昨日の搬入に間に合わなかった眼鏡2つ。なんとか作った。眼鏡を作る為に外して持って帰った円谷英二の首とともに、5時のレセプション前に取り付けるはずであった。だがしかし。当ブログでは本当のことしか書かない。ただ都合の悪いことは詳しくは書かない。京王線は特急だ急行だ、と煩雑である。世田谷文学館のある芦花公園にたどり着くまでに私は当駅を2回通過した。よって『茨木のり子展』(~6月29日)のレセプション会場の、館長の挨拶を聞きながら取り付けることになった。 会場に嵐山光三郎さんがおられたので挨拶する。金沢の鏡花記念館で河童の写真を展示できたのは嵐山さんのおかげである。先日亡くなられた安西水丸さんへの追悼文には胸をうたれた。文学館に収蔵されている写真作品を観るのは私自身数年ぶりである。近所のガキ共を使って、怪人二十面相を捕まえ、乱歩先生とバンザイの少年探偵団は合成を使用したが、それ以外は人形を国定忠次の“加賀の住人小松五郎義兼が鍛えし業物”小松五郎義兼のように捧げ持ち、カメラを額に当てて撮影する『名月赤城山撮法』で世田谷各所で撮影した作品である。乱歩が愛した村山槐多作の『二少年図』は平井家より当文学館に寄託されているが、それを背景に乱歩と槐多像を館長室で独占して撮影したのは役得というしかなかった。4点は『中央公論Adagio』の表紙用に制作した作品である。人形作品は江戸川乱歩/寺山修司/円谷英二/夏目漱石/横溝正史/柳田國男の6点。10月5日まで。
http://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html