世田谷文学館の展示も始まり、これでようやく新作に取りかかれる。海外の作家であるが、久しぶりにクイズにして、と思ったら作リ始めてもいないのに、すでにお二人に当てられてしまった。冗談をいう前にオチをいわれてしまったようで実にカッコが悪い。この人物は酔っぱらいで有名だが、その類いは毎日のように観察しているので、私の中にはデータで溢れている。昨日観察対象となった人物は大きなザックを背負っての山帰りであった。仮にK2さんとでもしておこう。近所なんだから家に荷物を置いてから飲めばいいじゃないか、と思うのだが、とにかく帰らない。帰ったと思ったら戻って来る。家にはそうとう怖い物がいるという噂であるが、それと目が合うと石にされてしまうらしく、目撃例は少ない。無事帰った報告も、かなり酔っぱらってからしていた。おそらく遭難したことにして行方不明になってしまおうか、と迷ったせいであろう。 ベロベロである。そろそろ帰った方がいいと、みんなにいわれても帰らない。小学生の時の、通信簿をもらった日の私を見ているようである。あの時の私も酒が飲めていたらこのぐらい飲んだろう。山に出掛ける時と数倍の重さに変化したザックを背負い、ヨロヨロと帰って行った。 当ブログで酔っぱらいというと代表的な人物が一人いるが、私の検索ワードに人物のイニシャルが出ると耳にして以来、できるだけ書かないようにしている。先日は同じ話を繰り返し聞かされうんざりし、「ああそう。◯◯だったんだ」と適当にいったら「誰に聞いた?頭に来た」。という。さっきから自分が繰り返し話してたんじゃねえか。明るいうちに酔っぱらい、つまずきそうになって前のめりになったまま、永代通りを小走りしている動画はときおり眺めて笑っている。
『世田谷文学館』展示中
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