明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昼過ぎにKさんと定食屋へ。いつもなら定食など食べずに、ビールにつまみを突っついて終ってしまうKさんが鯖味噌定食。先日のダメージがまだ残っているようである。年齢を表すシワもオデコの傷も今日は深くみえる。酔っ払ってHさんを触りまくっていたことをいうと、しばらく旅に出るという。何度このセリフを訊いたことであろう。こういう見苦しい大人がいるから、酒場には小学生の子供など連れてくるなというのである。電波の届かない所へ行くというから、妙な連絡先だらけの携帯電話は置いて、とにかく北に行けといっておいた。
夕方本郷へ。倒産したパロル舎も小出版社が集まるいわゆる本郷村にあった。初めてパロル舎に出向いた時、明るいうちから、常備されているらしい焼酎が湯飲み茶碗で出た。社長の机にコンビニの寿司が並べられ「どうぞ」。出版社にも色々あるものだと思ったが、私も山賊のようなものなのですぐ馴染んだ。思えば『乱歩 夜の夢こそまこと』はこういう出版社でなければ出なかったであろう。 編集者と待ち合わせて喫茶店へ。何かシリーズを考えているそうで、その中の1冊を私で、ということらしい。ビジュアル本なので文章量の少ない短編で、ということであった。とりあえず出版社へ。 到着早々、コップにお湯と焼酎が注がれたのであった。

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