明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

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撮影したい植物がある。植物に関してはまったく暗いので、今の季節どういう状態なのかは判らないが、おりを見て撮影したい。小学校でボランティアで花など面倒みているSさんに訊けば、生えている所が判るだろうと思っていたが、たまたま電話をくれた友人に訊いてみたら、観葉植物として自分で栽培してるし、よく蕎麦屋の店先に生えているという。不味い蕎麦屋にはよく水車が回っているが、そんなものが生えている画が浮かんでこない。興味のない物は目に留まらないように出来ている。こういう時ネットが有りがたい。キーワードであれこれしていて、近所の公園に生えていることが判った。 それにしても昨今のデジカメ、散歩好きの人たちのおかげでどれだけ助けられているだろうか。一人で何でもやらなければならない身としては、ロケ場所など歩いて探していたらキリがない。出かける前に凡その見当をつけられるのは有りがたいことである。 作品の中にある風景がでてきたとする。イメージに近い場所が探せたとして、そこに何々草や花が生えている、と書かれていたら、もうどこからか持ってくるしかないわけである。 随分前の話になるが、乱歩が上京してきて営んだ、団子坂の『三人書房』を画像として作ろうと思った当初、それらしい古本屋を探して、とアンケートまでお願いして探していたら、乱歩が描いたスケッチを見てしまい、そこからの合成は百数十のレイヤーを重ねることになった。頭に浮かぶイメージなど人それぞれだが、きっとこんな場所だったろう、と思ってもらえれば有り難いわけである。

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