NHKの朝ドラ『カーネーション』は朝と昼の二回観てしまうことがある。主演の尾野真千子が良いからだが、なんでも晩年は夏木マリにかわるらしい。長女役より一つ齢下だそうだが、麻生祐未が婆さんをやっているんだから何とかなると思うのだが。 午後深川図書館へ。私はミステリーは詳しくないが、エドガー・アラン・ポーの『告げ口心臓』は江戸川乱歩の『白昼夢』に似ている。両方とも死体をバラバラにし、乱歩は死蝋にして店先に飾り、ポーは床下に隠す。両方とも犯罪に気づかない警官が死体のそばで楽しそうにしている。乱歩の場合は告げ口?するのは死体の産毛である。死体の心臓の鼓動が次第に大きくなり、というポーより乱歩のほうが面白い。 横尾忠則さん挿絵の講談社版で、中学生で始めてはまった大人向け乱歩作品が『白昼夢』である。横尾さんの挿絵では女の切断された首が描かれていて、私も迷わず首を切断した。乱歩の描き方のせいもあるのだが、5つに切断したのなら、普通に考えれば両手足を切断し、胴体には首が付いたままだろうとあとで気がついた。もっともケーキを不公平に切り分ける人もいる。 泉鏡花を読み、夏の夜に、線香花火の最後の松葉牡丹を見つめていたような、なんともいえない心持が醒めないまま帰る。
途中K本の馴染みと顔を合わす。最近私のブログを見てくれているそうで。そこでまたKさんである。あれはイタチかカワウソの化けた物が、人間の女性をたぶらかそうとして実力不足で失敗する話です。といいたかったが見世物小屋の呼び込みのようなので止めた。
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