAROです。
その貴重なシートが海を越えDAYTONAにやってきました たぶん九州では初上陸じゃないかな?

お待たせしました
RECARO SR-7とRECARO RS-G ASM LIMITED rubyが到着しました!


最初RECAROを装着したいと言うメールを見たときに、一瞬「シルバーグレーの純正レザーシートがついているのに勿体無いなあ」と思いましたが、メールの2行目以降に記載されている「ASM LIMITED Rubyが欲しい」と書いているのを目にしたときには勿体無いを通り越して思わず納得してしまいました。

「あ~ このmodelなら先生の好みにぴったりだ!」

僕が知る限りの先生の好み 愛車HZ33フェアレディZ そしてASM LIMITED Rubyが僕の頭と心の中で妙にシンクロしてしまって、そう思い出すと何が何でもRubyを手に入れて1秒でも早く先生の車にASM LIMITED Rubyを装着したくなりました。

マッチングが良いのか悪いのか おしゃれなHZ33フェアレディZroadsterにフルバケットシートを装着!
お友達のA先生からは「う~ん フルバケットですか 男道選んじゃいましたね」と言われたそうです(笑)

おそらく2010年 最後のお買い物になると思いますが、1年の締めくくりには自身へ贈る最高のプレゼントになったのではないでしょうか?
Rubyの輝きを身に纏った姿 とてもステキでした


さてさて 
プレゼントはプレゼントでも、前方を走る車からの「飛び石」という 欲しくもない贈り物をRECARO装着前日に頂いたS口先生
これでひび割れが大きくならないようにキレイにウインドーリペア出来ました。

昨日いただいた電話では

「う~んシート良いね最高よ RS-Gも思ったより乗りやすいし それとウインドー え~どこ修理したのか全然わからないよ~」

本当に嬉しそうに楽しそうにZライフを楽しんでくれています。
Rubyにも勝るS口先生の笑顔 僕は大好きです!    

OK!



夏の終わりに初めてDAYTONAに来店してくださったオーナーさん

DAYTONAでモディファイした愛車は ドーン!と闘牛のように力強く走るようになって面白くて面白くて

奥様を助手席に乗せて高速道を走っても すこぶる調子が良すぎて 良すぎて・・

雨の日でも楽しさは変わらずについつい加速して行くと・・・ クルクルクルっと廻ってしまって・・・

約3カ月 復旧作業の為ドック入りしてしまいました。。。

だけど車好きオーナー共通の事項ですが タダでは転ばない!

治すついでだからとRAYS VR-G2 20inch 9jj 10jjを装着してみたり、アイバッハ ダウンスプリングを装着したり。
3カ月もの間、愛車にも乗れずに 無事治っても「元通り」 じゃあツマンナイですよね。

オーナーさんは 愛車を修理している間 何度も何度もDAYTONAに来て、僕の車をジーと見ながら
「ホイルは20inch タイヤは幅広が良いよね!」 
「以前ねベンツ560SELに乗ってたんよ。 あのドーンと突き進む感触が忘れられないね~ この基準でZを治してよ!」

事故直後は元通りに走るか心配だとトーンダウンしていましたが、時間が経つに従いまるで修理を楽しんでいるようにさえ思えるほどオーナーさんの表情や会話は明るいモノになって行く過程を僕は側で見ていました。

事故修理はリアメンバーやプロペラシャフト、前後アクスルまでをも交換するほどの大きな事故でしたが、最も重要なモノコックは新車寸法図と全く同じ基準で組み上げていますし、納車直前に測定した最新型レーザー式4輪アライメントテストでも事故の影響は全くないレベルでホイールアライメントも調整できています。 
その精度の高さはもはや新車以上です。

「俺に納車する前にあなたがキチンと乗って判断してくれ。 あなたがOKって出した車を俺は楽しむよ」

僕に問いかけた言葉のお返事を今お出します。

お待たせしました 「OK」です!





特別な物? これからは 当然の事!



Z34Roadsterに乗るYさん
10月の弾丸湯布院ツーリング時に感じた たまらなく不快な違和感を話してくれました。 
純正damperも含めて同じことが言えますが 街中 特に低速域ではスポーティに感じるdamperも、高速を走れば右に左にフラフラと落ち着かない車の動き。 
不安定な挙動が怖いからグッとステアリングを強く握ってしまうし おまけに肩もこって疲れてしまう。
Yさんは純正OPのsportsダンパーを装着していましたが、やはり設計自体がcoupeモデルの為か? それとも別の原因か?
とにかくYさんの理想像とはかけ離れすぎたハンドリングであることは確かだと そう話してくれました。 
つまりは 

「自分にはあわない」

DFV OHLINS ver DAYTONA for 370Z 
YさんはDAYTONAにずっと来てくださっている常連さんですので、その存在はBLOGでも店頭でも 何度も何度も見た事ある「特別」なdamperです。
最近やたらとDFV OHLINS ver DAYTONAの存在を気にしていましたが、オーナーさん以上に僕もこの事態を想定していませんでしたので

「よし 決めましょう!」

と決死の覚悟をいただいた時には、何故か僕の方が心臓が止まりそうになってしまいました(笑)

DFV OHLINS ver DAYTONAの装着
仮想1G フルブッシュ締め直し
4輪アライメント測定、調整

車高バランスは駐車場の関係から現状を維持してほしいとのリクエストでしたので、完成したZ34Roadsterを外観から見ても何も変化なし。 
当事者以外 誰もこの変化に気がつかないでしょう。

翌日Yさんから送られてきたメール 
subject「ファーストインプレッション」
を読むと、むしろ変化がないのは外観だけで 残りは全て変わったという内容でした。

一番の変化はステアリングを握る感覚
最初に書いたように、ふらつく車体を抑えるかのごとくグッと握る必要があったステアリングも、軽く添えているだけでぴたりと落ち着く直進安定性の高さ
同じように高速走行時でも今までとは異なり、挙動が安定しているので何の不安も感じない。
じゃあ 悪く言えばステアリングインフォメーションがダルなのかと言うと、全くそう言うことはなく大小の段差等もしっかりと的確にステアリングを通して手のひらに伝えてくれる。

「本当に素晴らしいdamperだ」  

メールには 「特別」な物を手にすることが出来た一部の人しか感じることが出来ないその事実と、これからは「特別」ではなく「当然」の出来事になる本当の意味でのしなやかさを得た車の挙動や、その満足に満ちたオーナーの思いが記載されていました。


DFV OHLINS ver DAYTONA for 370Z 




自分でも気が付いたでしょ! その笑顔・・・ 素敵ですよ!



先週の土曜日
以前よりマフラーの交換ご依頼や、相談事などでチョコチョコ連絡を取り合っていた山口県のオーナーさんが「DAYTONA sports ECM(ECU)」のインストールに来てくださいました。
同時作業にNGK sportsプラグやDAYTONA乾式エアフィルターへの交換、そしてATFの圧送交換のご依頼も頂きました。
せっかくですからメンテナンスPACK-Bプランをご提案 税込み10万円で電子スロットルの洗浄まで付いたお得なSETメニューです。

「やまもとさんのBLOG見ていたら、何だか敷居が高く感じちゃって・・・ 来るのが遅くなってしまいました」
って少し恐縮している様子でしたね。 
ゴメンナサイ

僕は本当にフェアレディZやDAYTONAの事が大好きなオーナーさんの為だったらたとえ電球1個の交換でも喜んでやらせて頂きますし、
沢山のお金を使ってくれるオーナーさんだけが全てとは思っていませんよ。
僕のアピールがが下手で、少しギコチナイ思いをさせてしまいましたが、その愛情や情熱を持って 次回も その次も 絶対にまた来てくださいね。



翌 日曜日
土曜日に電話連絡を貰っていた熊本県のZ33Roadsterさんがご予約入庫です。
やはりお目当てはDAYTONA sports ECM(ECU)のインストールです。
前日同様 NGKsportsプラグや DAYTONA乾式エアフィルターも同時交換ですので、こちらもPACK-Bプランを実施。

「今までやまもとさんのBLOGを見ながらパーツチョイスをしました。 でもECM(ECU)は、どうしてもDAYTONAでやりたくて来ました」

そう言うオーナーさんはガソリンスタンドの社員さん
確かにDAYTONAでおススメしそうなSACLAM管や、見えないところもしっかりとM-BIT Exhaust Manifordまで入っています。
今までのParts取り付けなどは勤務先の自社工場で行ってきたそうですけど、ECM(ECU)だけは、直接DAYTONAでやるしか入手方法は無いし、逆にそれが良かったのかもしれませんよ。 僕としましては、もう姿が見えないBLOG読者ではなくて ようやくお会いできましたね! 
と言いたくなりました。

偶然にも週末に2台のZ33 VQ35DEが入庫してきて、同じ内容のPACK-B engine computerのインストールになりましたが、目的や思いは皆同じ もっと楽しく もっと素敵にフェアレディを楽しもうよ!
DAYTONAという 1つ屋根の下に集まるオーナーさんの心からの声を聞きながら、我慢していても我慢しきれず出てしまう満面の笑みが素敵な方たちでした。



DFV OHLINS ver DAYTONA





DFV(DUAL FLOW VALVE)機能を装着するようになったOHLINS damperの運動性能の高さ 相反する街乗りでの快適さ
欲しいモノを全て詰め込むことが出来たdamperには本当に感動しっぱなしです。

今月はオーナーさん達がボーナスを頂いた方が多い為か、いつも以上に勢いある方が多くてDFV OHLINS ver DAYTONAがZ32,Z33,Z34と我々が取り扱うDFVが全シリーズオーダー頂けたと言うことは結構嬉しかったりもしますので、地味な喜びですが3タイプ並べて写真でも撮ってみました(笑)

お陰さまでDFV OHLINS ver DAYTONAを使って頂けるオーナーさんも段々増えてきまして、ことZ34に関しましては次回納品予定さえアナウンスできないほどの盛況ぶりです。
電話やメール 勿論、ご来店頂いた方にDFV OHLINS ver DAYTONAの特徴を説明させてもらっていますが、BLOGの方でも少し解説しますね。

Z32,Z34フェアレディZ用DFVはアルミ鍛造シリンダーを採用したTYPE HALというシリーズで全長調整モデルです。
Z33はスチールシリンダー ROAD & TRACKモデルですが、特殊メッキを施した後に樹脂コーティング加工をした国際規格モデルです。

最近頂いた質問メールで「他社メーカーではアルミシリンダーってダンパー抜けが早いと思うんですけど、実際どうなんですか?」と質問いただきましたが、そもそもアルミであろうがスチールであろうがシリンダーの精度が悪いと痛みも早いと思います。
それは置いておいて、シリンダーについて真面目に答えますと、DFV OHLINS ver DAYTONAに採用しているシリンダー 内面処理をスパロール加工と言う特殊処理をしています。
これは非常に精度の高い機械加工をしてもシリンダー内にわずかの残る凹凸を究極の究極まで段付きをなくす製法です。
勿論凹凸を極限までなくすわけですから、シリンダー内のフリクションロスも低減しますし、同時に表面が加工硬化します。
結果 耐久性も向上すると言うことになります。 そして、質問にありました「アルミシリンダーだから云々」と言う話ですが、DFV OHLINS ver DAYTONAが採用しているアルミシリンダーはアルミはアルミでも7000系ジュラルミン鍛造です。 つまりはアルミ=柔らかい と一般的には連想しがちでしょうが、そのような単純なものではなく、DAYTONAが使用しているアルミ鍛造は非常に硬度もありますので耐久TESTのデーターで言いますと約6万キロO/H無しで使用してもシリンダー内の傷は皆無であったという検証結果でもありました。
つまり、アルミ鍛造シリンダー=非常に耐久性も高く軽量かつ高精度と言うのが僕が出した1つの答えです。

参考までにDFV OHLINS ver DAYTONA for Z33で使用しているNZ-P加工スチールシリンダーですがシリンダー本体が引き抜き管ですので、生まれながらにして高強度、高精度です。当然ですがアルミ鍛造モデル同等のクオリティをお約束しております。

新しい1歩へと



最高にして最後のNA
このBLOGを書いた直後から「あのオーナーさん これから何が始まるの?」って声や「軽量クラッチ良いな~」って声があちらからもこちらからも僕の耳に聞こえてきました。

僕は土、日、定休日を除く ほぼ毎日 DAYTONAで起きている作業や僕が関心あるパーツの情報発信をBLOGとして書いていますので、作業にしろ商品にしろ共感してくれる人が大きいほど、沢山のオーナーの声を沢山のオーナーの熱意を感じながら まだ見えぬ次に繋がる1歩をと日々考えるエネルギーとなっています。

前回のご来店の際にオーダー頂いていました部品がすべて揃いましたので、本日より着手します。
完成予定は年末ギリギリかな? お日様は出ても吹き抜ける風が猛烈に寒く鼻も耳も千切れそうになりますが、このZ33が完成した姿を想像していたらワクワクしてきて逆に熱くなってしまいました(笑)

■HKS SUPERCHARGE KIT
■HKS ENGINE OIL COOLER
■ARC ALUMINUM RADIATOR
■SPOON RIGID COLLAR
■DAYTONA ATS CARBON LSD
■DAYTONA DFV OHLINS


nismo brake horse KIT


nismo brake horse KIT
フェアレディZ用としてはZ33型のみラインナップがある商品です。

単にステンレスメッシュ ブレーキホースが欲しいだけでしたら、何もnismo製でなくとも数多くのアフターパーツメーカー品が販売されています。 
考え方によっては、本来の目的となるゴムホース⇒ステンレスメッシュホースへ切り替える事によって得られるホースの膨張率や圧力損失の面だけで見ると、実はアフター品もnismo製品でも大差ないのかもしれません。

だけど細かな部分
例えばそのメッシュホースを保護している樹脂カバーが付いているとか
フロントダンパーやナックルにホースをマウンティングさせるアタッチメントの造りが純正同等のqualityであるとか
装着後 2年、3年使っても、実はアフター物に多く見られる経年劣化の痛みやステンレス自体へのの汚れがnismo製では少ない とか

僕はそう言う小さな小さな積み重ねが大きな安心に変わるものだと思うし、やはり自分が瞬時に求める「止まれ!」と言う意思をブレーキキャリパーへ伝えてくれるたった1本の大切なラインなんだから、お客さんにブレーキホースの相談を貰った時は僕は必ず自分が信じた確かな製品をお勧めしています。

■nismo ステンレスメッシュ ブレーキホース 
bremboキャリパー装着車両 ¥33,600
STDキャリパー装着車両 ¥40,950


剛性を上げ そして楽しくなる



前回BLOGで書いて好評だったBMW Z4に装着した「リジ☆カラ」
勿論オーナー自身も「リジカラ入れて良かった」と凄く楽しんでもらえた、まだまだ記憶に新しいパーツです。
この喜びを我々の専門でもあるフェアレディZのオーナーにも同じく楽しんでもらおうと言うことで、 
早速Z33にリジカラの取り付けをしてみます。
開封してみますとZ33用のリジカラは合計12枚のアルミ製カラーが入っています。


まずは一番効きそうな箇所
フロントメンバー~モノコック間のナットを外してみます。
ご覧のように、メンバー~ボルトの隙間が大きいです。


そこでリジカラ登場!
アルミ製のカラーを入れて隙間を無くして無駄な動きを低減させてあげる事が最大の目的です。


スポッと穴の中にカラーが入ると思うと大間違い。
ハンマーで軽く叩きながら、どちらかと言うと圧入して行くような感じでカラーを入れます。
フロントメンバーは4か所カラーを入れます


こちらはクロスメンバー
ボルト2つ分くらい横長に広いです。


リジカラを入れるとピタリと落ち着きます。


同じくテンションロッドもボルトに比べると穴が大きいのでカラーを入れます。


このような感じでクロスメンバーには8か所カラーを入れます。
そして組み付けて完成!

試走した感じでは、随分とボディの歪みが低減した印象を感じました。
例えば段差の乗り越えや、歩道から車道に斜めに下りるシーン等 ボディがミシミシミシッと鳴きそうになるような場面でも、静かに塊のごとく動いてくれる印象ですので、やはり効果が高いですね。
勿論 このパーツだけでシャーシ全体の剛性を上げていくことなど不可能ですが、それでもエンジンやステアリングシャフト、suspensionアームが載っているメンバーフレームの動きを抑止し、アルミカラーを入れるだけでモノコックボディとの一体感を出すという考えは、僕は凄く(時間も費用も体感も)効果を得ることが出来ると思うし、逆にこの位の投資で得ることが出来る剛性確保と言う効果を考えると実は凄く良い買い物なんじゃないかなって思います。



今回のリジ☆カラ トップバッターはS口先生でした。
ありがとうございました

■リジットカラー Z33フェアレディZ ¥21,000
※基本技術料 ¥10,500別途
※作業時間 1時間程度
※本来でしたらクロスメンバーを外す必要は無いのですが、撮影のため一旦取り外しました。
※Z32,Z34フェアレディZ用は・・・ 未定です

晴々



気がつくと もう12月
直ぐにXmasやんかという季節になってきました。

1年365日中 仕事を350日位している「やまもと」にとって「今日と言う1日は良い1日でした」と言うだけでは表せない楽しい1日となりました。

1週間前にSACLAM SILENCER KITを装着してくださったM氏 Z34Roadster 
ラインオフ時の幌骨のクリアランス調整が上手くいっておらず、走っていてもキシミ音が出てディーラーにて点検してもらってもなんかスッキリしないから、ダンパー特性を少し柔らかくして少しでもボディへの攻撃性を減少させてほしい。と連絡を頂いていました。
DFV OHLINS ver DAYTONA担当エンジニアと連絡を取り合いながらdampersystemで行うことができる全ての可能性を考え実施
勿論damper調整で幌骨には直接影響は出ませんが、少しでもストレスなく走れるようにと真剣に考えて出した答えの1つの方法です。

昨日の仕事帰りにDAYTONAにお寄りいただきそのままお泊り そして本日正午に完成しました。
特にリアダンパーの有効ストローク調の確保 DFV OHLINS ver DAYTONAはリアダンパーも全長調整方式を採用していますので、その調整機能を上手く使いバンプストロークを約25mm伸ばし、同時にスプリングも反発を強める為プリロードをかけてより良く足回りが動くようにSET UPを行いました。

TEST走行でDAYTONA近所にあるダムへ試走に行きましたが・・・

「楽しい 本当に楽しい」
試走しながら思わずにやけてしまうくらいです。

気温は少し低めでしたが、天気は良いし オープンカーだし 足は抜群に動くし SACLAMは吠えるし SACLAM宇野さんは否定していますが、アクセルオフ時のパランパランッ♪音は嫌みがない位に弾けているし。
こんなにも気分よく試走した事ないんじゃない?ってほど 楽しい時間を過ごせました。
店舗に帰ってからは
「よし うちのデモ車はZ34Roadsterの6速に買い直します」
なんて言うほどご機嫌さん。 
どうして僕が機嫌が良いのかはよくわかりませんが・・(笑)オーナーさんのもやもやがこれですっきりするだろうなと思うとノリノリです。

さっそく M氏へ納車しましたが、数時間で電話がかかってきて「いや~ 楽しい 本当に楽しいよ~ あんまりにも楽しいから、今から●▲峠経由で高速道に乗ってきます」なんてご機嫌TELまで頂きました。 
少し特性を変えてあげるだけで「より良く」なってくれたチョットいい話です。



そして・・・

じゃじゃん


日産GTーR!!
そうです 先月DAYTONA SPORTS ECMを入れて頂いたZ33オーナーさん
セカンドカー?R35 GT-Rに乗ってやってきました 

オ「運転してみません?」

や「いや 辞めときます」

オ「いや~ GT-R速いですよ  乗ります??」

や「えへへーー・・・ じゃっ チョットだけ」

オ「笑」

と言うことで、漢「やまもと」 初R35GT-Rを経験してまいりました。

あのですね・・・ 1言で言うと GTーRは電子デバイス満載の車ではあるのでしょうが、正真正銘のメカです!
簡単に言うとGT-Rって800万円もする車なんで、速くて高性能 勿論快適性抜群と普通は思うでしょ?
いえいえ あのですね GT-R 高性能ですが、無茶苦茶 室内煩いです

ウイ~~~~ン  キ~~~~~~~ン  ガラガラガラ♪

ムチャムチャ 俺は機械だぞ!!ってアピールしています(笑)

パドルの繋がりもZ34の7ATとは比較にならない やはりマニュアルベースのセミATです。
2速3速全開時なんて「きゃ~~~~~~」って叫びながら運転していました(笑)

当然店に帰ると
「俺GT-R 買うけん  明日からGT-Rもカスタマイズするじぇ」
と1人で言っていました(笑)

完全に舞い上がっている僕にオーナーさんは、
「誰にでもなんて運転させたことはないんだよ、やまもとサンだから乗ってみてもらいたいと思ったし安心してGT-Rを、自分の身体を、預けることができるんだよ」と話してくださいました。
心がしびれそうなくらいうれしい言葉です。

貴重な体験と大切な言葉をありがとうございました!!


いや~~ Z34Roadsterか・・・ R35 GT-Rか・・・・
夢は大きく!!  楽しい時間をありがとうございました!!










大阪府より 愛をこめて~





和歌山県のオーナーさんがデイトナに入庫してくださったこの日 
偶然ですが関西からもう1名のオーナーさんがデイトナに向かっていました。
そのオーナーは、半年前 DAYTONAにてDFV OHLINS ver DAYTONAを組んで頂いた大阪のK氏
来福するほんの2週間ほど前に連絡を貰いました。

来福の目的は3つ
1つはDFV OHLINS ver DAYTONAを組んで6カ月経過していますので、各部増し締め点検と調整
そして、デイトナに入庫してからは楽しさのあまりあっちこっちに走り回って、随分と走行距離も伸びてきたのでATFの交換
さらにボディのヘタリがボチボチと顔を覗かせているような気がするとのことでnismo PERFORMANCE DAMPERの装着
事前にパーツは手配していましたので1泊2日での作業スケジュールを組みオーナーK氏はホテルでリフレッシュです。

前回僕が触ったのが6カ月前 足回り各ブッシュを留めている全てのボルト、ナットをもう一度規定トルクで締め直していきます。
本当に地味な作業ですが、遠く大阪府でも安心して乗って頂けるようにと、いつも以上に念入りに点検をこなしていきます。

PERFORMANCE DAMPERは何時装着しても良い物は良い
変に小刻みに震えるような微振動がウソのように消えてくれます。 言葉のニュアンスが上手くは無いのですが、ボディ剛性が上がったかのような安心感が向上します。
僕のZ34にも前後PERFORMANC EDAMPERを装着していますが、フロントの効きはステアリングで感じ リアの効きは腰で感じ
そして全体に効く効果の高さを心で感じる。 こんなところです

3.5L大パワーエンジンを伝達するATFです。 8万キロも走行するとご覧のようにまっ黒
特にsportsモードで任意でギアチェンジをするドライブに喜びを感じているとのことですので、やはりATFも高性能タイプに交換したいですよね。
ATクーリングラインからパイプを切り離し、いつものように90%以上の交換率が行える圧送方式にてATFを交換しました。
ATFチェンジャー導入後 様々なATFをテストしましたが、今では使用オイルも落ち着きまして、現在SUNOCO SYNTHETIC ATFをメインで使用 ハイパワー車両にはSUNOCO Racing ATFを使用しています。  
ちなみにZ34に搭載され7ATに指定されているマチックフルードSにもSUNOCOオイルは対応できています。

そんなこんなで完成です
福岡の街中に宿をとり 天神の街を歩いて雰囲気がよくて美味しいお店を見つけたと話してくれるK氏
「安くて旨くてお腹いっぱいになる 福岡はほんまええわ~」
ってホントに楽しそうに話してくれました。
大阪の日産ディーラーさんで、「DAYTONAって福岡の店に行って改造したねん」 「それがなぁ 偉く自分の好みに合うようになって、車に乗るのが楽しいねん」って担当営業さんと話したら
「それは良いですね~ 私の車も触ってもらいたいな~」
と言われたよと、本当に楽しそうに話してくれました。

世の中エコだの何だの言うけど、本当に大切なことは自分に合う車を造って長く乗る
これが最高のエコや思うねん!