明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



『貝の穴に河童の居る事』の河童は身長は90センチくらいで、マテ貝の穴に隠れるくらいであるから、小いさい方には、いくらでもサイズが変えられるようである。そして空を飛ぶ。翼があるなら有ると鏡花は書くだろうから、書いていないところを見ると妖術の類で飛ぶのであろう。あとは特に変わった特徴はない。そこでカエルと亀とニホンザルと人間が混ざったような物であろうと作ってみた。少々早いが、三郎が暑さで参っているように見え、ツイッターでまず三態を公開。 サイズが小さくなる、というのを利用し、久しぶりに現場に置いて合成なしの撮影を試みた。これは楽しくはあるが、人に寄って来られると具合が悪い。側に編集者でもいれば、何か事情があると見えるであろうし、私もこんな事はしたくないのに、しかたなくやらされている、という顔ができるのであるが。 今回は幸い夏休み前で、海岸に子供の姿がなかった。子供というのは、ウナギをさばいたり、包丁研いだりパンク直したりを見るのが大好きである。それをうるさがって邪魔にした自転車屋の顔は未だに忘れないから、あまり邪険にできず、こちらが退散することになる。しかしもっともタチが悪いのは写真オヤジである。こういうアマチュアはかならず土地々にいて、ああだこうだいってくる。こういう連中の常で、こちらが迷惑光線をを身体中で発しても意にかえさず、レンズがどうした三脚がこうした、といってくる。そういえば一番ひどかったのは金沢で鏡花を撮影した時である。帰りの時刻が迫っていると何度もいっているのに、東京の某という写真家の先生の話を聞かされた。さすがの私も「うるせーあっち行け!そんな爺、見たことも聞いた事もないわ!」いや聞いた事はある。

去の雑記
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