明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



河童3体にようやく着彩。明後日には撮影に向いたい。今回もKさんが同行するのだが、今月5日から元気がない。まるで惚れた女が実は男だと知ってショックを受けたかのようである。今日もめったに飲まない日本酒を、たくさん飲んで酔う!というメールが着た。  玄光社のイラストレーションウエブ。河童制作にかまけて手を付けていなかったが、ようやくトップページにリンクをはった。HP内の画像を使用しているが、イラストとして使用された作品を24点載せるというものである。そのトップページは、K本を背景に火焔太鼓を背負う、今古亭志ん生である。『中央公論Adagio』の表紙であるが、実際の表紙では交通局のお達しで、飲酒表現はNGということで、志ん生定番のお銚子にコップを、湯飲み茶碗に代えることになった。そのオリジナルで、どこまでリアルに作れるか試してみた作品である。  私が出版に向け制作中の鏡花作品は、河童が登場するというので、大方の方はお分かりであろうが、そのウエブのインフォメーションに載せたので。『貝の穴に河童の居る事』(昭6)である。鏡花は震災後、壊滅状態の東京から旅行にでかけては作品を発表しているが、これもそのうちの一つといえるだろう。房総を舞台にしたと思われるユーモラスな短編で、好色で身勝手な河童が主人公である。当然著作権は切れており、青空文庫でも読める。   ところで同じく好色で身勝手な振る舞いで、店や周囲に顰蹙を買っていたKさんだが、信じられないことに、Rさんが男だと思い込んで落ち込んでいる。こんな面白いものはない。なにしろこの人物、話すことははそれしかないから大人しい。しかし千葉で二人きりの間、ずっと暗い顔をされていてはたまらない。真相を話すと、すっかり元のゲスに戻ってしまった。あまりやかましかったら柱にでもつないでおくことにする。

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