明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



三島由紀夫像一体と、今まで制作してきた写真作品。ジャズ・ブルース時代から作家シリーズに至る、フィルム撮影によるモノクロ作品。これは震災で部屋にぶちまけられ、程度の良いものから選んだ。古典技法オイルプリント。デジタル合成を使ったカラー作品。特に近作、三島由紀夫へのオマージュ『男の死』を持って十時半に赤坂見附へ。来日中の『MOPA』サンディエゴ写真美術館館長 デボラ・クロチコさんに作品を見てもらうためである。今回総勢二十人が見てもらうということだが、一室で推薦者の田村写真の田村さんを交えおよそ30分。まず人形を見てすぐ三島と判ってもらえたのは嬉しいが、数え切れない写真を見続けてきたであろう館長に、「ユニーク」。を連発してもらえたのが何よりである。私の作品は写真というよりアートとして考えるべきで、人間大くらいの大伸ばしが良い、といわれた。合成しない初期作品、合成ありきの近作。オイルプリント。それぞれ評価していただいたのも嬉しかった。 人形は手放さないよういわれたが、それは保管場所の関係もあり・・・。問題といえば、プレゼンテーション。つまり見せ方を考えるべきだ、ということである。これは18の時、陶芸の専門学校の合評会で友人に「お前少し見せ方考えろよ」。といわれて以来一向に改善されていないことに気付かされた。作り終えると人事のようになってしまい、個展会場でも、何をどう飾ればいいのか頭が働かず、たいてい人任せである。考えよう。  何か質問は、といわれ、海外で私のような表現をしている作家がいるか聞いてみると。「ウーム」と。女の子の人形を撮っている作家はいるらしいが、参考になるかも、と紙に書いてくれた名前は『シンディ・シャーマン』。私はもともと大好きである。

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