明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



お祝いのケーキも一休禅師風にいえば、“冥土の旅の一里塚、目出度くもあり目出度くもなし”といったところである。五十肩にはここ半年以上悩まされているし、風邪もひきやすくなった。 中学生の時、母方の祖父が亡くなり、その亡骸を見て、親が産んだせいで、私もいずれ間違いなく、死ぬ苦しみを味わうことになってしまった、どうしてくれる、と思った。これは今後よほど楽しくて気持ちの良いことがなければ合わないぞ、とも思った。あげくが今の状態というわけだが、ムチで叩かれて喜んでいる人もいるわけだから、楽しくて気持ちの良い状態も人それぞれということである。 無責任に生きているせいであろう、私は年齢より若く見られがちである。40になってもほうれい線がなかったので、割り箸でこすってみたりした。74で亡くなった父は白髪がなく、私も齢のわりに少ないほうであろう。しかし父は自慢のようであったが、傍で見ていて、あまり可愛気のあるものではなかった。やはり齢相応というのが一番である。 昨年Kさんに連れられフィリピンパブに行ったとき、女の子に齢を訊かれた。またか、と少々ウンザリして答えると信じない。齢より上にいう意味などないだろう。すると片言の日本語で「苦労ガ足リナインジャナイ?」といわれ私は固まった。

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